【目黒区】お魚と地酒にこだわった自由が丘「浜まち」へ。青森県出身の店主さん心づくしのお料理に感動
つい先日、私の誕生日祝いに自由が丘のすずかけ通り沿いにある日本料理店「青森漁師直送 浜まち(以下、浜まち)」へ、家人が招待してくれました。
年末の忘年会をこの店で、と予約していたのですが、福島にいる義母が新型コロナウイルスに感染してしまい、急遽キャンセルに。
私が「浜まち」で田酒を飲むのを楽しみにしていたのを覚えていてくれた家人が、誕生日に予約してくれました。
週末は予約必至の人気店「浜まち」
「浜まち」は青森県深浦町ご出身の店主さんが切り盛りしているお店。お酒はもちろん青森の地酒を中心にしたラインナップです。
お店で出している食材もできる限り、青森県産のものを使用し、お魚はなんと深浦町の漁師さんから直送されたものを使っているので新鮮、ピチピチです。
こちらのお店でポイントが高いのは、青森・幻の銘酒「田酒(でんしゅ)」が飲めるというところ。以前、青森が実家という友人の家で飲ませてもらって以来、すっかり虜になってしまいました。
地元の知り合いから週末はいつも満席とうかがっていたので、早めの時間帯に予約を入れたので私たちが一番乗りです。
1杯目はもちろん「田酒」を注文、家人は「華一風」をチョイス
1杯目のお酒はもちろん「田酒」特別純米酒を注文。同行人は弘前市にあるカネタ玉田酒造の「華一風(はないっぷう)」特別純米酒を注文しました。
季節の食材を使ったお通しが3品。きれいに盛り付けられて出てきました。器のチョイスも季節感があって素敵です。
「田酒」は青森市にある西田酒造店が、青森県産酒造好適米「華吹雪」を使用し、完全な手作りで醸造している地酒。醸造用アルコール、醸造用糖類は一切使用せず、米のうま味を活かした銘酒です。
お店では「田酒」の特別純米、純米大吟醸といくつかの種類をラインナップ。辛口ですが、コクもあり、後味がすっきりしているのが特徴で、20年ぶりぐらいに飲めて嬉しかったです。
「華一風」はフルーティですっきりとした飲み口。女性からも人気のある銘柄だそうです。
今回おじゃまして飲んだ日本酒のラインナップをご紹介します。
2杯目は純米大吟醸「稲村屋」と「菊姫 鶴乃里 山廃純米限定酒(生酒)」
2杯目は青森県黒石市にある鳴海酒造店の純米大吟醸「稲村屋」をいただきました。青森県産酒造好適米「華想い」または「華吹雪」を使用し、仕込み水は南八甲田山の軟水で醸造。
純米大吟醸らしい、華やかな香りとフルーティさ、甘さがありつつも、奥行きのあるおいしさです。質を維持するため、少量生産で特約店のみの取り扱いということで、希少なお酒を楽しむことができました。
同行人は「菊姫 鶴乃里 山廃純米限定酒(生酒)」をチョイス。石川県白山市にある菊姫合資会社が醸造しているお酒です。
「山廃仕込」ならではの力強さがありつつ、甘い香りと爽やかさ、繊細な旨味などが感じられ、おいしい一杯。
日本酒3杯目は「田酒」のバレンタインデー限定貴醸酒、同行人は「白神」山廃純米酒
私が飲んだ「田酒」の貴醸酒は、既に造られた「田酒」の特別純米酒を原料として仕込んだお酒。濃厚な甘さと酸味が感じられつつも、不思議と重くならないのがスゴイと思いました。
同行人は弘前市にある白神酒造の「白神」山廃純米酒です。山廃仕込みらしく、酸味と濃さのある飲み口とボリューム感が感じられます。
それでいてすっきりと爽やかなおいしさ。
4杯目は「鳩正宗」の純米酒 ひやおろしと「七本槍(しちほんやり)」
4杯目は十和田市で唯一の蔵元・鳩正宗株式会社「鳩正宗」の純米酒 ひやおろしを注文。青森県の「華吹雪」を使用しています。
芳醇な香り、米のうま味、さわやかな酸味とさまざまな味わいが重なり合うおいしさです。
同行人は滋賀県長浜市にある冨田酒造「七本槍(しちほんやり)」で、無農薬栽培の「滋賀旭」を使った純米酒。辛口ですが米のうま味、フルーティさ、濃厚さ、酸のバランスが良く、印象に残るお酒でした。
青森漁師直送、鮮度抜群のお刺身盛り合わせは極上のおいしさ!
ランチタイムで「浜まち」のお刺身定食を食べた時もそうですが、ともかく鮮度抜群で歯ごたえ、脂ののノリ、旨味がぎゅっと凝縮されたおいしさです。
いろいろなメニューを注文したかったので、お刺身の盛り合わせは1人前でオーダー。1人飲みでもいろいろな種類のお魚を食べることができるのは嬉しいですね。
今回注文したお料理をダイジェストでご紹介しましょう。
青森県産「ごぼうのから揚げ」
皮ごとカリっと揚げた「ごぼうのから揚げ」。味付けはシンプルに塩だけです。歯ごたえと香りがよく揚がっています。
この後、自宅で再現しようとしましたが、水分が抜けすぎてしまったり、歯ごたえがシナシナになったりとうまくいきませんでした。
さっぱりジューシー「揚げ茄子おろしポン酢」
油と茄子の相性は抜群。大根おろしとポン酢が加わると最強になります。
盛り付けた器が素敵で、マネしたくなりました。
青森漁師直送のお魚を使った漬け
お酒がだいぶ進んでしまい、上写真のお魚が何だったか失念してしまいました。一度炙ってから漬けにしています。
獲れたてをそのままお刺身でもいいのですが、ひと手間加えてもおいしい。変化があって楽しめました。
春の味覚「ウドの酢味噌和え」
シャキシャキに仕上がっているウドと上品な酢味噌の風味。春の訪れを楽しめる一品です。
春の山菜はあく抜きが大変なので、つい面倒になってしまいます。でも食べたい、ということでお店でいただくのが春の楽しみの一つとなっています。
香りが素晴らしい国産生ハムを使った「白神生ハムのポテトサラダ」
続いて「白神生ハムのポテトサラダ」。白神生ハムは秋田県産豚もも肉と天日塩だけを使った国産生ハムだそうです。
香りが素晴らしく、日本酒との相性もばっちりでした。
カリッとジューシー「芝海老のから揚げ」
さきほどお刺身で食べたボタン海老もとろけるようなおいしさでしたが、芝海老のから揚げも絶品。
カラっと揚がっていてサクサク食感、香ばしく芝海老のうま味を丸ごと味わえました。
炊き立てを提供「鯖ときのこの土鍋ごはん」
注文してから40分前後かかるとのことでしたので、最初に注文しておいた「鯖ときのこの土鍋ごはん」です。
お米はもちろん青森県産「青天の霹靂(へきれき)」。ふっくらツヤツヤに炊けていておいしい!
「青天の霹靂」は粘りとキレのバランスがよく、上品な甘みが特徴のお米です。2015年にデビューした青森県自慢のブランドで、実は我が家もよく食べています。
最後の別腹スイーツは、ご主人の手作り
散々飲んで、食べたはずなのに、やっぱりデザートは別腹。私はチョコレートアイスとクルミのパウンドケーキを注文しました。
同行人は青森県産りんごのタルトです。
キャラメリゼしたりんごをのせて焼き上げたタルトは、優しい甘さでお酒との相性もばっちり。デザートまでご主人の手作りということで、ちゃんとお酒との相性も考え抜かれていますね。
こうやってまとめてみると、かなり飲んで食べていますね・・・。しかもこの後、自由が丘のひかり街にあるバー「あんてあんて」でウイスキーまで飲んで帰りました。
おいしい日本酒と肴、スイーツとすべてがハイレベルな「浜まち」。お店に伺う際は予約を忘れずに!
【店舗概要】
青森漁師直送 浜まち
営業時間:月曜~金曜 11時30分~14時30分/17時30分~23時
土曜 17時~24時、日曜(月曜が祝日の場合月曜)休み
住所:東京都目黒区緑が丘2-16-19 グリーン自由が丘2F
問合せ先:03-6421-3299