こんにちは、ベーグル犬８８５です。

　本日は三股町樺山のコメーキングスペース　コメ、“こめカフェ”のご紹介。

コメーキングスペース　コメ（comeking space co-me）とは「come（来る）」「making（創る）」「co-me（米）」を使った造語

カフェのようでカフェじゃない、でもやっぱりカフェはカフェ。

　地域の交流を目的として作られたこのスペースはコロナ禍にオープンして3年以上経ちました。

　来るたび年齢層も様々ないろんな人に出逢います。それだけ多様な需要がある場所なのだと感じます。

只本屋（ただほんや）

　カフェの一角には只本屋（ただほんや）があります。全国各地から集められた魅力的なフリーペーパーが取り揃えられています。スタッフに声を掛ければ1日３冊までは持ち帰ることができる様です。フリーペーパーを見ながら新たな気づきがあったり、違う土地に気持ちが向いたり、現実逃避の時間にもなります。

寄せ書き帳

　只本屋にはおえかき帳があり、訪問者がメッセージや落書きを残していきます。筆者はこれを読むのが好きです。

『実家に帰省した機に伺いました。すてきなほっこり空間で、また来たいです。』

と書いていたのは他県から実家に来たときに寄った方のようです。“ほっこり”は共感できます。

注文方法

　このカフェの注文の仕方は少し独特です。

メニュー表に自分で記載して合計金額も自分で計算して申し込みます。

　スタッフは地元の傾聴ボランティア『すずむしの会』というグループの人生経験豊富な先輩方を中心にしたメンバー。簡単に言えば優しい中高年の女性。

とっても気さくで温かいお姉様方ですが、一人で店番していることも多いため、皆さんのお手伝いが必要です。だから注文はセルフサービスです。

　注文票には…、「このカフェは忘れっぽいカフェです。注文はお客様に書いていただくようにしています。ご協力お願いします。」と書いてあります。面白いですよね、ほっこりします。

食事系の『おにぎりセット』

　お昼ご飯を食べにきた筆者が注文したのは『おにぎりセット』（450円税込）。お盆の上に三股町の畑の恵みが凝縮されている象徴的メニュー。見た目はすごく地味でシンプルですが、非常にバランスよく、お米もお塩も漬物もお茶もほとんどが三股の地で育まれた安心安全なものばかり。

①塩おにぎりとお漬物

付け合わせのお漬物はその時によって変わりますが、この日はお味噌・生姜の佃煮・梅干し・きゅうりと大根の玄米麹漬け・胡椒漬け（五ヶ瀬産）と、ほとんどが三股産の食材で作った自家製です。

※生姜の佃煮はメニューの自家製ジンジャードリンク用に使用した生姜を再調理しています。

②具だくさんお味噌汁

お味噌は「つながる味噌作り」で作った手作り味噌を使用しています。三股の味と愛情が詰まっています。具沢山なのでおかずの様な１品。

※「つながる味噌作り」とは…「みまたん宅食どうぞ便」で届ける味噌をみんなで作る取り組み（毎月第３土曜日）

③ヤーコン茶

ヤーコン（芋）の葉を煎じたもの。健康にもダイエットにも非常に高い効果があり、飲みやすいのが気に入ってます♪

その他

• バスクチーズケーキ　　420円　
• シフォンケーキ　　　300円
• ナッツブラウニー　　　200円
• 黒糖クッキー　　　280円

ドリンク系

　ジンジャードリンクは、地元で取れた生姜のシロップ漬けを使用したドリンクだそうです。暑い今には炭酸で飲むのが良さそうですね。次回は飲みたいと思います。

• コーヒー　　　　380円
• カフェラテ　　　400円
• バニララテ　　　400円
• キャラメルラテ　450円
• カフェモカ　　　450円
• 抹茶ラテ　　　　450円
• ジンジャー　（炭酸　380円・ミルク　380円・ミネラル水　280円）
• パッションフルーツ　（炭酸　350円・ミルク　450円・ミネラル水　320円）
• リンゴジュース　300円（キッズ100円）

今回の食後はコーヒー、

運営は『すずむしの会』

　スタッフは地元の傾聴ボランティア『すずむしの会』というボランティアグループのとっても気さくで温かいお姉様方です。

　筆者が食事をしているとある年配の男性がと入ってきました。

「体操行ってきた！」と荷物を下ろしながら言うと、

「暑かったでしょう！」と店員のAさんが声をかけます。

その男性はタオルで汗を拭いながら、しばらくAさんに話しかけ、「じゃあ！」と帰って行きました。なんと、カフェで涼んだだけでした。聞けば、男性は近所に住む一人暮らしの高齢者。外出のついでによく寄るそうです。

　また、前回来たときは三股図書館の学習席がいっぱいだったと中学生が勉強していました。ジュースと手作りの甘いお菓子を食べながら勉強。机も広いので勉強もはかどるかな？二人でお話も多かった様ですが…、勉強しようと思ってる気持ちは伝わってきました。

　筆者が帰るときにAさんが「行ってらっしゃい。」と言って下さいました。お話をする中で「これから仕事です。」と言っていたのを覚えていたのです。なんかとっても嬉しくなりました。

　このように『こめカフェ』は、傾聴ボランティアが営む地域の見守り的役割も担うカフェなのです。そして三股の方々が醸し出す不思議な温かい空気が漂っています。皆さんもほっこりとしに行ってはいかがですか？