キャンプで悩む寝袋 基本的な選び方をわかりやすく解説します
夏キャンプではそこまで気にする必要はなかった寝袋ですが、気温がぐっと下がる秋〜冬のキャンプへ行くときの寝袋は”とても重要なキャンプ道具”となります。秋キャンプ、冬キャンプの準備のために購入しようとネットを検索したけど。。。
・種類が多くて何が良いのかわからない!
・色々な用語が出てきてなんだかわからない!
と混乱してしまう方も多いと思います。
寝袋をおすすめしている記事などもありますが、本当にこれでいいのか?自分に合う寝袋なのか?と不安に思って買えていない方もいると思います。
なのでこの記事では、
寝袋の基本的な選び方をわかりやすく解説
この記事ではオススメの寝袋の製品自体は紹介しません。私がオススメの寝袋を紹介するより、皆さんが自分自身に合う寝袋を選んで、良い悪いが判断できるように、基本的な選び方の情報を紹介していきます。
寝袋の基本的な選び方
この記事のもくじは以下です。
〜寝袋の選び方のもくじ〜
①寝袋とシュラフ
②寝袋の形について
③超重要な使用温度
④寝袋の中身は?
⑤あると便利な寝袋
上記のような流れで紹介をしていきますが、すでに知っているような情報は飛ばして読むのもOKです。知らなかった項目だけ読んでも理解できるようになっているので参考にして下さい。
①寝袋とシュラフ
ネットで検索をしていると、「寝袋」と言ったり「シュラフ」と言ったり。えっ!? 何か違うの?と疑問を持つ方がいるかと思いますが、違いはありません。寝袋、シュラフ。両方とも同じものを指しています。
ちなみに私は「寝袋」の方が言いやすいので寝袋と言っていますが、シュラフと言った方がなんかカッコいい感じはしますよね。ですがこの記事では、誰もがわかりやすく「寝袋」と統一しておきます。
②寝袋の形について
ここからが寝袋の選び方についてのお話です。寝袋には二つの形があります。
その形と言うのが「マミー型」と「封筒型」です。それぞれの特徴やメリットについては以下です。
マミー型
<メリット>
・体に密着するような形状で、保温性に優れているのが特徴
・冬用の寝袋はマミー型がオススメ
・基本的に一人で使用する
<デメリット>
・密着感が苦手な方は窮屈に感じることも
・寝返りが打ちにくい
封筒型
<メリット>
・長方形の形状でゆとりがあるのが特徴
・数人で使用できるものや連結して使用できる物がある
・小さいお子さんがいる場合は添い寝が出来る
<デメリット>
・大型タイプのものは収納サイズも大きい
・密着感は無いので冷気が入りやすい
マミー型、封筒型の違いやメリットデメリットを紹介しました。
ちなみに、筆者は窮屈感が嫌いなので、ソロキャンプの時に使う冬用の寝袋は封筒型を使用しています。ファミリーキャンプで使用している寝袋は、封筒型の複数人で使用出来る物を使っています。
どちらが良いかは、皆さんのキャンプスタイルに合った型を選んでみてください。
③超重要な使用温度
使用温度について紹介します。この使用温度については、寝袋の選び方で最も重要な内容となりますので、知らない方はもちろんですが、すでに知っていると言った方もおさらいとして読んでみて下さい。
寝袋には3つの温度基準がありますので、まずはその3つの温度基準を覚えておきましょう。
・快適温度(Comfort Limit)
・下限温度(Lower Limit)
・極限温度(Extreme Limit)
これらは保温力表示規格(ISO23537、EN13537)で定められている規格の表示です。詳しい話は本記事ではしませんが、寝袋を選ぶ上で必ず確認するべき温度は「快適温度」です。キャンプで使用する温度より-10〜-5度程度の快適温度の寝袋を選ぶと寒さに凍えることなく安心できます。
ここで注意をしないといけないのは、極限温度の表示を見て選ぶと言うこと。これは絶対にやめましょう。極限温度とはその名の通り、ギリギリ耐えられる・・・と言う温度基準です。なので、極限温度が-10度だとしても、-10度の環境下で使用するのはかなり厳しい状況になります。寝袋を選ぶ場合はこの温度基準をしっかりと確認しておきましょう。
そしてもう一つ注意が必要なのは、一部のメーカーは上記規格に基づき製品を計測し販売していますが、独自調査での値を記載していると言ったような場合もあります。独自調査の場合は統一規格に則った計測方法とは異なる場合があるため、特に冬用の寝袋を購入する際には、メーカーのHPで温度基準の確認をするなど事前に調べておきましょう。
寝袋の中身は?
寝袋の中身について皆さんはある程度わかっていますか?中身ってなに?っ思う方はこの内容を読んで基本的なことは理解しておきましょう。
寝袋の中身は「ダウン」か「化学繊維」か。保温性そして値段に関係する一番重要で一番悩むお話です。
ダウンと化学繊維のメリットデメリットについて紹介をしていきます。
ダウン
・保温性が非常に高く暖かい
・軽くてコンパクト
・値段が高い
・濡れに弱い(保温性が低下する)
化学繊維
・値段が安い
・洗濯できる
・重くて大きい(ダウンと比較して)
キャンプをするシーズンによって快適性の高い寝袋は変わります。
冬は保温性の高いものが必要だし、逆に夏はそこまでのものはいらない。
ダウンか化学繊維かでも値段は倍以上変化します。
冬キャンプをやる予定がなければ化学繊維で十分だとは思いますが、
例えば、徒歩でキャンプへ行くから荷物をコンパクトにしたい人であればダウン。
オートキャンプメインで荷物量を気にしない人であれば化学繊維でも問題ない。
と言ったように、人それぞれ、使う状況によっても選び方は変わります。
自分はどのような環境でキャンプをするのか?
お財布事情は?荷物量は?収納スペースは?
などを考慮してここは決めてみてください。
あると便利な寝袋
ここまで寝袋の選び方について色々と書いてきましたが、
結局自分は何を買えばいいのかわからない・・・
となってしまった方もいると思います。
冬キャンプはやる予定がなく、春夏秋をメインにキャンプをしたいと言う方にオススメの寝袋のタイプとしては
「3シーズン用の寝袋」
を探して購入するといいと思います。
春、夏、秋の3シーズンで使えると言う寝袋で、使える期間も長く、使い勝手が良く、キャンプ初心者にはオススメだと思います。
まずはそのような寝袋でスタートし、続けていく中で冬キャンプをやりたいとなった場合は、冬用の寝袋は別途用意するべきだと思います。
まとめ
今回の記事では寝袋の選び方について紹介をしてみました。
ネットを見ると様々な値段の寝袋が販売されており、どれがいいのかわからなくなってしまうかも知れませんが、自分が使う環境をしっかり考え、この記事で書いたことを参考に自分に合う寝袋を選んでみてください。
最後にこの記事の振返りを簡単にしておきたいと思います。
①寝袋とシュラフは同じ
②寝袋の形は封筒型とマミー型
③快適温度を参考に選ぶ
④寝袋の中身はダウン・化学繊維
⑤あると便利なのは3シーズン用寝袋
今回紹介した①〜⑤は寝袋の選び方の「基本のき」なので、しっかり覚えておくようにしましょう!
この記事が皆さんの役に立てばとても嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。
安全で楽しいキャンプを!!