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【目黒区】大圓寺の大黒天ご縁日「甲子(きのえね)祭」で限定御守を頂き、お財布も新調しました

Chikuwa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

目黒駅西口からのびる行人坂途中にある大圓寺(だいえんじ)は、山手七福神巡りの中で大黒天をお祀りするお寺。打ち出の小槌がトレードマークの大黒天は、左肩には大きな袋、俵の上に立つように表現されることが多い神様です。

目黒不動尊の大黒天像
目黒不動尊の大黒天像

もともとはヒンドゥー教の神であり、日本の民間信仰に合わせて姿を変えた神様。五穀豊穣や開運・出世・財運向上神として祀られ、台所の神様でもあるため、ネズミとの縁が深いといいます。

甲子(きのえね)は大黒天の縁日とされており、甲子の夜、子の刻まで大黒天を祀ることを甲子祭といいます。大圓寺では甲子の日に合わせて大護摩供厳修を実施。

大黒天と縁を結び、商売繁盛・開運出世を願う人たちにとって大事な行事となっています。

今回は甲子祭についてと、2022年特に見逃せない大開運日について解説していきたいと思います。

「甲子(きのえね)」は物事の始まりとして昔から重んじられてきました

甲子とは十干(じっかん)と十二支を組み合わせた年月日のこと。十干の初めである「甲」と十二支である「子」が組み合わされた第1番目の日であるとして、物事のはじまりとして重んじられてきました。

十干は中国の殷(いん)の時代から、10日ごとに循環する日を表す数詞として使われたもの。甲以外に、乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)があります。

十二支は日本ではなじみ深い子、牛、寅、卯、辰・・・というように12種類の動物に当てはめた暦のことで、方位や時刻なども表します。

私たちは普段「今年の干支(えと)は寅年」というように使っていますが、「干支(えと)」本来の意味はこの十干と十二支を組み合わせたもの。中国の古い思想である陰陽五行説(木・火・土・金・水)を礎に60年周期で繰り返す暦のことをいいます。

干支の1番目は甲子、最後の60番目は癸亥(みずのとい)で、ここからまた初めに還って繰り返すため60歳のことを「還暦」というそうです。

甲子の日は1年で6回。2022年は1月11日(火)、3月12日(土)、5月11日(水)、7月10日(日)、9月8日(木)、11月7日(月)となっています。

新しいことを始めるのにふさわしい日が甲子の日

物事の始まりを意味する「甲子の日」。ということなので新しいことを始めるのが吉といわれています。例えば結婚や新規事業スタート、習い事などなど。

物事のスタートがうまくいけば、良い結果を得ることができます。さらに大黒様の縁日ですので、金運・商売繁盛を願って「財布を新しくする」というのは開運アクションなのだそう。

逆に長引かせたくないことはNGといわれ、お金の貸し借りや入院などは避けた方がよいといいます。

2022年1月11日(火)甲子の日、大圓寺にお参り&お財布を新調!

甲子祭限定のお守り
甲子祭限定のお守り

たまたま1月11日(火)に目黒で打ち合わせがあったので、帰りに大圓寺へお参り。大黒様とご縁を結んできました!

甲子祭限定で授与される「大黒天初甲子御符」を手に、さっそくお財布を新調してきました。これで2022年は金運も安泰です(と強く思いたい)。

昨年から使いにくいお財布を無理して使っており、買い替えを検討中だったので、まさにタイムリーでした。

お財布売り場に行くと今日は「天赦日」と「一粒万倍日」と甲子が重なる「年内最上吉日」とお店の方がおっしゃっており、「今年お財布買うなら今日しかない」とのこと。

ますます、今年はお金に困らないはず(とさらに強く思いたい)です。

「天赦日」と「一粒万倍日」も新しいことを行うと成功するといわれている日

天赦日(てんしゃにち)とは、日本の暦の上で最高の吉日といわれています。文字通り「天が赦す(ゆるす)日=万物の罪を赦す日」ということを意味する言葉。

この日から始めたことは何事も成功するといわれているので、お財布を購入して使い始めるのはベストなのだそうです。

さらに一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)も同様に、新しいことを始めるのに良い日。「一粒の籾が万倍にも実り、立派な稲穂になる」ということを意味しているそうです。

つまり、新しいことを始めるのが良い日が「甲子+天赦日+一粒万倍日」と3つも重なるので、1月11日(火)は最強というわけですね。さらにこの日は天恩日(てんおんにち)といって、「天の恩恵によりすべての人が福を受ける」という意味の吉日だそう!

この日に財布を新調したのはまさに最強というわけですね。

2022年は11月7日(月)にもう1回ビッグチャンスがあります

1月11日(火)を逃してしまった方、ご安心ください。11月7日(月)も甲子日と大安、天赦日が重なるのでこの日も大切な開運日。今からカレンダーに「大黒天にお参りする」「お財布を新調する」と書き込んでおきましょう。

また、今年は寅年なので3月26日(土)の一粒万倍日、天赦日、寅の日が重なるのも吉日。宝くじ購入の場合はぜひ!

直近では寅年+寅月+寅日が重なる2月18日(金)も金運チャンス。しかもその日は私の誕生日でした。誕生日プレゼントは宝くじをお待ちしています。

江戸城裏鬼門を守るため、天海大僧正が納めた開運出世大黒天

大圓寺の本堂正面にある開運招福大黒天は、徳川家を守護した天台の僧・天海大僧正が納めたもの。大圓寺がちょうど江戸城の裏鬼門(南西)の方位にあたることから、護国豊穣の神である大黒天を安置し、江戸の安泰を依願しました。

開運出世大黒天は徳川家康をモデルに彫られたものだそうですよ。

本堂扉は普段閉じられており、お正月や甲子の日など特定の日だけ開帳。ご本尊ではなく、大黒天が本堂に納められているのは大変ユニークだと思いました。

ちなみにご本尊は本堂に向かって左手のお堂に納められています。

ご本尊「生身釈迦如来像」を納めている釈迦堂
ご本尊「生身釈迦如来像」を納めている釈迦堂

また、本堂には開運招福大黒天の他に国指定重要文化財である十一面観音菩薩像、三面大黒天も。三面大黒天は比叡山から伝教大師作と伝わるもので、左右に弁財天と毘沙門天の顔を持っています。

比叡山三面大黒天は、豊臣秀吉が出征を願い、太閤まで上り詰めたころから福徳延寿を授けてくれる神として篤く信仰されているものです。

甲子祭ではご本尊「生身釈迦如来像」を納めたお堂も開帳されます

釈迦堂に納められているご本尊は木造釈迦如来像は国重要文化財です。

生身(しょうじん)釈迦如来像(清凉寺式木造釈迦如来像)といい、等身大(約162センチメートル)の寄せ木造り。胎内には鏡や女性の髪などが納められており、まとっている薄い衣が生きているかのごとく見えることから、本物のお釈迦様を拝むのと同じご利益があるといわれています。

釈迦堂も普段は閉じられていて、お正月から7日まで、4月8日の花まつり、甲子祭の日に御開帳。

2022年山手七福神巡りでいただいた御朱印
2022年山手七福神巡りでいただいた御朱印

実は今年の七福神巡りで大國寺を訪れたのが1月9日だったため、観音堂は閉まっていました。1月11日にあらためて伺った際は御開帳されていたので直接拝むことができてよかったです。

大圓寺には他にもまだまだ見どころがたくさん。折を見てまたご紹介していきますね。

最後に大黒天のトリビアをひとつ

実は大黒天。後から見るとあるものが見えます。五穀豊穣の神であることからその形を模してつくったようです。

この話、趣味の古代史で師と仰ぐ歴史作家の関裕二先生からこっそり教えてもらいました。

神田明神の大黒天
神田明神の大黒天

今年、初詣で神田明神をお参りした際に撮影した大黒天様です。真後ろから撮影した写真はモザイク物なのでちょっと斜めからのやつを。

これでも少し危ない角度ですが、ぜひ皆さんも大黒天をみかけたら、忘れずに後ろから眺めてみてくださいね。

【大圓寺概要】
大圓寺
住所:東京都目黒区下目黒1‐8‐5
問合せ先:03‐3491‐2793

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

コピーライターからWebライターへ転身。アロマセラピスト・整体師としても時々活動しています。趣味はカンフー(八卦掌・長拳)と古代史。目黒区の魅力やおもしろいところを発信していきます。取り上げて欲しい目黒の穴場や情報もぜひお寄せください!

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