閑静な住宅街で、ひと際目を引く美しい青。世界にたった一つしかない扉の向こうには、優しい美味しさがありました。

宝塚市中山五月台は阪急・中山観音駅からバスで10分ほどの山の中腹にある住宅街。緑に恵まれ、近隣には中学・高校のほか医療施設やスーパーもあって、穏やかに暮らすには絶好のロケーションです。「いいところだけれど、少し寂しいかなと思って。だからここをはじめました」とおっしゃるのはパン屋『Blue door』のオーナー・宮本さん。近くのパン屋が閉店したのをきっかけに、今年3月に自宅を改装して『Blue door』 をオープンしました。

毎朝工場から送られてくるパンを自らセッティング。書道の先生もされている宮本さんの美に対する感性は豊かで、華やかなインテリアは見ているだけで楽しくなります。

無添加のパンは素材も上質なものを使い、たくさんのパン職人さんがアイデアを競い合ってつねに新しい美味しさを追求しているそう。なのでメニューは固定されていません。この日はクリームパンにメロンパン、チョコチップパン、ポテトサラダパンなど。お勧めはどれですかと尋ねたら、「全部です」と力づよく答えてくれました。

店内にはカフェスペースもあって、紅茶やコーヒー、ジュースなどといっしょにパンをいただくこともできます。

この日は人気のメロンパンとクリームパンをいただきました。すべてのパンにオリーブオイルを使っていて、クリームパンのクリームはコラーゲン入りと、健康にも良さそうです。

どちらのパンもしっとりふわふわ、ほのかな甘さが上品で、食べるだけで優しい気持ちになります。
朝7時からやっているので、通勤やジョギングの途中で立ち寄る方などもいらっしゃるそう。放課後には学生さんたちがやってきて、パンを食べながら他愛ない話をして楽しい時間を過ごすんだとか。
午前中でパンが売り切れてしまうこともあるそうで、不安なかたは予約がお勧めです。

開店して約4ヵ月。お店はまだまだ発展途上です。うかがった日も「住宅街で閉じられたドアは入りづらいから」と、親しみを感じてもらえるポップを制作されていました。「パンの種類も内装もこれからどんどん良くなっていきます」とおっしゃる宮本さん。どんなふうに変化していくのか楽しみです。

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