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【宝塚市】宝塚で水墨画の名品が観られる貴重なチャンス!『日本南画院展』が開催中です。

ぶらっと地域情報発信ライター(宝塚市)

『清韻』 高橋恵冲
『清韻』 高橋恵冲

天王寺の大阪市立美術館が休館中のため、『日本南画院展(大阪展)』が宝塚市立文化芸術センターで開催されています。3年間の期間限定で、2023年は6月22日木曜日から6月27日火曜日まで。水墨画の世界を身近で堪能できるチャンスです!

宝塚市立芸術文化センターで開催中の日本南画院展に行ってきました。こちらは全国公募の展覧会で、年一回の開催です。

画題はさまざま。
画題はさまざま。

水墨画は現代絵画

展示は1部と2部に分けられています。
1部の会場に足を踏み入れると、まずは絵の大きさに圧倒されます。水墨画といえば、仙人が滝のそばに立っているとか、龍が空を昇っていく…みたいな景色を想像しがちですが、こちらに展示されている絵はとにかく多彩。山や森といった自然や、お寺など日本古来の風景はもちろん、それ以外にも海外の遺跡や機関車、舟、回転木馬、人物画、そして日常の何気ない一コマまで。水墨画って現代絵画なんだと、目からうろこです。
油絵を思わせるモダンな構図や、Tシャツの柄になりそうなポップなフラミンゴ、はたまたクラゲが宙に舞うシュールなものまで、ほんとうに自由です。ただし、そのすべてが墨の濃淡と紙の白さだけで表現されているので、単なる写実とは違う、虚実のあわいに佇んでるような、ちょっと不思議な感覚になります。

人とくらべると絵の大きさがわかりますね。
人とくらべると絵の大きさがわかりますね。

公募展ですが、同時に審査員の先生方の作品も展示されていて、それぞれの作風の違いがまた興味深かったです。

『雲湧く神懸』潮見冲天(審査員)
『雲湧く神懸』潮見冲天(審査員)

1部の重厚な大作を堪能したあとは、下に降りて2部の展示へ。

2部の展示はカジュアルな雰囲気。
2部の展示はカジュアルな雰囲気。

作品は小ぶりになりますが、そのぶん親しみが増して、こちらも楽しかったです。

パネル展示も力作ぞろい。
パネル展示も力作ぞろい。

日曜日にはギャラリートークも

25日の日曜日午後3時30分からはギャラリートークが開催されるそう。審査員の一人である潮見先生の解説付きで展示が観られるそうなので、水墨画に馴染みがなくて不安な方は、こちらに参加するのもいいですね。

芸術の街・宝塚に期間限定でやってきた『日本南画院展』。この機会に、モノクロームの世界を旅してみるのはいかがですか。

開催情報

第63回 日本南画院展(大阪展)
2023年6月22日(木)~6月27日(火)
宝塚市立文化芸術センター
入場時間:AM10:00~PM5:30

〒665-0844 兵庫県宝塚市武庫川町7番64号
TEL. 0797-62-6800

地域情報発信ライター(宝塚市)

カフェ、庭園、美術館、ときどき神社。新しい出会いを求めて、カメラ片手に足の向くまま、気の向くまま。歴史のあるまち、宝塚の「いま」をお届けします。

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