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悪夢?それともメルヘンなファンタジー?香川の遊園地にある「レインボーバンディット」に圧倒された

ぼっちのazumiさんマニアックひとり旅ライター

突然ですがみなさん、遊園地の屋内ライドアトラクションってわくわくしませんか。

舞浜にある某「小さな世界~♪」をはじめとして、日本各地の遊園地にはたくさんのライドアトラクションが存在します。

香川県丸亀市の「NEWレオマワールド」にある「レインボーバンディット」というアトラクションもその一つ。今回は、関東圏住みでNEWレオマワールドを知らなかった筆者が、ほぼ予備知識ゼロで乗車したレインボーバンディットをレポートします。

「地方遊園地の古いアトラクションでしょう?」と侮ることなかれ。本当にスゴイ世界でした……。

レインボーバンディットのストーリー

アトラクション入口の看板
アトラクション入口の看板

このライドアトラクション、しっかりしたストーリーがあり、入口の看板や待機列の壁などで紹介されています。

読まずに乗ってしまうと「訳のわからないファンタジー世界」に見えてしまうかもしれませんが、読んでおけば安心です。心構えをしておきましょう。

待機列の壁面
待機列の壁面

ざっくり言えば、こんなストーリーです。

・太陽の国には虹が掛かっていた
・盗賊が虹を盗んでいった
・盗賊は7色のへんてこな国を創った
・太陽の国の人たちは1色ずつ虹を取り返しにいった
・盗賊「ごめんなさい、もうしません」
・みんな仲良く大団円

分かりやすい!そもそも小さな子どもでも乗れるアトラクションですから、誰でも分かるストーリーになっています。そしてこのライド、ハッピーエンドなので安心してください。

(あれ、「虹を盗む」ってなんだ……笑?)

「気球」に乗車する

待機列から見たライドのはじまり
待機列から見たライドのはじまり

レインボーバンディットは「気球」に乗るアトラクションです。気球はゆっくり進み、10分弱でゴールします。

この気球、というかこの施設がすごいのは、前後左右の移動だけでなく、上下の変化も大きいこと。

ストンと落ちるような落下要素はありませんが、「Aのエリアでは1階の高さ、Bのエリアでは3階の高さ」といったイメージで、気球がふわふわと上がったり下がったり、さまざまな目線変化を楽しむことができます。某東京の夢の国でも、こんなに上下差があるライドはないかもしれません。こんな工夫あるアトラクションが開園当初(1991年)からあるなんて。香川にはすごい技術と情熱がありました。

めくるめく7色の国

ひえっ……
ひえっ……

ストーリー紹介で述べた通り、盗賊たちが創った7つの国は、「楽しそうだけれどへんてこ」です。だからちょっと意味が分からなくて怖いのも当然。自分たちの国を満喫する盗賊たちと、それを奪い返しにきた太陽の国の人々が描かれます。

「高熱の日に見る悪夢のようだ」なんて口コミをどこかで見ましたが、いかがでしょう。

怖い?かわいい?楽しそう?すごい?

私は乗車前にちらっと写真と映像を見て、「なんじゃこれは、怖すぎる」と思っていたんですが、乗車中は想像以上に明るくハッピーな雰囲気にわくわくし、開園当初からあるとは思えない細密な作りと動きにひたすら感心してしまいました。

これは生で見ないとどうしても分かりません。動画では分かりませんでした。ぜひ生で体験してください。

大団円の最終エリア、多幸感がすごい

見出しタイトル通りです。
見出しタイトル通りです。

ストーリーで紹介の通り、盗賊が謝ったあと、最後のエリアでは大団円になるわけですが、敵味方関係なく、電飾たっぷりのキラキラ空間で仲良く遊んでいる光景が描かれます。もう平和of平和。もう結論は、「世界はまるい~ただひとつ~♪」ですよ。

この最終エリアに入る前、暗いところから一気に光まばゆい場所に連れていかれるとき、わくわくが幸せに昇華される感覚になります。「あ~乗ってよかったな」があふれ出してくるのです。

キラキラ空間はすぐそこ
キラキラ空間はすぐそこ

目の前が暖かい光でいっぱいになる
目の前が暖かい光でいっぱいになる

盗賊もこの笑顔
盗賊もこの笑顔

手を振る太陽の国の人々
手を振る太陽の国の人々

あっという間のライドでした。

「きっと古くてシュールなアトラクションなんでしょ?」と思っていた少し前の自分が恥ずかしいです。一気に幸せ空間に飲み込まれました。

これを見て、「いやいや、シュールじゃん。でも怖いもの見たさで行ってみたい」と思った人、そのまんまの感情でぜひ香川県へ!極上の裏切りを体験しましょう。

マニアックなスポットへの散歩や旅に興味のある方は、ぜひフォローしてくださると嬉しいです!ではまた次の旅で。

マニアックひとり旅ライター

ひとり旅、ひとり散歩が好きなライターです。観光ガイドに乗っていないような裏スポットや、日常では通り過ぎてしまうようなニッチな場所によく出没します。「知らなかった、自分も行ってみたい」と思ってもらえるような情報をお届けします!

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