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新型アトレーの軽キャンピングカーってぶっちゃけ使える!?ラクネルバンツアー・アトレーver.で検証!

キャンピングカーライフモータージャーナリスト

新型アトレーの軽キャンピングカー・ラクネルバンツアー・アトレーver.の動画はこちらから↓

永遠のライバル、エブリイ軽キャンパーと比べると?

こんにちは。モータージャーナリストのKです。新型アトレーの登場から半年以上たち、軽キャンパーの世界でもアトレーをベースにしたモデルが続々登場してきました。

「定番のエブリイベースとどちらがいいか?」と気になる人も多いかと思います。

室内の空間を考えてみましょう。エブリイバンは荷室長1910・荷室幅1385・荷室高1240ミリ。アトレーは荷室長1820・荷室幅1410・荷室高1215ミリです。

単純計算ではエブリイの空間が若干ですがアトレーを上回ります。

ラクネルバンツアー・アトレーver.の室内。バンベースで対面式のダイネットを実現している。フレーム構造で足元広々。
ラクネルバンツアー・アトレーver.の室内。バンベースで対面式のダイネットを実現している。フレーム構造で足元広々。

コーチビルダーの工夫で何とかなる範囲

単純計算ではエブリイのほうが広くても、アトレーは荷室の上方がスクエアな形状のため上部収納が作りやすいというメリットもあります。

考えどころは室内長です。大人が快適に寝るにはベッド長は最低でも1800ミリ必要とされています。アトレーはギリギリになってしまうわけですが、これは解決可能。

車中泊時には運転はしませんから、フロントシートを前方にスライドさせれば空間は広がります。メティオ製作のラクネルバンツアー・アトレーver.の場合、フロアベッド長を1950ミリ確保しています。

装備面でもエブリイに比べて遜色はありません。エブリイベース・アトレーベースで同じレイアウトのキャンピングカーを製作しているコーチビルダーは、装備品も同様のものを装着しています。

ベース車が異なるのでエブリイのパーツをアトレーにそのままポン付けはできませんが、そこは百戦錬磨のビルダーたちです。改良によって見事に装備をコンバートしています。

メティオのラクネルシリーズで好評の直感的に操作できるスイッチパネルも装備。上方のシルバーのパーツは、スライド式のテーブル固定フレーム。ビルダーの工夫で使い勝手をアップさせている。
メティオのラクネルシリーズで好評の直感的に操作できるスイッチパネルも装備。上方のシルバーのパーツは、スライド式のテーブル固定フレーム。ビルダーの工夫で使い勝手をアップさせている。

走りの良さはアトレーベース軽キャンパーが上

新型アトレーはターボが標準になっています。単純なパワーだけでなく新型CVTの作りが抜群によく、峠道でもストレスがありません。

さらに、燃費面でもアトレーは優秀。JC08モードで19.7km/l(2WD)というスペック。遠くに行きたい、長期間の旅がしたいという車中泊ユーザーには嬉しい点です。

ここまで見てきましたが、エブリイとアトレー、どちらがキャンピングカーのベース車として優れているのか。

エブリイは軽キャンパーのベースとして長く君臨した歴史があり、それぞれの軽キャンパーも完成度が高いものになっています。

アトレーはパワートレーンやCVTが優れているだけでなく、先進の安全装備も装着されています。ベース車自体の魅力が高いですね。

悩ましいですが、結論としては一長一短であり、どちらも優れたベース車であると思います。

さらにアトレーベースの軽キャンピングカー、ラクネルバンツアー・アトレーver.を詳しくお知りになりたい方は、冒頭のYou Tube動画をご覧になっていただけると幸いです。

上方もスクエアなアトレーは、上部収納の体積も大きくできるようになった。
上方もスクエアなアトレーは、上部収納の体積も大きくできるようになった。

モータージャーナリスト

アウトドア好きのモータージャーナリスト"K"と愉快な仲間たちが、独自取材網でキャンピングカーのスクープやインプレッション、マニアックな視点のレポートなど、キャンピングカーの話題をやわらかくアップしていきます。You Tubeもあわせてご覧になっていただけると、よりお楽しみいただけます。

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