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PCゲームを手軽・身近にプレイできる!モバイルゲーミングPC「Steam Deck」

バルキー/ENHANCEガジェットブロガー

PCゲームプラットフォームのSteamを運営しているValveから発売されているモバイルゲーミングPC「Steam Deck」。日本では2022年12月に発売開始されたのですが、僕は運良く3巡目ほど、2023年1月はじめに受け取れることができました。

使い始めてから約2週間ほど経ちましたが、今年のベストバイといってもいいほど最高です。

これまでデスクトップPCでちょこちょこやっていたPCゲームでしたが、デスクに座らずソファや布団でもどこでも手元でできるのが嬉しい。

ということで今回はSteam Deckについて書いていこうと思います。

良いところ

・ほとんどのSteamゲームが動く

・AAA級タイトルが遊べる

・ゲームの途中でスリープできる

・音が良い

・競合と比べてコスパが良い

・PCカルチャーであること

気になるポイント

・でかい

・重い

・バッテリーがもたない(タイトルによる)

Steam Deckとは

Steam DeckはPCゲームプラットフォーム最大手のSteamを運営するValveから販売されているモバイルゲーミングPCです。

ゲーミングPCというとWindowsのイメージですが、Steam DeckはLinuxをベースにカスタムされたSteamOSを搭載しています。PCゲームのほとんどはWindow向けに作られていますが、ProtonというWineベースの互換レイヤーによってLinuxでもPCゲームのプレイが可能になっているとのこと。

SteamOSもValveが開発しているためソフトウェア的にもハードウェア的にもSteamに最適化されていて、想像以上にゲーム機な仕上がり。

上:Nintendo Switch 有機EL、下: SteamDeck
上:Nintendo Switch 有機EL、下: SteamDeck

外観はこんな感じで、Nintendo Switchを大きくしたようなデザイン。

大きく異なるのはスティック(L3・R3)とDパッドの配置、Switchでは上下になりますが、Steam Deckでは横に配置されています。

トラックパッドに操作を割り当てられる
トラックパッドに操作を割り当てられる

さらにその下にある四角いものは、ゲーム機には珍しいトラックパッド。その下はスピーカーになります。

上部にはいわゆるスタート・セレクトボタンが配置され、下部には独自のSteamボタンとクイックアクセスボタンになります。

上部には左からL1・L2、ボリューム、ヘッドフォンジャック、USB-Cポート、パワーボタン、R1・R2。

さらに背面には、これまた珍しいL4・L5、R4・R5のトリガーボタンを配置しています。

MicroSDカードでストレージを拡張ができる
MicroSDカードでストレージを拡張ができる

下部側面にはMicroSDカードスロットがあります。

Steam OSの完成度が高い

ゲーミングPCと謳われているもののWindowsではなく、Steam DeckはLinuxベースのSteam OSを搭載しています。PlayStationやNintedo Switchのようにゲーム機みたいなUIで、PCゲームを気軽に遊べるのが良いポイントだと思います。

いつでもスリープ・再開が可能
いつでもスリープ・再開が可能

Switchなどのポータブルゲーム機同様にスリープできるので好きなタイミングで再開できるのも最高。50時間ほど色々なゲームを遊んでみましたが、スリープからの復帰でこけたことはありませんでした(Windowsはスリープ復帰時にこける印象)。

クイックアクセスボタンからはボリュームや輝度、TDPやリフレッシュレートを調整ができます。クイックアクセスはゲームを中断せずに、ゲーム画面の上に上乗せされるのでシームレスに設定が可能。

特にリフレッシュレートやTDPはバッテリー保ちに関係してくるので、良くできているなぁと思いました。

モニターやキーボードをつなげてPCとしても使える
モニターやキーボードをつなげてPCとしても使える

ベースがLinuxなのでPCのようなデスクトップ環境を使うこともできます。移行するには電源メニューのデスクトップモードから。

起動されるとKDE Plasmaで使用ができます。左下にスタートメニュー、下部にはタスクバー、右下にはツールバーとWindowsユーザーには使いやすい環境になっています。

BluetoothやUSB-Cポートからキーボードやマウス、さらにはディスプレイを接続すれば普通にPCとして使えてしまいます。

PC初心者も詳しい人も

前述の通りSteam OSは従来のゲーム機のような使い勝手なので、PC初心者でもすんなりとPCゲームを遊ぶことができます。

デスクトップモードからツールをインストールしたりカスタマイズすることで、Steam以外のゲームをしたり、OSをWindowsに入れ替えたり、またはパーツを交換したりとPCに詳しい人でも弄れて楽しいデバイスになっています。

PCゲームがより身近に手軽に遊べる

これまでPCゲームを遊ぶには、デスクに座ってPCをつけてと、遊ぶまでのハードルがありました(冬は寒いしデスクに座るのも億劫)。そもそも何十万もするPCを揃える必要がありますね。

Steam Deckなら最小で59,800円とPCと比べると届きやすい価格、またスリープ機能で遊びたい時に遊べ中断したい時はすぐに中断できるので、PCゲームがより身近に、より手軽に遊べます。さらにモニターやキーボード・マウスを繋げればPCとしても活躍させることが出来ちゃいます。

PCゲームを遊びたかった人や、MacユーザーだけどPCゲームがやりたいって人にも良い選択肢かと思います。

個人的に最小ストレージの64GBモデルにMicroSDカードで増設するのが良いと思う。内蔵ストレージとMicroSDカードでもソフトの読み込み速度は体感できないのでこちらをオススメします。是非チェックしてみてください。

ガジェットブロガー

「ガジェットをもっと使いこなす」をコンセプトに、ガジェットやアプリの使い方などを発信しているENHANCE(エンハンス)というブログを運営してします。基本Apple製品が大好物ですが、最近は自作PCを組みWindowsをメインに。趣味は音楽制作。

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