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キャンプや自宅で便利なカセットボンベはなんでも良く無い!その理由は?

C.C STYLEチャンネルファミリーキャンパー、キャンプ愛好家

こんにちは、ちからです。寒い冬には鍋が美味しいですよね。寒い冬に鍋を食べると、美味しいし、体の中から温められて一石二鳥ですよね。さて、そんな時によく使うアイテムと言えば、「カセットコンロ」と「カセットボンベ」だと思います。

私も、自宅やキャンプでカセットコンロとカセットボンベは大活躍で、年間を通しても欠かせないアイテムです!とても便利で大活躍するカセットコンロ、カセットボンベですが、

「カセットボンベはなんでも良く無い」

と言ったことはご存じでしょうか?

この記事では、コンビニやスーパー、ホームセンターなどで気軽に買うことができるカセットボンベだからこそ、見落としがちな注意点がありますので、安全に使用するための大切な注意事項についてお話ししていきたいと思います。

カセットボンベはなんでも良く無い理由

キャンプで使うにも便利なカセットコンロ
キャンプで使うにも便利なカセットコンロ

なんでも良く無いって、取り付けられるんだからいいでしょ?って思いますが、良くない理由についてお話しをします。

なんでも良く無い

カセットガスに記載のある注意書き
カセットガスに記載のある注意書き

なんでも良く無いなんて、勝手なこと言うな!取り付くんだからいいんだよ!と思った方も多いと思いますが、私が勝手に言っているわけではなく、皆さんが持っているカセットボンベの注意書きを一度読んでみてください。

「この容器(ボンベ)は××専用です。それ以外に使用しないでください」

と記載されていませんか?メーカーは「専用の物だから指定のもの以外は使わないでね」と言っているんです。

でも、取り付けられるから、価格のより安いカセットボンベを買って使っていると言った方も多いですよね。ちなみに、私の実家でも違う物を使っていました。なんで取り付けられるのにダメなのか?次に説明をしていきます。

なぜ専用じゃなきゃダメなのか?

私が使っているIWATANI タフまると専用のカセットボンベ(ガス缶)
私が使っているIWATANI タフまると専用のカセットボンベ(ガス缶)

カセットボンベ用の器具は製造した時に、公的機関の検査を受けています。その検査を受ける時には、各メーカー器具に「指定の専用ボンベ」を取り付けて検査を行なっているようです。

例えばAと言うメーカーはAの器具にAのカセットボンベを。Bと言うメーカーはBの器具にBのカセットボンベを取り付けて検査を行なっています。

Aと言うメーカーのAの器具にBのボンベを取り付けての検査は実施していません。なので、指定された器具、ボンベ以外を使用した場合の安全性は確認されていないのです。そのため、メーカーは専用のものを使うように注意として記載しています。

安全面を考慮すると、器具とカセットボンベを専用の物以外を使用することは、メーカーとしても推奨は絶対にできない使い方かと思います。

でも、取り付けられるから、価格が安いからと違うメーカーの物を組み合わせて使っている場合に何が起こるのか。次に詳しく説明をしていきます。

もしも専用じゃないボンベを使ったら?

正直、専用の物を使わなくても取り付けられるし、使えてしまいます。しかし、専用のボンベ、器具を使っていない場合に何が起こるのかと言うと。

・ボンベが装着できない
・使用途中で火力が落ちてしまう
・最初から点火せず使えない
・最悪の場合はガスが漏れる

上記のようなことが発生する場合が稀にあるそうです。そのため、検査を受けて安全性がしっかり確認されている、専用の物を使うことを強くおすすめします。

では、なぜ各メーカーは違うものを取り付けられないようにしないのか?それにも理由があるんです。

なぜ専用と言いつつ何でも取り付けられるのか?

違うカセットコンロに違うカセットボンベが取り付けられる理由があります。それはJIS(日本工業規格)と言う統一された規格があるからです。カセットボンベは、JIS規格で、容器のサイズや取り付け部の形状などが細かく規定されています。

なので違うメーカーのものでも取り付けられるようになっています。ただし、取り付けることは可能なのですが、先ほども言いました通り、安全性の検査は違うメーカーのものを取り付けて実施はしていないため、いずれのメーカーも推奨はしていません。

「なら統一する必要性がわからない。。。」

と思いますよね。私もそれは思ったのでさらに深掘りしてみます。

規格統一された理由

専用の物以外の使用を推奨しないのであれば、専用の物以外は取り付けられない専用設計にすればいいじゃないか!と私も思ったので、なぜ推奨しないのに規格で統一されているのかを説明しますね。

実は、昔は各メーカーともにバラバラな作りでしたが、私が小学生だった頃に関西で起きた大地震の時、各メーカーのカセットコンロ、カセットボンベが多く流通しましたが、当時は各メーカーでバラバラな作りのため、違うメーカーの物は使えずとても不便だったようです。

そのような、”緊急時に互換性が無いととても不便である”と言ったことがわかり、それを理由にJIS規格で統一され、現在のようにどのメーカーでも取り付けられるようになったようです。

そのような背景が互換性がある理由であり、簡単に入手ができる平常時に、バラバラな物を使うことを目的としたものではないと言ったことがわかるかと思います。

まとめ

なんでも良いと思いがちなカセットボンベですが、色々な背景を知ると、専用の物を使うべきだなと言うことがわかりましたよね。と言うことで、この記事のまとめです。

・安全性を考えると、専用の器具、専用のカセットボンベを必ず使うべき
・規格統一の背景を知ると、緊急時にやむを得ず使わないといけない場合のためであり平常時は全く推奨されていない
・問題なく入手できる平常時は、専用の物を使用することを強く推奨する

この記事では、どこでも簡単に入手することができ、自宅でもキャンプでも気軽に使えるカセットボンベの話をしてみました。どこでも気軽に購入でき、どれでも取り付けられることから、何を使っても良いと考えてしまいがちでしたが、安全性の観点から、専用器具、専用ボンベの組み合わせで使うことが推奨されていると言ったことがわかったかと思います。

カセットコンロ、カセットボンベを使用する際は、安全性を考慮して同一メーカーの専用のカセットボンベを使用するように心掛けましょう。

今回の記事は参考になりましたでしょうか?

この記事が皆さんの参考になれば、私はとても嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

また、次回の記事でお会いしましょう!

キャンプでワクワクを!

ファミリーキャンパー、キャンプ愛好家

ファミリーキャンパーで3児の父親。自身がキャンプを始めた時にわからない事が沢山あり失敗の連続。そこから学んだ経験や知識を活かし、YouTubeでは「キャンプ初心者のわからないを解決!」をテーマに、キャンプ初心者に向けたルールやマナー、ギアの選び方についてわかりやすく解説をしています。1人でも多くのキャンプ初心者の役に立つ情報を今後も発信していきます。

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