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【目黒区】学芸大学駅近くにオープンした「SiESOL」は、魚介好きならぜひ行くべきレストラン

Chikuwa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

お料理って素材や味付けはもちろんのこと、見た目もそれ以上に大切なんだなとしみじみ思ったのが、地中海レストラン「SiESOL(シエソル)」です。
「SiESOL」は学芸大学駅の東口から徒歩約3分、「旧・BISTRO Zoe(ビストロ ゾーイ)」があった場所に2024年1月12日(金)にグランドオープンしたお店。

2023年12月23日(土)に開催された「第4回学大路地裏偏愛祭」でいただいた鎌倉野菜スープ(その時はカリフラワーを使用)がとてもおいしかったので、いそいそと訪問してきました。

「学大路地裏偏愛祭」で飲んだ鎌倉野菜スープ
「学大路地裏偏愛祭」で飲んだ鎌倉野菜スープ

イベントで提供された鎌倉野菜スープが入っていたのは紙コップでしたが、お料理のクオリティの高さを存分に感じさせるおいしさ。
ぜひ来店してみたいと思ったほどです。

しかし、お料理はその中身だけではなく、提供する場や器、サービスなどと合わさることで、「食」を楽しむ時間をより満足させてくれるもの。
すみずみまでこだわりが貫かれているレストラン「SiESOL」の魅力を紹介していきましょう。

マットなカラーに統一されたシックな色合いの店内、落ち着いて食事が楽しめる雰囲気の「SiESOL」

店内はグレーや茶色、ベージュなどの色味を基調にしたマット系カラーでまとめてあり、シックで洗練されたイメージ。ライブ感のあるオープンキッチンの前にカウンター席が6席ありました。

入口入って右手には2名掛け・4名掛けのテーブル席。

入口入って左手には半個室のテーブル席(最大で6名)もあるので、ご家族や友人との会食でゆっくりと過ごせそうですね。

店名である「SiESOL」とは、英語のSea(海)とラテン語のSOL(太陽)を組み合わせ、地中海の「太陽と海の恵み」を表現。また、SiESOLの「E」はイタリア語で、英語で言うところのandの意味があるそうですよ。

オープンまでじっくり時間をかけてスタートした「SiESOL」

実は「SiESOL」、オープンするまで約1年かかったそうです。昔飲食店を経営されていたオーナーさんが、もう一度飲食店をやりたいという夢を実現させたのがこちらのお店。

ゼロからのスタートで、さまざまなジャンルのお店を検討した結果、今回の地中海料理レストランに決定し、そこからメンバー集めをスタートさせました。
店長をお願いした方が一人ひとり声をかけ、お店のコンセプトに共感してくれた人が「SiESOL」集結。

妥協を許さないお店作りにこだわった故に、オープンまで時間を要することになりました。

住宅街の中、隠れ家的なロケーションの「SiESOL」
住宅街の中、隠れ家的なロケーションの「SiESOL」

お店の場所を学芸大学に決めた理由は、最近「奥目黒」として注目が集まっていること。また、オーナーが目黒区出身であり、ずっと目黒区で働いてきたご縁で決定したそうです。

地元とのつながりを大切に、長く愛される店づくりをしたいと考えているとおっしゃっていました。

「SiESOL」らしさを感じるおすすめ料理をいただきます

「SiESOL」のシェフである芳賀(はが)さんとお話したところ、オープン後にメニューに加わった「シエソル特製 シーフード・プラッター」がおすすめとのこと。

さらに、「鮮魚のポワレ」と公式Instagramでとても反響があったという「雲丹のトマトクリームソース」を注文しました。

それぞれをダイジェストでご紹介していきましょう。

低温調理でうま味を凝縮「シエソル特製 シーフード・プラッター」

「シエソル特製 シーフード・プラッター」
「シエソル特製 シーフード・プラッター」

プレオープン時にはなかったメニューという「シエソル特製 シーフード・プラッター」。どんなものが出てくるのか興味津々だったところ、旬の魚介類を低温調理した盛り合わせでした。

「プラッター」とは料理を乗せるお皿の一種のこと。一般的には金属製で丸形のものを指すそうです。

「シエソル」では白いスクエアのお皿に金属製の丸いお皿を重ねて、立体的に美しく盛り付けてました。

まずは低温調理されたぷりっぷりの海老をいただきます。ソースはニンニクがきいたアイオリソースがおすすめということでこちらをチョイス。

海老の旨味がしっかりと閉じ込められており、とてもおいしいです。海老はどうしても臭みが出やすいため、生食は苦手という方も多いようですが、こちらはまったく気になりません。

ニンニクのきいたソースとの相性も素晴らしかったです。

帆立は香味野菜やトマト、ハーブを使ったさわやかなシェフオリジナルソースでいただきます。完全な生よりも少し火が通ったぐらいの絶妙な食感で、帆立の旨味が凝縮されていて、ソースがアクセントに。

そして一番感動したのが牡蠣です。低温調理ならではのみずみずしさと、表面を軽くバーナーであぶった香ばしさ。

牡蠣のおいしさを丸ごと、存分に味わえた一品です。

旨味に旨味を重ねた濃厚な味わいの「雲丹のトマトクリームソース」

「雲丹のトマトクリームソース」
「雲丹のトマトクリームソース」

続いてご紹介するのはシェフこだわりの「雲丹のトマトクリームソース」。麺は断面が楕円形のロングパスタ「リングイネ」で、クリームソースがよく絡むタイプです。

グルタミン酸・グアニル酸のうま味成分が豊富なトマトは、そのままでも十分おいしいですが、濃厚なクリームソースにするとさらにコクが加わり、奥行きのある味わいに。

雲丹もグルタミン酸・グアニル酸・イノシン酸などが豊富でうま味の塊のような食材。これを組み合わせておいしくないはずがありません。

口の中が幸せでいっぱいになる一皿でした。

香ばしさとジューシーさがたまらない「鮮魚のポワレ」

「鮮魚のポワレ」
「鮮魚のポワレ」

続いて提供されたのが「鮮魚のポワレ」。私がうかがった日はタラを使ったポワレで、パプリカソースが添えられていました。

皮目はパリッと、中はふっくらジューシーに焼き上がっており、ソースなしでもおいしい。途中、味変で少しつけていただくと、また違った味わいが楽しめて良かったです。

この他、プレオープン時でお客様から好評だったのが「オマール海老のロースト」「カラマリフリット(いかの揚げ物)」「豚ヒレ肉のミラノ風カツレツ」がベスト3。

お料理はイタリアンの要素が強いのですが、そこに和・中華などのテイストなども上手に盛り込み、「SiESOL」らしい一品に仕上がっています。また、「学大路地裏偏愛祭」で好評だった鎌倉野菜スープはレギュラーメニューに昇格。

野菜は季節ごとにいろいろなものを使用するとのことなので楽しみですね。

「SiESOL」ではお料理に合わせたワインをソムリエが監修

「エドムン・ド・ヴァル アルヴァリーニョ ソブレ・リアシュ」
「エドムン・ド・ヴァル アルヴァリーニョ ソブレ・リアシュ」

「SiESOL」はワインへもこだわりがあり、お料理に合うものをソムリエが監修して提供しています。

今回、お料理に合わせておすすめいただいたのはポルトガルのワイン「エドムン・ド・ヴァル アルヴァリーニョ ソブレ・リアシュ」、白ワインです。

ワインを醸造している「アデガ・エドムン・ド・ヴァル」は家族経営のワイナリーで、自社畑のブドウを収穫から瓶詰めまで、全ての製造工程を自社で行っているとのこと。

レモンイエロー色のワインはキリッとした酸味もありつつ、なめらかでフルーティな1杯。華やかな花の香り、意外とボリューム感もあるので飲みごたえがありました。

「SiESOL」自家製のノンアルコールドリンクもおすすめ

「魚介に合う自家製ジンジャーレモンサワー」
「魚介に合う自家製ジンジャーレモンサワー」

「SiESOL」ではオリジナルドリンクも用意。「ハニーレモンソーダ」など、自家製ノンアルコールカクテルも楽しめるので、ご家族で訪れても楽しめます。

2杯目に「魚介に合う自家製ジンジャーレモンサワー」を注文しました。

レモンの甘酸っぱさと香り、ジンジャーのピリッとした刺激が合わさり、食欲をほどよく促進。魚介との相性もばっちりでした。

最後は迷った末に「デザートの盛り合わせ」を注文

散々食べて飲んだのに、まだ入るのかという声が聞こえてきそうですが・・・。デザートは別腹ということばはどうやら本当のことだそうですよ。

当初は「ティラミス」にするか「マチェドニア」にするか迷ったのですが、シェフから「どれも少しずつなので盛り合わせにしては」という悪魔のささやきが・・・。

おすすめ上手なシェフにより、「ティラミス」「マチェドニア」「小川軒のロールケーキ」の盛り合わせをいただくことにしました。「マチェドニア」とはイタリア風のフルーツポンチなのだそうです。

「私を励まして」「私を元気づけて」という意味が込められている「ティラミス」は、気分が揚がるデザートです。そして小川軒のロールケーキ。

枇杷の花から採取した、香り高くコクのある蜂蜜を使用したスポンジとカスタード&生クリームを2層に重ねたロールケーキは、しっとりとした口どけです。「レイズン・ウイッチ」と並び、「巴里 小川軒」を代表するスイーツとなっています。

実は小川軒が飲食店にスイーツを卸すのは「SiESOL」が初めてなのだとか。

シェフのささやき通り、デザートはなんの問題もなくすべて別腹に収まってしまいました。

ちなみに「SiESOL」で提供しているパンは目黒区内にある「TRANSPARENTE(トランスパレンテ)」のものなど、随所に「目黒愛」が感じられます。

そしてお店の方の接客がすべて自然で高いホスピタリティを感じました。接客の研修はなんと、現役CAさんが担当されたとのこと。

親しみやすさを感じさせつつも、快適に過ごせる上質なサービスはそんなこだわりからも生まれているのですね。

1人でももちろん、カップルやご家族、友人と訪れても楽しめる「SiESOL」。またぜひおじゃましたいと思います。

■取材協力

SiESOL(シエソル)

【店舗概要】
SiESOL
営業時間:17時~22時(L.O21時)、月曜休み(祝日の場合は翌火曜日休み)
住所:東京都目黒区鷹番2–15-21 レステンシア 1F
問合せ先:03-5724-3780

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

コピーライターからWebライターへ転身。アロマセラピスト・整体師としても時々活動しています。趣味はカンフー(八卦掌・長拳)と古代史。目黒区の魅力やおもしろいところを発信していきます。取り上げて欲しい目黒の穴場や情報もぜひお寄せください!

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