【全品レビュー】豪華観光列車『或る列車』で九州の旬がつまったコース料理を実食!
九州からこんにちは!電車旅の道中にいるazumiです。
今回、JR九州の博多駅~由布院駅間を結ぶ超豪華な観光列車、「或る列車」に乗車してきました!内装も外装も豪華絢爛な雰囲気のなか、コース料理がいただける贅沢な電車ですが、本記事では「食」にフォーカスを当て、絶品コース料理を1品ずつ紹介していきます!
※コースメニューは運行ルートや時期によって変動します。今回私が紹介するのは2023年3月のメニューです。時期にあわせて季節を感じる旬なメニューが登場しますので、春夏秋冬、さまざまな時期に乗車してみてくださいね!
列車の外装はこんな感じ。金ぴかで目立ちます。細部までこだわりぬいたキラキラの車内はまた別記事にて!
或る列車 JR九州公式HP:https://www.jrkyushu-aruressha.jp/
コースについて:https://www.jrkyushu-aruressha.jp/sweet
ウェルカムドリンク:完熟みかんジュース
【使われている九州食材】
佐賀県 「田島柑橘園」のみかん
コース料理らしく、ウェルカムドリンクからスタートします。赤ワインかジュースか選べましたが、私はアルコールが飲めないのでジュースを選択しました。
みかんジュースは酸っぱいもの好きにはたまらないおいしさでした!みかんジュースといえば有名な「ポンジュース」を思い浮かべますが、これはポンジュースより2段階くらい酸っぱいかもしれません。普段オレンジジュースを飲む機会のほうが多いからこそ、たまに飲むみかんジュースって違いがあって楽しいんですよね。
このあともドリンクは飲み放題。お酒はもちろん、ソフトドリンクも地元のものを使った緑茶、紅茶、コーヒー、日向夏ジュースなど……毎回オーダーを変えてあれこれ頼めます。水に至っては2種類もありました!すごい。
前菜:「桜舞う、九州の海と大地」
【使われている九州食材】
大分県 平貝
鹿児島県 白姫エビ、そら豆
美しすぎて本記事のサムネイルにしました。
桜舞うと言っていますが、まさに言葉通りの一品。上に乗っている桜の花びらは、一皿ずつ乗務員さんがテーブルでかけてくれます。その時、粉末のようにサラッとかかるのではなく、空気を含んだ桜がふわふわ宙に舞うので、まさに「桜舞う」。席で料理が完成する感じ、まさか電車内で体験できるとは思いませんでした。
実はこれ、ジュレの中に茶碗蒸しが入ってます。どちらも冷製のつるんとした食感は相性抜群で、前菜にピッタリ。もちろん主役となる貝やエビなどもおいしかったんですが、特に美味しかったのは菜の花!ほろ苦さが茶碗蒸しと合っていて、視覚的にも桜のピンクと菜の花の新緑で「春」を思わせます。これから春のコース料理が始まるんだとワクワクさせられる前菜でした。
魚料理:「桜鯛と春のリゾット、サフラン風味のクラムチャウダー」
【使われている九州食材】
福岡県 金時人参
佐賀県 アスパラガス
長崎県 桜鯛
クラムチャウダーの部分が鯛とリゾットのソースの役割を果たしています。すんごく濃厚でクリーミーでした!結構な量の生クリームが入っているのではないでしょうか。
鯛はふわふわで淡白。リゾットも濃い味付けではないので、やっぱりクラムチャウダーとよーく絡めて食べるのがおいしいです。
ちなみに、このコースにパンやパスタの提供はないので、「主食」という意味ではこのリゾットが最初で最後です。
肉料理:「牛ほほ肉とミモザ咲く菜園仕立て」
【使われている九州食材】
福岡県 人参、たまご
宮崎県 ジンゼチーズ
自分で書いていてびっくりしたんですが、お肉は九州のブランド品とかではないのですね(笑)!それにしてもほんとうにほろほろと崩れて溶ける、やわらかいほほ肉でした。
ナイフは提供されず、お肉用フォークも木でできているものだったので、「ほほ肉をちゃんと切れるだろうか」と思っていましたがまったくの杞憂でした。すごく調理方法がいいのかもしれません。ステーキとは違うような……周りは少しサクッとしていたからちょっと揚げているのでしょうか。それにしてもマネできないクオリティです。
「菜園仕立て」ということで、ここでも菜の花登場です!ほんとうに春らしいいい香りになります。私が菜の花を好きすぎるだけかもしれません。
スイーツ:あまおうミルク
【使われている九州食材】
福岡県 あまおういちご、小麦粉
熊本県 牛乳
メニュー表を見て、いわゆる牛乳瓶のようなものに入った「いちごミルク」を想像していたのですがぜんぜん違いましたね!
こちらも前菜同様、乗務員さんが最後に席でいちごソースをかけてくれます。
白い部分はパンナコッタ+ミルクアイスの2段構成。どちらもすっきりシンプルな味なので、いちごやソースとの相性は抜群!ここまで食べたなかで一番、見た目の通りに「そりゃあうまいでしょ」と思う王道の味がしました。
ミニスイーツ:抹茶わらび餅/甘酸っぱいタルト/バスクチーズケーキ
【使われている九州食材】
福岡県 抹茶
佐賀県 清美みかん
熊本県 ブラッドオレンジ
なんと……!このコースはスイーツが2回出てくるんですよね。スイーツ好きにとってはパスタやパンを省略したこの名采配、めちゃくちゃ嬉しいです。
なお、連続して立て続けに出てくるのではなく、電車に揺られながらゆっくり提供されるので、20分くらいは間がありました。甘いものを2連続、ハイスピードで食べなきゃいけないわけではないのでご安心を。
お味は3つそれぞれとても個性豊か!
抹茶わらび餅は最中に挟んで食べますが、あんこは重くなく、上品な砂糖の味がしました。一口でいけます。
タルトは果汁感が凄まじい!ジューシーかつ酸っぱい柑橘の味が口の中いっぱいに広がります。タルトのベースはカスタードっぽい感じの生地が入っていて、フルーツの主役感を引き立てます。ドリンクのみかんしかり、日向夏しかり、九州は柑橘天国なんだなぁ。
バスクチーズケーキは期待通りしっとりなめらか。チーズ感の強いものではなく、甘味のある味になっていたので、他のスイーツとのバランスがよく、3つ並べば甘い/酸っぱい/甘いの3段構成になっていました。
以上、今回体験したコース料理すべてのレビューになります!いやぁ、約4万円払って食べる価値がありました……(筆者は土日に行っているので相場より少し高めの金額です)。
簡単に行けるようなカジュアルコース料理とは言えないかもしれませんが、記念日やお祝いに、せっかく旅行するなら「或る列車」でご飯を食べてみませんか?
これから夏、秋、冬にかけて、どんな旬なメニューが出てくるのか楽しみです。これから行かれる方、ぜひレポートを……!!
「或る列車」については引き続き発信していく予定です。
マニアックなスポットへの散歩や旅に興味のある方は、ぜひフォローしてくださると嬉しいです!ではまた次の旅で。