【宝塚市】こころがふわりと軽くなる。『つばめ軽食店』のけんこうごはん
仕事に家庭に、いまどきの女性はとても忙しいですね。食事は大切とわかっていながら、ついついおろそかになりがちです。そんな時は『つばめ軽食店』さんのけんこうごはんはいかがですか。疲れた心と体のエネルギーチャージにぴったりです。
おもちゃ箱のような店内が落ち着く
阪急山本駅から徒歩2分。以前、山本おさんぽmapで紹介した地域の一画に、『つばめ軽食店』さんがあります。2010年の創業と近隣の店の中ではベテランで、周辺を取材してつばめさんの話題になると「美味しいですよね!」と皆さんの顔がほころぶ人気店です。
ナチュラルを基調とした店内には雑貨販売のスペースもあり、イベントやワークショップが行われることも。店主である門脇さんの「好き」が詰め込まれた、なごめる空間になっています。
「建物が古いだけ」と謙遜してらっしゃいましたが、冷房は弱めで提供される水は常温と、女性の体への気遣いが心地いいです。
色々な椅子があり、どれも可愛らしくて迷いましたが、今回はソファをチョイス。
シンプルだけど丁寧に
メニューは週替わりの『けんこうごはん』が基本で、飲み物が追加できるセット、さらにシフォンケーキとアイスが追加できるセットがあります。他にはカレーのひと皿も。
「シンプルだけど飽きのこない、ほっとする食事を心掛けています」と門脇さん。
門脇さんは、小柄ながらしっかりとした身体がゴム毬のようにはずみ、その動きはスピーディです。一途な瞳と薔薇色の頬が可愛らしく、少しだけシャイ。一方で、大人の女性のたくましさを兼ね備えた方です。病などご自身の経験を踏まえて日々の食を大切にし、けんこうで美味しいごはんづくりに励んでいます。
以前は、肉や魚のメインディッシュに副菜という、いわゆる定食スタイルの食事を提供されていましたが、コロナ禍を機にテイクアウト(『けんこうごはん』と同じメニュー・要予約)を始めて、それに合わせて現在の小鉢スタイルに変化したんだそう。いろいろなものを少しずつという献立は、自分でつくるのは大変なのでとても贅沢です。
ひとつひとつの小鉢や小皿が可愛いのも楽しみのひとつ。
一見、自宅で再現できそうなシンプルな調理法ですが、味が重ならないように工夫されています。「家ではこんな手の込んだことしません」とおっしゃる丁寧さで、最後まで飽きずにいただけるのがプロの技。調味料はどれも素材を引き立たせるために必要最低限で、自然の旨味を存分に味わえる献立でした。
マクロビオティックなど菜食の勉強もされたそうですが、あまり厳しく制限はせず、また、タンパク質をメインといったスタイルにもとらわれず、自分が美味しいと思うものをそのまま提供しています。
こころが軽くなる食事
どうみても「軽食」ではないのに「つばめ軽食店」という店名が不思議でしたが、「『人を軽くする食事』を提供する店にしたかったんです」という門脇さんの言葉に納得です。
努力しても上手くいかなかったり、周囲の状況に振り回されて不本意な選択を迫られたり。疲れた時に励まし、勇気をチャージしたい。そして少しだけ心が軽く元気になってくれたら。『けんこうごはん』にはこうした思いが込められています。
そんな話をしていたら、「私も励まされているひとりです」と、声を掛けてくれたお客様がいました。つばめ軽食店さんについて弾む声で話すその様子が、自由に飛び回る燕の姿と重なりました。世の中をたくましく生き抜き頑張っている女性たち。そんな彼女たちが、ゆったりと羽を休めるひとときのために、つばめ軽食店さんには美味しいごはんを作り続けていただきたいです。
今回は食事をご紹介しましたが、喫茶のみの利用もできます。神戸の老舗『萩原珈琲』さんの炭火焙煎や、丹波篠山『心月(ココロノツキ)』さんの自家焙煎などのコーヒーがお勧めだそう。次の訪問ではケーキと一緒にコーヒーをじっくり味わってみようと思います。
店舗情報
■ 場所:〒665-0816 宝塚市平井1-7-24
■ 電話:0797-20-1889 E-mail:tsubamekeishokuten@gmail.com
■ 営業時間:11:00~17:00
■ 定休日:日・月・火
(その他不定休あり。詳しくはHP、Instagramをご覧ください。)
■ 公式ホームページ
■ 公式Instagram
※テイクアウトについては、お電話では前日の17時、メールでは前日の18時までにご予約ください。また、電話でのご予約は営業日の14時以降にお願いいたします。