【宝塚市】Flow & Focus やまラボ『中尾謙作 写真展』
どんな景色も移ろい変わってゆくもの。だからこそ大切と理屈ではわかっていても、せわしない日常に紛れて、その事実を忘れがちです。たまにはじっくり眺めてみませんか。少しだけ立ち止まり深呼吸。そして、自分を取り巻く世界に、FOCUS。
山本ではじまった新しいプロジェクト
阪急宝塚線・山本駅界隈の店舗と町の人をイベントでつなぎ、暮らしの楽しさを発見する「やまもとコラボ企画」、通称『やまラボ』。その第1回「わたしとくらし。」が、つばめ軽食店とThe WorktuReで同時開催中です(2023年10月11日~28日)。今回はそのイベントの一つである中尾謙作 写真展におじゃましました。
カメラマンの中尾謙作(なかおけんさく)さんは熊本県出身。看護師として働くかたわら、宮古島や隠岐諸島、下関と拠点を移しつつ、写真を撮り続けています。宝塚市には今年住み始めたばかり。
Instagramを通じたThe WorktuReさんとのご縁が、今回の写真展につながりました。テーマは『山本の景色や日常』です。
見慣れたはずの景色なのに、瞬間を切り取られることで時間や空間の密度が高まり、新しい物語が生まれます。アナログ用のレンズを使って撮影されているそうで、写り込んだフォルムは柔らかく落ち着いた色合い。ほのかに漂うレトロな雰囲気が味わい深いです。
中尾さんの人柄が仕事につながる
独学で始めたカメラですが、撮り歩いている姿が島民の皆さんの目に留まり、撮影を依頼されることが増えていったんだそう。今回の展示や中尾さんのInstagramでは、そうしたポートレートも見ることができます。どなたも本当に良い顔をしていて中尾さんとの信頼関係が感じられ、心がぎゅっと掴まれる写真ばかりです。
そして、フライヤー制作を担当しているのは山田咲花(やまださきか)さん。
明るくしっかり者の山田さんは、ひとり旅で訪れた隠岐諸島の魅力にハマり、町おこしに関わるなどしているうちに、中尾さんと出会ったそう。
現在はグラフィックデザイナーをしながら、ともに旅を続けています。
山田さんデザインの名刺をいただきましたが、シンプルながら洗練されたレイアウトと、手書き文字のレタリングに温もりがあり、とても素敵でした。
やさしい時間と厳しい現場
お邪魔したのは初日でしたが、ひとつひとつを確かめるように、丁寧に撮影されている中尾さんの姿が印象的でした。きっと、中尾さんはすべてが移ろうことを知っている。それは、看護師として医療の現場に立っていることと無関係ではない気がします。
今回はご紹介できませんでしたが、『やまラボ』の一環として、The WorktuReさんではこのほかにも真鍮や革の作家さんの作品販売、美味しそうなベイクなど、普段手に入らない商品もたくさん展示&販売中。また、つばめ軽食店さんでは犬猫をモチーフにした作家さんの雑貨を販売中です。気持ちのいい秋の一日に、ぶらり山本散歩はいかがですか。
写真展情報
「Focus」 中尾謙作写真展
■ 時:2023年10月11日(水)~28日(土)
■ 場所:The WorktuRe (公式Instagram)
〒665-0881 兵庫県宝塚市山本東2-9-3
■ 営業時間:11:00〜16:00
■ 営業日:水・木・金・土
■ 中尾謙作 Instagram
■ 山田咲花 Instagram
(電話での問い合わせはお控えください)