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【目黒区】お風呂に入らなくても楽しめる新しいコミュニティ、自由が丘銭湯「みどり湯」がリニューアル

Chikuwa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

自由が丘にある銭湯「みどり湯」が外観やフロント、ロビーを一新。2022年11月14日(月)から営業を再開しています。

自由が丘駅から徒歩約7分とアクセス抜群で、サウナを備えた「みどり湯」は銭湯ランナーにも大人気。

今回のリニューアルで、銭湯という枠を超えた多目的スペースとして楽しめる、ユニークなチャレンジを開始しています。

モダンだけど親しみやすい外観になった「みどり湯」

しばらくぶりに「みどり湯」を訪れた人はちょっとびっくりするかもしれません。外観や看板がポップで親しみやすい印象のデザインにがらりと変わっています。

かつてのみどり湯は以下のような雰囲気でした。

平成の時代、約30年間「みどり湯」を象徴してきた看板文字が外され、ご近所からも寂しいという声があがったそうです。

しかし、新しい「みどり湯」の看板も素敵です。

「み」という文字の上に湯気が描かれていて、銭湯っぽさも残されていますね。壁面のタイルもグリーンを基調にアートな仕上がり。

さらに出入口が開放的なガラス戸になって、靴箱のロッカーも新しくなっていました。

今回のリニューアルに当たっては、銭湯の仕事が初めてというデザイナーさん「デコラボ」さんに依頼したそうです。オーナーである清水さんの思いを汲み取り、新しい命を「みどり湯」に吹き込んでくれました。

銭湯を利用しない人にも楽しめる、新しいコミュニティスペースにリニューアルしたロビー

ロビー奥にバーカウンターが登場
ロビー奥にバーカウンターが登場

昭和時代の銭湯は、ご近所さんが集まり、気さくにおしゃべりができる社交場のような場所。新しく越してきた人は銭湯を通じて街の様子を知り、顔見知りができたりすることもありました。

かつての「みどり湯」のロビーは、ソファやTVなどが置かれ、お風呂上りに休憩できるようなスペースでしたが、今回のリニューアルで銭湯を利用しない人でも気軽に立ち寄れるスペースに変身!

下写真は、アートスペースで開催された「お魚デザイン*おととごと。」さんのポップアップイベントのものです。

壁面を利用したアートギャラリースペース(画像提供:みどり湯)
壁面を利用したアートギャラリースペース(画像提供:みどり湯)

ロビー一番奥にはバーカウンターをしつらえ、ポップアップでカフェやバーが出店できます

直近では、目黒でクラフトビールを醸造している「マイスターブロイ」が2023年1月8日(日)に出店。ワンコインで3種類の地ビールを楽しめます。

さらに、1月8日(日)~29日(日)までは、「MIDORIYU×YUMIMINT」と題して、Yumi mint作ゆるキャラだるまくんがアートスペースに登場。みどり湯とデザインコラボした、ほんわかかわいいイラスト「みどり色のだるま」と銭湯にゆったり癒されてください。

キッズスペースはカウンター脇に移動。

まるで秘密基地みたいでワクワクしますね。

一つひとつデザインが違う椅子たち。お風呂上りに飲み物を飲んだり、バーカウンターで提供された飲み物やお菓子などを楽しんだり・・・。

銭湯だけではなく、アートやカフェとしても楽しめるスペースとして生まれ変わっています。

「お風呂に入らない方も、ぜひ遊びに来て欲しい」とみどり湯オーナーの清水さん。新しい発見や出会い、そして自分自身がやりたいこと、楽しんでいることを自由に発信できる素敵な試みですね。

フロントスペースを拡張、スタッフが居心地よく、快適に働ける環境に

スタッフが常駐するフロントは、昔の「番台」時代のままでかなりスペースが狭く、居心地が悪かったそうです。

このため、今回のリニューアルで少し脱衣場のスペースを削り、スタッフがのびのびと働けるフロントに改修。

タオルやサウナマット、アメニティグッズなどなど、いろいろな備品もすっきりと片付き、どこになにがあるかも一目でわかるようになっていました。

「みどり湯」で取扱いスタート、南フランスの自然派シャンプー&トリートメント「ラマズナ」

「Lamazuna(ラマズナ)」のシャンプー&トリートメント
「Lamazuna(ラマズナ)」のシャンプー&トリートメント

今回のリニューアルオープンに合わせて、取扱いを開始した「Lamazuna(ラマズナ)」の固形シャンプー&トリートメント。

100%天然素材で香りも自然のもの、ヴィーガン、プラスチックゼロ、髪に優しく地球環境にも優しい商品となっています。

「Lamazuna(ラマズナ)」は南フランスのブランドで、日本でいち早く導入したのがみどり湯とのこと。

「みどり湯」店長(男性)もお気に入りだそうですので、ぜひ男性の方も試してみてはいかがでしょうか。

男湯と女湯の入り口にかわいいイラストが新登場!

今回のみどり湯リニューアル、脱衣所やお風呂場はそのまま。しかし、男湯と女湯へ入る入口の壁にはなんともかわいらしいイラストが描かれていました

あれれ、このイラスト、どこかで見たような?

実は、ENEOSエネゴリくんのイラストレーションを手掛けた久保雅由(くぼまさよし)さんに描いてもらったそうです。

久保さんはクリエィティブディレクター、アートディレクターとして活躍された後、2022年にご自身の会社であるクボグラフィックスを設立。今回ご縁があってみどり湯のイラストを手掛けることになりました。

スタッフTシャツにこのイラストを使用したら、お客様から好評!

もしかしたら来年あたり、発売するかもとのこと。これは楽しみですね。

2023年2月23日(木・祝)、「霊柩車と銭湯の不思議な関係vol2」というトークイベント開催決定!

「みどり湯」オーナーである清水さんは、地元・目黒区で頑張る事業者との繋がりや絆を深めていくようなコラボレーション企画を定期的に仕掛けてきました。

そして今回、2023年2月23日(木・祝)に「霊柩車と銭湯の不思議な関係vol2」というトークイベントの開催が決定

庶民文化研究家・イラストレーターとして活躍されている町田忍さんと、葬儀社エンディングビジネスコンサルタントの社長・増井康高さんを迎え、葬儀や霊柩車、銭湯との関わりなどを紐解いていくワークショップとなっています。

場所は新しくなったみどり湯のロビーで行われます。興味がある方はぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。

みどり湯では、銭湯で撮影したい、カフェ出展や物販、ポップアップイベント、アートスペースに展示を希望しているなど、空間利用者を随時募集中。ご希望の場合は、みどり湯のホームページからお気軽に。

また、銭湯のお隣には「みどり湯」オーナー・清水さんが運営している「gallery yururi(ギャラリーゆるり)」、自由が丘駅徒歩約1分のところにある「jiyugaoka music gallery(自由が丘ミュージックギャラリー)」もあります。

こちらでもさまざまなポップアップイベント、展示会などが開催可能ですので、こちらもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

「みどり湯」の広々とした湯ぶねに手足を伸ばして年越し&新年はいかが?

たまには広々としたお風呂でゆったりくつろぐのいかがですか。「みどり湯」の定休日は木曜ですが、2022年12月29日(木)は営業しますとのこと。年内は31日(土)までです。

2023年は1月4日(水)から営業開始ですので、ぜひ年末年始の疲れを癒しに足を運んでみてはいかがでしょうか。

もちろん、お風呂にはいらなくても、ロビーでアートを楽しんだり、ドリンクを飲んでくつろいだりもOK。どうぞお気軽にのぞいてみてくださいね。

■取材協力
みどり湯

【店舗概要」
自由が丘銭湯 みどり湯
営業時間:13時~22時、木曜定休
※2023年1月1日(日)~3日(火)はお休み
住所:東京都目黒区緑が丘2-7-14
問合せ先:03-3717-4516

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

コピーライターからWebライターへ転身。アロマセラピスト・整体師としても時々活動しています。趣味はカンフー(八卦掌・長拳)と古代史。目黒区の魅力やおもしろいところを発信していきます。取り上げて欲しい目黒の穴場や情報もぜひお寄せください!

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