【目黒区】プレオープンで早くも注目の的、「モンノン」が自由が丘に9月2日(金)グランドオープン
自由が丘はスイーツやベーカリーの激戦区。和菓子、洋菓子、韓国スイーツ、高級食パン専門店、グルテンフリーベーカリーなどなど、バラエティ豊富でしかもハイレベルなお店ばかりです。
スイーツやベーカリー巡りを目当てに自由が丘を訪れるという方も多いのではないでしょうか。
そんな自由が丘に、また素敵なパティスリー ブーランジェリーが2022年9月2日(金)にグランドオープンしました。「MONT-NOM(モンノン)」という名前のお店です。
フランス語で「Mont=山」「Nom=名」、つまり、オーナーである山名範士(やまな のりひと)さんの苗字から付けられています。
2022年8月21日(日)にプレオープンして以来、すでに地元では話題沸騰。ケーキ職人とパン職人が一緒に「焼き立て 搾りたて 作りたて」の一番おいしい状態でパンやスイーツを提供するというお店です。
オープン記念に9月2日(金)・3日(土)・4日(日)の3日間限定で素敵なプレゼントあり!
「MONT-NOM(モンノン)」では、グランドオープンを記念し、9月2日(金)から3日間限定で先着70組にパンオショコラのミニサイズをプレゼント(1会計に付き1個)。クロワッサン生地でフランス産ビターチョコレートを巻き込んだ一品です。
これはぜひ食べてみたいですね。
9月3日(土)と4日(日)は、すぐ近くの自由が丘熊野神社で例大祭があるので、お祭りのついでにのぞいてみる、という方も多そう。早めに来店しないとパンそのものも売切れてしまうかもしれません。
自由が丘熊野神社の例大祭は約3年ぶりの斎行となっています。屋台も出るとのことなので、周辺のお店も賑わうこと必至です。
関西では伝説となっている老舗洋菓子店「ヤムヤムインナートリップ」が原点の山名さん
「MONT-NOM(モンノン)」のオーナーである山名さんは、19歳の時、お父様が1976年に創業した大阪老舗洋菓子店「ヤムヤムインナートリップ(2004年に閉店)」に入社。こちらでシェフとしてのキャリアをスタートさせました。
2008年、東京に戻り、地元である白金高輪でパティスリー「セ・ミニョン」開業。その後、浜松町「Patisserie NOLI et NORI(パティスリー ノリエノリ)」&「Boulangerie NOLI et NORI(ブーランジェリー ノリエノリ)」のエグゼクティブシェフを経て、ご自身のお店となる「MONT-NOM(モンノン)」を開業されています。
これまで、デパートやオフィス街、高級住宅街、繁華街など、さまざまな街でのパティスリー ブーランジェリーを経験してきたという山名さん。
今回、自由が丘での出店を決めたポイントは、どんなところだったのでしょうか。
「関西にいた頃は、デパートの地下街での展開が多いお店だったので、なかなか個性が出せないというジレンマがあったんです。今度お店を出すなら路面店で、自分なりのカラーが出せたらいいなと思っていました」と山名さん。
自由が丘は「スイーツの街」というイメージがあり、高級住宅街に囲まれた清潔感のある場所だというところもポイントになったそうです。
そして現在出店いる物件は、公園の横という緑が豊かなロケーション。さらに、共有のオープンスペースがあるところが決め手になったといいます。
「繁華街だけどゆったりとした時間の流れを感じますし、落ち着いていてほっこりできるというか。このオープンスペースがあったから、ここでお店をやろうと決めるきっかけになりました」とおっしゃっていました。
道路からお店までは石畳のアプローチが続きます。真っ白な外観に「MONT-NOM(モンノン)」と書かれたゴールドのサインが浮かびあがり、まるでヨーロッパの街に迷い込んだようです
確かにこのエリアに足を踏み入れると、時間の流れがここだけゆったりとしている気持ちがしました。
「焼き立て、作りたて、搾りたて」の一番美味しい状態にこだわり、山名さんご自身が食べたいものを提供
山名さんが「MONT-NOM(モンノン)」をオープンさせる際にこだわったのが、「パンやケーキの素材選びはもちろん、旬の果物を使い、作り置きはしない。いつでもフレッシュなお菓子を提供する」ということ。
そして、キッチンはお客様から厨房の様子が見えるオープンキッチンにしたいということ。いままでの経験上、ライブ感のあるお店が理想だと思っていたそうです。
「すべて手作りで「作り立て、焼きたて、搾りたて」が視覚的に伝わるお店でありたい」と山名さん。
お店に入ると、すぐ正面にレジカウンターと右手にケーキのショーケース、そしてその奥には忙しく立ち働くスタッフの様子がすぐに目に飛び込んできます。
山名さんが徹底してこだわった「作り立て、焼きたて、搾りたて」が、活き活きと伝わってくるお店だと感じました。
そして「MONT-NOM(モンノン)」のパンやケーキは、山名さんご自身が自分で食べたいと思うものを提供したいというこだわりも。
「甘い系のパンは、よりケーキ屋のエッセンスを入れて菓子屋のパンに。しょっぱい系のパンはワインのお供に食べられるパンをと思っています。
サンドウィッチも全て手作り。トリュフの香りのタマゴサンド、バインミー、自家製パテドカンパニューのサンドウィッチなどなど。
今後もどんどんバラエティー豊かにラインナップを増やしていく予定です」とのこと。お店を訪れる度に新しいパンやケーキとの出会いがありそうですね。
「MONT-NOM(モンノン)」のパンとケーキ、そのおいしさに感動!
「MONT-NOM(モンノン)」でさっそくパンとケーキを購入し、いただいてみました。
パンは「パンスイス」「クリームチーズ明太子」「ガーリックトマト」「クルミとブルーチーズ」の4種類。ケーキは「シャンティー オ フリュイ」「マルジョレーヌ」の2種類です。
「パンスイス」はクロワッサン生地の中にはカスタードクリーム、チョコレートをたっぷり挟んで焼き上げています。何層にも重なったサクサクの生地は歯切れもよく、甘さ控えめのクリームと風味豊かなチョコレートが絶品でした。
大き目にカットしたクリームチーズがたっぷり入った「クリームチーズ明太子」。お酒好きな私としては「これ絶対うまいやつ」です。
そして「ガーリックトマト」。ガーリックバターパンはよくありますが、間にトマトが挟まっているのは初めてです。
火を通したトマトってどうしてこんなにおいしいのでしょうか。どちらもワインに合う味付けで、絶品でした。
「クルミとブルーチーズ」はイタリア産のゴルゴンゾーラを使用。香ばしくローストしたクルミとはちみつという最高の組み合わせです。
パンの端っこからとろりとはちみつが染み出しているのがわかりますでしょうか。
そしてケーキです。
「シャンティー オ フリュイ」は季節のフルーツとして今回はメロンを使用。
ふわふわのくちどけ、軽いスポンジとミルキーな生クリーム、フレッシュなメロンの甘さがとてもバランスの良い一品。生クリームには優しい甘さの和三盆を使用しているとか。
フルーツは季節ごとに変化していくとのことなので、その違いを楽しめるのもいいですね。
ケーキの上に乗っている渦巻き状のものはメレンゲなのかなと思っていたら、なんとチョコレートでした!
全体的にクリームたっぷりですが、ともかく軽い味わいで、ほろ苦いチョコレートとの組み合わせがなんともいえないおいしさです。
山名さんのスペシャリテ、いちごのミルフィーユ「Naomi」も登場する予定
実は「ヤムヤムインナートリップ」時代、名作といわれていた幻のスイーツがあります。それはいちごのミルフィーユ「Naomi(ナオミ)」。
この「Naomi(ナオミ)」というスイーツは、詩人である谷川俊太郎さんが名付け親なのだそうです。谷川さんがこちらのパイをいただいて、ご自身の初恋の方の名前を付けたのだとか。
さらに「きょう生きるひそやかな歓び」と詩も添えてくださったそうです。大阪で一世を風靡し、今でもこの味が忘れられないというファンの方が大勢いらっしゃるという「Naomi(ナオミ)」、ぜひ食べてみたいです。
「Naomiは私のスペシャリテになりますので今後も作っていく予定です。イチゴが美味しい時期になったら作りますよ」と山名さん。
これは楽しみですね!
「MONT-NOM(モンノン)」は自由が丘駅から徒歩約4分、カトレア通りと女神通りの間の道を進み、ヒルサイド通りを越えた少し奥の一角。
少し奥まった場所になるので、入口のところに出ている看板を目印に行かれるといいと思います。しばらくは売切れ続出となりそう。
平日早めの時間に来店がおすすめです。
*当初の記事内で、お店の名前の由来などを間違えてご紹介してしまいました。「MONT-NOM(モンノン)」の山名様、スタッフの皆様に不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。また、快く取材に応じていただきありがとうございました。
【店舗概要】
MONT-NOM(モンノン)
営業時間:10時~18時、水曜定休
※その他不定休あり
住所:東京都目黒区自由が丘1丁目24-16 ヒルズ自由が丘C棟1F