【宝塚市】雑貨から中身の見えない文庫本まで。五感で楽しむ『KRAM』のわくわく体験
指先いっぽんですべてが手に入る世界から、たまには抜け出してみませんか。雑貨やスパイスなどの手仕事に触れたり、暮らしを彩るワークショップが体験できるKRAMさん。五感をフルに使って抱きしめる世界は、いつだって驚きとわくわくに満ちています。
人と人をつなぎたい
阪急今津線・仁川駅から阪神競馬場沿いに歩くこと約10分、大吹町の交差点の角にKRAMさんがあります。
「建物の雰囲気が気に入ってここに決めました」とオーナーの栗原さんがおっしゃる店内は、高い天井とゆとりあるレイアウトが開放的で、一歩足を踏み入れるだけで呼吸が深くなるような居心地のよさ。
KRAM(クラム)とは、スウェーデン語でハグするという意味。人と人をつなぎ、丁寧な手仕事を紹介したいという思いから、店内には栗原さんセレクトの様々な品物が並んでいます。
「古いものが好き」という栗原さんの好みを反映して、家具はすべてアンティーク。使い込まれて艶が出て、丸みを帯びたフォルムが何とも言えない温かみを醸し出しています。
4年間スウェーデンで暮らし織りとテキスタイルを学んだそうで、いたるところに北欧らしいカラフルなオブジェが飾られています。お店の雰囲気に合わせて作ってもらったという切り絵や、紙製のアコーディオンなど、こんなの初めて見た! というものも。
すべてのモノに愛着が湧き、連れて帰りたくなります。
カフェもあり、コーヒーが美味しいとうかがったのでさっそく注文です。
こちらでは神戸・BEYOND COFFEE ROASTERSさんのコーヒー豆を使っているそう。しっかりした味わいで、とても美味しかったです。
コーヒーをいただきながら、あらためてお話しをうかがいました。
栗原さんは混じりけのないたたずまいと澄んだ声が印象的な方。魅力的な作家さんたちを知ってもらうことで、新しい世界が開け、日々の暮らしが豊かになる楽しさを味わって欲しいとの思いから、お店を始めたんだそう。さらにはご自身でもいろいろ体験して欲しいからと、ピラティスやウクレレ教室、占いなど、さまざまなイベントやワークショップを実施しています。(不定期での開催ですので、詳細はInstagram等をご確認ください。)
念願の野外マルシェ開催
人が集う場をつくりたい、そしてイベントによって宝塚を盛り上げていきたいと、2019年のオープン当初からマルシェ(市場)の開催を考えていたそうですが、コロナ禍もありこれまで実現することができませんでした。
今年ようやく実現にこぎつけたマルシェの開催場所は、なんと神社。逆瀬川の伊和志津神社さんが快諾してくれたんだとか。
出店するお店はすべて栗原さんが自身で出向いて交渉。思い立ったら即行動のバイタリティーがかっこいいですね。青空のもと自然が豊かな神社で、たくさんの人たちの笑顔があふれるマルシェ。考えただけで楽しそうです。
わくわくが止まらない
KRAMさんでたくさんの出合いを堪能しましたが、最も夢中になったのがこちら。
なんと、文庫本なのに中身を見ることができないのです。手がかりはカードに書かれた「本のないよう」だけ。
タイトルも作者もわからないので、普通なら手に取らないような本に出合うチャンスがあるとのこと。斬新すぎる選書にわくわくが止まりません。
迷いに迷った末、一冊を連れて帰りました。
「東京―大阪間が7時間半かかっていた…」とのことですので、新幹線がない時代の話ですね。決め手は「極上ラブコメディ」でした。
この記事を書き上げたら、ゆっくり封を開けたいと思います。
ありとあらゆるわくわくを詰め込んだKRAMさん。ほかにも、お店で月1回開催されるこだわりの食材と美味しいモノいっぱいのKRAM marknad (クラムマルクナード)やミシン教室など、楽しい催しがいっぱい。ぜひまたお邪魔したいです。
店舗情報
KRAM(クラム)
■ 〒665-0054 兵庫県宝塚市鹿塩1-18-6
■ 営業時間 / 12:00 〜 18:00(イベント・ワークショップ時には変更あり)
■ 定休日 / 月・火・水(イベント・ワークショップ時には変更あり)
■ 公式HP
■ 公式Instagram
■ 伊和志津神社開催のマルシェのInstagram
(電話での問い合わせはお控えください)