【目黒区】路地裏に悶絶おいしい名店あり、自由が丘・よりみち横丁「焼肉 もぐら」
おしゃれで洗練された自由が丘。再開発がすすめられていますが、まだまだディープな路地裏がかろうじて駅周辺にも残されています。
ずっと以前から気になっていた「よりみち横丁」。建物と建物の間に細く伸びる路地裏にスナックやパブなどの店名の下に「問屋直営 ホルモン・焼肉 もぐら」とあります。
こんな駅近な場所に、怪しげな雰囲気漂う路地裏がまだ残っており、しかも焼肉屋があるなと思っていました。場所は「ベイク ザ ショップ 自由が丘」とデリカテッセン「デリ ブリーズ」の間です。
路地の入口にいつも出ている看板には「創業40年、卸問屋直営のホルモン・焼肉店です」と書かれています。いつか行ってみたいと思っていたので、家人が誕生日に「焼肉が食べたい」というリクエストに応えて予約しました。楽しみです!
夜は一層、ディープな雰囲気が漂う「よりみち横丁」
よりみち横丁があるのは、自由が丘らしい洗練されたおしゃれなお店が立ち並ぶマリ・クレール通り。その隙間にひっそりと伸びる怪しげな細い通路の奥に、スナックと「焼肉 もぐら」の看板がひしめき合っています。
この雰囲気、路地裏好きにはたまりませんね。
通路の突き当りが左に折れ曲がっており、看板のすぐ左手にお店がありました!
「問屋直営 ホルモン・焼肉 もぐら」と書いてあります。表通りからはまったく店先が見えないので、知らないとなかなか入りにくいかもしれません。
店内は居心地が良く、女性1人でも気軽に焼肉できそうな雰囲気
店内はコンパクトで、カウンター席とテーブル席があります。今回は2名で訪れたのでカウンター席へ。
お通しでスティックサラダが出てきました。お野菜はどれもみずみずしく、マヨネーズと味噌ソース、好みでいただけます。個人的には味噌ソースが気に入りました。
お肉を焼くのはガスロースターです。店内は落ち着いた雰囲気で、店員の方も気さくな感じ。女性1人で訪れても気兼ねなく過ごせそうです。
家人は無類の牛タン好きなのでお皿の上は「牛タン祭り」
家人の大好物が牛タンで、それだけでもよいぐらい。ということで、極上厚切り黒タン、上黒タン(薄切り)、タン下を注文。メニューを見ると「神のタン・神のハラミ」と書かれています。
実は「焼肉 もぐら」、芝浦市場の中にある老舗「神谷」が直営しているお店でした。お店で提供しているのはお肉職人が厳選した最高級のお肉。
中でも極上厚切り黒タンは、1頭から1~2人前しか取れない希少部位でタンの元部分です。
生レモンをたっぷり絞っていただきました。ともかく柔らかく、でも歯ごたえもあり、口の中でとろけます。ジューシーで今まで食べたことのない食感。
普段あまり肉を好んで食べない私でも、あともう1枚とついつい手が伸びてしまいました。
タン下の写真は撮り損ねてしまいましたが、舌の根(下側)に当たる部位。弾力性があり筋ばった部位なので他のタンと比べて歯ごたえしっかり目です。
家人いわく「味わい深く、食べるほどに旨味が口の中に広がり、おいしかった」とのこと。こちらも希少部位なので、さすが問屋直営店ならではですね。
口の中で溶けてなくなる「神のハラミ」
せっかくなので「神のハラミ」もいただきます。ついでに本日のおすすめ「特選ロース」も注文。
サシの入り方が美しく、見てるだけでよだれがでそうですね。
脂がすぐに溶け落ちてしまうのでサッと焼いていただきました。口の中でお肉がするするといなくなってしまいます。
ともかく脂が甘く、お肉は最高にジューシーです。追加でタレなどは必要なく、お肉そのものの味がおいしいので、焼いてそのままいただくだけで大満足でした。
焼肉屋ですき焼き!?
メニューを見ると、一度食べたらやみつきと書かれている「焼きすき」を発見。こちらも注文してみました。
お肉をロースターで焼いた後、すき焼きのタレと卵の黄身でいただく焼肉だそうです。
こちらのお肉も口の中でとろけそうなタイプ。さっと焼いて黄身をたっぷりとまとわせていただきます。
家人いわく「甘すぎないすき焼きタレと濃厚な黄身のハーモニーがたまらなかった」とのこと。確かにまた食べたい味だったそうですよ。
焼肉の匂いでビールも進む!
実は私、肉を消化しにくい体質のようです。ちょっと食べ過ぎると胃腸がうまく働きません。
ということで、焼肉を堪能する家人の隣で、キムチとトマトサラダに手を伸ばしつつお酒をちびちび。お肉が焼ける香ばしい香りで幸せな気分を味わっています。
しかし、焼肉が焼ける匂いってどうしてこんなにワクワクするのでしょうか。うなぎもそうですが、匂いだけでご飯何杯でもいける、ってやつです。
ビールのおつまみとしても最高ですね。
トマトはとてもきれいに薄切りにされていて、ドレッシングがしっかり絡みます。キムチはやや辛めでこちらもお酒が進む味付けでした。
一足お先に〆の冷麺をいただきます
家人が牛タンをもう1クール楽しんでいるので、私は一足お先に〆の冷麺をいただきます。ハーフサイズなのでお腹にほどよい感じ。
トッピングはリンゴ、キュウリ、ワカメ、ゆで卵、キムチです。スープがさっぱりしているので焼肉後、口の中をさっぱりさせたい人は嬉しい味付けかも。
さらに食後はミニサイズのコーヒーをサービスしてくれました。
自由が丘の再開発でディープな路地裏世界が危機に瀕している!?
自由が丘にはもう一つ、駅近の路地裏「自由が丘横丁」があります。こちらも小さな飲食店がひしめき合うどこか懐かしいたたずまいの場所。
しかし、この横丁も含め、自由が丘1丁目29番地は再開発で2023年から取り壊しが決定しています。あと少しでこの路地裏ともお別れ。
自由が丘で出会えるディープな裏路地としてよりみち横丁は貴重な場所になりますね。
初めて訪れると気後れしてしまうかもしれません。でも、昔はこんな路地裏が街のあちこちに広がり、1軒目、2軒目とはしごしながら夜が更けていったものです。
「焼肉 もぐら」決して大きなお店ではないので、予約は必須。皆さんもぜひ、この隠れ家的なお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
プロの肉職人が選び抜いた、極上焼肉やホルモンが楽しめること間違いなしです!
【店舗概要】
焼肉 もぐら
住所:東京都目黒区自由が丘1丁目31-10
問合せ先:03-3723-1138