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海の見える駅「海芝浦」が有名になればなるほど、隣の「新芝浦」が穴場になる

ぼっちのazumiさんマニアックひとり旅ライター

JR鶴見線の終着駅の1つであり、ホームが海に面した秘境駅であり、一般人は改札外に出れない特殊な駅である「海芝浦駅」

鉄道ファン、鶴見線ファンであれば何度も訪れていることでしょう。私も海を見てぼーっとしたいとき、ちょっとした旅行気分を味わいたいとき、すぐに海芝浦駅へ向かいます。

しかしまあ…ほんとうに……

行くたびに人が増えている!!観光地になっている!!!

数年前と比較して各段に海芝浦駅に行く観光客が増えている気がしてなりません。お客さんが増えるのはもちろん良いことです。しかしもう、「ぼーっとするために行くところ」ではなくなってしまったかもしれません。

なら、今日は隣駅でぼーっとしてみましょうか。

新芝浦駅で降りてみた

終点である海芝浦駅の1つ手前、新芝浦駅で途中下車してみました。「芝浦」と駅名についているとおり、こちらももちろん東芝関連施設の目の前です。

目の前の道路。看板が通せんぼしてくるのでびっくりするが、ここは通ってOK。
目の前の道路。看板が通せんぼしてくるのでびっくりするが、ここは通ってOK。

海芝浦駅のように、「改札外はすべて東芝の私有地だから出れない」というわけではないのですが、改札外の道路を跨げば東芝施設しかありません。改札は1つだけ。寄り道できるような公園やコンビニも当然ありませんので、ここも海芝浦駅同様、「施設へ通勤するための専用駅」と言えるでしょう。

海芝浦駅と駅の役割や見える景観は似ていますが、圧倒的に異なるのは人の数。

ひとり、電車を見送る
ひとり、電車を見送る

だれも……本当にだれも乗らないし、降りないのです。

もちろん、通勤時間は混み合うでしょう。しかし日中も観光客で混み合うようになった海芝浦駅と比べたらその差は歴然です。

聞こえるのは海風の吹く音と、改札の「キーンコーン……」というチャイムの音だけ。ひとりで無になれる場所が、海芝浦駅の隣にあったとは。

踏切を渡り、海に面したホームへ渡る
踏切を渡り、海に面したホームへ渡る

踏切から運河を望む
踏切から運河を望む

海芝浦駅と同じくらい、海面に近い
海芝浦駅と同じくらい、海面に近い

運河を臨む
運河を臨む

春には花が咲いたりするのだろうか
春には花が咲いたりするのだろうか

海芝浦駅より1駅手前であるぶん、「海」というよりは「運河」といえるのかもしれませんが、海面の近さや工業地帯らしい景観は劣りませんし、そして何よりとても静かです!

「ちょっと今日は海を見てリフレッシュしたい」

そんな日は、海芝浦駅もいいけど、新芝浦駅にも来てみませんか。ゆったり心が整理整頓されていくような、静かな時間を過ごせるはずですよ。

駅入口も渋いのです
駅入口も渋いのです

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マニアックひとり旅ライター

ひとり旅、ひとり散歩が好きなライターです。観光ガイドに乗っていないような裏スポットや、日常では通り過ぎてしまうようなニッチな場所によく出没します。「知らなかった、自分も行ってみたい」と思ってもらえるような情報をお届けします!

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