食べログで、東京でラーメンを調べると候補店舗は7,000店を超えます。もちろんこれには、らーめん類を提供する中華料理店なども含まれており、実際のラーメン店となるとこれを大きく下回りますが、それでもすごい店舗数。

その中で、BEST10に入りそれを維持し続け、同時に長期間に渡り、その名声を客足を維持する事は、本当に奇跡に近いでしょう。

今回紹介するのは、荏原中延駅という品川区にありながら、都民の99%が訪れたこともない立地でありながら、「東京の本物のラーメン」として君臨する

東京都第二位 中華そば 多賀野（東急線 荏原中延駅 0.1 km）

まず、注意していただきたいのが、整理券発券システムを使用してますので、週末などは11:30の開店前に売切れとなる事もあります。整理券発券後に食券も合わせて購入、そして順番が来たらLineで連絡が来て、店舗に向かうという流れになります。

都心部や、大通りにあるお店ではありません。ここまでの名声は、誰よりも店主が驚いているのではないでしょうか。開店当初は、地元の人に愛されるような、美味しいラーメン屋さんを目指しています！といった、スタンスで始められたのではないでしょうか。

今回は、特製中華そば 1,150円。

これだけの有名店でありながら、他店と絶対的に違うのは、

①初来店のお客様の少なさ

いつものお客様が、いつものように、いつもの多賀野を食べる。これによって、お店の雰囲気が落ち着いて、無駄にガヤガヤしないのです。そこには、お店と常連さんの信頼関係が成立しており、お店側にかかるストレスも大きく低減されます。

インバウンドや、地方からの観光のお客様も、地理的に少ないという特性もあります。

②店内の音楽が、山下達郎さんONLY

妊娠中はモーツアルトを聞くべきと同じように、達郎さんの音はお客様のテンションも穏やかにして、食べることだけに集中させてくれます。そして、店内にある食材たちにも絶対に良い影響があると、勝手に思ってます。

地方には、ミスチルやバックナンバーの音楽だけを流すお店もありますが、江戸っ子ならば山下達郎！と、今も昔も決まっております。

③ガツガツしてない

ラーメン屋さん経営はもちろんビジネスですから、東京では特に回転を上げて1秒でも早くお客様に着席、一杯でも多く販売を！という姿勢も、当然だとは思います。

でも、こちらは、収益よりもらーめん作りに興味があるようで、のんびりしてるのです。そのゆとりが、リラックスしたラーメン作りとなり、その作り手のスタンスがラーメンに伝わるのです。いつも安定して、優しくて、美味しい、作り手の気分のブレのない一杯が楽しめるのです。

個人的には、このスープで食べる、このチャーシューが大好きです。東京の亀有、環七沿いに存在した、伝説の「東京ラーメン」を思い出させてくれます。

東京都ラーメンBEST10ランキング

このランキングは、食べログ、ラーメンデータベース、Retty、Googleの評価指数および口コミ数（累計数、増加数、増加率）を変数として、アルゴリズム解析した結果をWRP(Web Reputation Point)として算出しています。

店舗を訪問し、食事をもとにした主観的な質的評価ではなく、各サイト上での所有スコアの量的評価であり、客観100、主観ゼロのランキングです。