学芸大学駅周辺に人気の飲食店を経営している株式会社レインカラー。今回は新業態となるカフェ＆スイーツ専門店「サニーサイド レインカラー」を2022年12月12日（月）にオープンさせて話題になっています。

場所は学芸大学駅東口商店街。コロナ禍で休業を続けてきた「ワイン食堂 レインカラー」があった場所です。

「ワイン食堂 レインカラー」は株式会社レインカラー・代表取締役である手島義明（よしとも）さんが主体となって切り盛りしてきましたが、今回の「サニーサイド レインカラー」は取締役社長であり、奥様である手島まどりさんが切り盛りするお店。

お店のウリでもある「アップルエッグタルト」の企画・開発に一から関わり、学芸大学エリアの新しい止まり木としてオープンさせたテイクアウト専門のお店となっています。

こだわりの豆を使い、丁寧にハンドドリップしたコーヒーを提供「サニーサイド レインカラー」

手島義明（よしとも）さんは、日本にイタリアのバール文化を広めた先駆者、伝説のバリスタとして有名な野崎晴弘氏が手がけるカフェ＆バール「ロ・スパッツィオ（学芸大学）」で8年間、バリスタとして経験を積んできました。

そんな手島さんがこだわり抜いて選んだコーヒー豆を使い、丁寧なハンドドリップで提供。常時3種類のコーヒーが楽しめます。

それぞれを簡単にご紹介していきましょう。

スペシャリティコーヒーの最高品質といわれる「ブラジル・トミオフクダ・ドライオンツリー」

日系二世のトミオ・フクダ氏が、木の上で完熟させた豆だけを集めたこだわりの逸品「ブラジル・トミオフクダ・ドライオンツリー」。

ボルドーワインのような濃厚なコク深さ、熟成した甘味と香りが楽しめるバランスがとれた味わいが楽しめます。

酸味は控えめで鼻の奥でふっくらと香りが広がり、コクと奥行き感がスゴイです。こんなコーヒー初めてでした。

モカ系の中でも最高品質と評される「エチオピア イルガチェッフェ」

紅茶やワインのピノ・ノワールのようともいわれる「エチオピア イルガチェッフェ」。花のような甘い香り、レモン、グレープフルーツなど柑橘系を思わせるフルーティな味わいです。

こちらはまた全然方向性が違います。透明感のあるすっきりとした飲み心地。いい意味で期待を裏切る、まさにフルーティという表現がぴったりでした。

季節に合わせて楽しむブレンドコーヒー

3種類目は冬に合わせて、豊潤なコクと香り立つアロマが楽しめる「ウインターブレンド」を提供中。

ガツンとした苦味もあり、心をホッと温めてくれるような優しさも感じられる味わいでした。

コーヒー豆と淹れ方にこだわりつつも、大変リーズナブルなお価格での提供。

豆にこだわったコーヒー以外にも、カフェラテやカプチーノ、カフェアメリカーノ、エスプレッソ、エスプレッソマキアートと豊富なラインナップで、好みに合わせて楽しめるのも嬉しいポイントです。

クラフトビールやハーブティーなども楽しめる「サニーサイド レインカラー」

コーヒースタンドとしても優秀な「サニーサイド レインカラー」ですが、ブラックティやティーラテ、フレーバーティ各種、ハーブティ各種と豊富にラインナップしています。

最近、ティースタンドが少なくなっているのでお茶派の人には嬉しいメニューです。

お子様向けのソフトドリンクも用意されていますし、こだわりのクラフトビールも揃っていました。

「サニーサイド レインカラー」自慢のエッグタルトはどれも絶品！

「サニーサイド レインカラー」が提供するエッグタルトは、手島まどりさんが半年以上かけ、試行錯誤の末につくりあげたオリジナルのエッグタルトです。

エッグタルトはポルトガルの伝統的なお菓子ですがアジアでも人気で、焼き目を付けない卵の黄色が鮮やかな香港式というのもあります。

ポルトガル式はバターの風味を効かせたパイ生地に濃厚な卵のフィリングを詰め、こんがりとした焼き色を付けるのが特徴。「サニーサイド レインカラー」はこのポルトガル式をベースにオリジナル開発しています。

まどりさんは、エッグタルトのフィリングにアップルパイなどでよく使われる紅玉のフィリングを混ぜて、ザクザクした食感が魅力の「アップルエッグタルト」を編み出しました。

アップルパイとエッグタルトの融合、つまり「Apple pie+Egg tart」で商品名は「アップルエッグタルト（Apple egg tart）」なのですね。

もちろん、シンプルなエッグタルトのおいしさを楽しめる「焦がしバターのエッグタルト」もラインナップ。

もう少しお腹にたまるお食事系が希望の場合は「ミートパイ」もあります。

ミートパイはその日ごとにフィリングをちょっとずつアレンジして提供。取材の日にいただいたのは焼きたての「オニオングラタンミートパイ」です。

ハンバーグ、玉ねぎのバターソテー、コンソメスープ、チーズパン粉をパイで包んで焼き上げています。お肉は大き目のゴロゴロタイプ。

飴色になるまで炒めた玉ねぎの甘味とジューシーなお肉のうま味が絶妙です。一口食べて虜になってしまいました。

4日間かけて店内で手作りしているエッグタルトのパイ生地

カウンターの向かい側には、パイ生地製造のための専門工房がありました。エッグタルトに使用する生地を作るのになんと4日間もかかるとか。

パリッと焼きあがる生地をつくるために、工房の中は常に低温に保たれているそうです。

エッグタルトを開発するために、パティシエからパイ生地の作り方などを学んだそうですが、「もうやめてしまいたい」と思うくらい大変だったとまどりさん。

それでも開発の手を停めなかったのは、お客様の笑顔が見たいからとおっしゃっていました。お買い物や子どもの送り迎え、お昼休みにふらりと立ち寄るお客様がここでリフレッシュして、笑顔になって帰っていく姿に、ご自身も元気をもらえるとのこと。

まどりさんご自身も、学芸大学エリアを地元として子育てしつつ、仕事を続けてきたキャリアの持ち主。働く人や子育てを頑張るご家族の気持ちに寄り添い、皆がホッと一息つける場所を提供したいという想いでお店をスタートさせました。

「サニーサイド レインカラー」はこの学芸大学という街で、様々な人たちとの出会いやご夫婦としての歴史を積み重ねてきて生まれた、ウィズコロナの時代に即したお店ということですね。

「サニーサイド レインカラー」がある場所は、手島夫妻「始まりの場所」

「サニーサイド レインカラー」がある場所は、もともとまどりさんがお母様と一緒に古着カフェ「レインカラー」を営んでいた場所でした。その後、まどりさんがお母様から経営を引き継ぎ、カフェバーへとリニューアル。

2012年3月にお店の常連客だった手島義明さんと結婚・出産を機に「ワイン食堂 レインカラー」へ。その後、二人三脚でお店を切り盛りしてきました。

手島義明さんが代表取締役・まどりさんが取締役社長を務める株式会社レインカラーを立ち上げ、「大衆酒場 レインカラー」「ポップガストロノミー レインカラー」と立て続けにお店をオープン。

学芸大学エリアで大人気のお店に育て上げました。

しかしコロナ禍でお酒を提供するお店が苦戦を強いられる中、「ワイン食堂 レインカラー」でモーニング営業をしたところお客様から大変好評。

夜営業がメインだったお店の一つを、昼メインの業態にチャレンジし、新しくオープンさせたのが「サニーサイド レインカラー」というわけです。

「ワイン食堂 レインカラー」はお2人の始まりの場所。そこで初めての試みとなるカフェ＆スイーツ専門店「サニーサイド レインカラー」がオープンし、手島夫妻の新しい歴史がまたここで始まるというわけです。

「ワイン食堂 レインカラー」同様に、地元からこよなく愛されるお店になりそうですね。

リモートワーク中にちょっと一息つきたい時、こんな場所が身近にあったら嬉しい。お買い物やお出かけのついでにちょっと小腹を満たす、お子さまのお稽古事の行き帰りに気分転換と、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

■取材協力
株式会社レインカラー

【店舗概要】
サニーサイド レインカラー
営業時間：9時～17時、水曜定休
※2023年1月6日（金）から営業開始
住所：東京都目黒区鷹番2-8-21 プロヴァンヌGU審美館102
問合せ先：03-5721-3612

大衆酒場 レインカラー
営業時間：17時～24時、無休
※2023年1月6日（金）から営業開始
住所：東京都目黒区鷹番3丁目7-13 ホワイトウエル鷹番 1F
問合せ先：03-5708-5430

ポップ ガストロノミー レインカラー 学芸大学
営業時間：17時～24時、無休
※2023年1月6日（金）から営業開始
住所：東京都目黒区鷹番3丁目3-14 Roof B1
問合せ先：03-5708-5512