【目黒区】ご近所マルシェ「ミチノイチバ」で、コーヒーを生豆から焙煎して自分で淹れて飲んでみた
東急目黒線・武蔵小山駅から徒歩約12分。目黒本町の26号線線沿いにある複合ビル「ミチノサキ」で開催されているご近所マルシェ「ミチノイチバ」へおじゃましてきました。
「ミチノイチバ」は「このまちを温めたい。」というテーマで2023年1月からスタート。2024年2月17日(土)で第10回目となりました。
今回、「第47回目黒区民まつり」に出店していた気になるお店「めんどくさいカフェ」が参加するという情報をキャッチ。
お客さんが自らコーヒー豆を焙煎。ミルで挽いてコーヒーをドリップするところまで、ぜ~んぶ自分でやらねばならないというユニークなカフェです。
コーヒーは毎朝、豆から挽いてハンドドリップをしていますが、焙煎は未体験。これはぜひチャレンジせねばとおじゃましてきました。
ところで、コーヒーの生豆って緑色だって知ってましたか?
実は我が家にはコーヒーの木があり、一度だけ花を咲かせて実がなったことがあります。真っ白な可憐な花でジャスミンのような素晴らしい芳香を放ち、とても感動しました。
その後、緑色の実ができて完熟して真っ赤に。見た目がさくらんぼに似ていることから「コーヒーチェリー」と呼ばれることもありますね。
試しに収穫してみたものの、焙煎するすべもなくそのままサヨナラすることに・・・。
あれ以来、また花が咲かないかなとお世話をする毎日。300円で買ったコーヒーの木も現在は1mほどに成長しています。
「めんどくさいカフェ」で初めての焙煎体験
「ミチノイチバ」のメイン会場はミチノサキビル1階・3階・4階で6階の「&Wine(アンドワイン)」は飲食会場として参戦。「めんどくさいカフェ」は4階で実施されていました。
使用するのは東ティモールで有機栽培され、非営利活動法人パルシックがフェアトレードしている生豆。1杯分の分量を直火式のコーヒー豆焙煎器に入れてスタートします。
「めんどくさいカフェ」で使用している焙煎器、ハンディサイズで1~2杯分の豆を焙煎する場合にとても便利です。こちらの焙煎器、那須高原の非電化工房の発明家・藤村靖之さんが設計したもので、複雑な火加減は一切不要。
煎りムラができないよう、きれいに焙煎できるように設計されている優れものなのだそうです。できるだけ火に近い位置で、手首のスナップを効かせながら左右に振り続ければOK。
焙煎器の中でコーヒー豆が「パチパチ」と弾けるような音がして来たら、火を止めて余熱で仕上げます。
音と煙が落ち着いて、好みの色になったらざるにあげて、扇子で豆を冷やします。煎り加減は自分の好みで決めてOK。
こんがりと色づいた豆からはなんとも芳しい香り。周りにいる人たちもいい香りで癒されるとおっしゃっていました。
豆が冷えたらハンドミルで挽きます。
ペーパーフィルターにあけると、焙煎仕立て・挽きたてコーヒーの豊かな香りが辺り一面に漂ってきました。なんとも至福のひと時。
あとは自分好みのルールでコーヒーを抽出。
果たして自分自身で焙煎して挽いて抽出したコーヒーのお味は?
これはなかなか格別な味でした。普段、フレンチローストやイタリアンローストとかなり「深め焙煎」のコーヒーを好んで飲んでいますが、それよりもやや浅めの仕上がり。
豆の個性もあるので、もう少し「深煎り」「浅煎り」などいろいろ試して飲み比べてみたくなりました。
「めんどくさいカフェ」は目黒本町社会教育館で月2回・水曜日にモーニングタイムに定期開催されている他、2024年4月6日(土)緑が丘文化会館でも「めんどくさいカフェDX.vol.3 茶茶茶のリズム」を開催予定。
開催場所等は公式Instagramにアップされますのでぜひフォローし、チェックしてくださいね。
この他駆け足ですが「第10回ミチノイチバ 春よ来いバージョン」参加のお店をダイジェストでご紹介していきましょう。
体にやさしいスイーツや生活雑貨のお店が出店したミチノサキ4階会場
ミチノサキ4階会場では「めんどくさいカフェ」の他にもスイーツのお店や生活雑貨の店が出店。それぞれをダイジェストでご紹介していきましょう。
GEOMETRIC CACAO(ジオメトリックカカオ)
グルテンフリー、ヴィーガンでちゃんと甘くてちゃんと美味しい、みんなが食べられるお菓子をモットーにスイーツを提供している「GEOMETRIC CACAO(ジオメトリックカカオ)」。
アメリカ産くるみのチョコレート「ココア」を試食させていただきました。チョコレートの芳醇な香りとくるみの食感が最高。
お土産に「いよかんの自家製のコンフィ」「アメリカ産くるみのチョコレート ホワイト×喜界島黒糖」を購入。いよかんの苦味とチョコレートの甘味が絶妙でした。
卵や牛乳、小麦粉などを使用していないので、アレルギーがあるという方でも安心ですね。
ゆり屋
オーダーメイドで甘さ控えめの和菓子を提供する「ゆり屋」。今回は初めて抹茶と練り切りセットがラインナップしていました
濃いめのお抹茶と甘さ控えめの練り切り。桃の香りが漂ってきそうです。
店主さんとお話をして店名が「ゆり屋」な理由が判明。ユリの花が大好きだからということでこの名前にしたのだそうです。
「ミチノイチバ」のようなマルシェに出店する他、お茶のサークルやお教室で使用する和菓子のオーダーなども受けているとのこと。世田谷区や目黒区内でお茶会などを催すなど、まとまった数の和菓子が必要な方はぜひ、公式InstagramからのDMなどで問い合わせてみてはいかがでしょうか。
直近では3月10日(日)「2024西恋山 イルミネーションイベント フードフェス&ニシコヤマルシェ」に出店予定だそうです。ぜひ足を運んでみては?
poco a poco
海外ブランドの生活雑貨などの販売で出店された「poco a poco」。店主さんの本業はイラストレーターです。
パソコンや色鉛筆を使った可愛らしく、ほのぼのとしたタッチのイラスト。犬が大好きということで、イラストにもよく登場しています。
イラストのお仕事の依頼はInstagramからのDMで気軽に相談OKとのこと。興味があるという方は、ぜひお問合せしてみてはいかがでしょうか。
石川の郷土料理「めった汁」。売上は全額、能登半島地震復興支援として寄付
4階「PARUTA」の「カガヤキテラス」では、能登半島地震復興支援コーナーとして、石川県の郷土料理「めった」を提供。売上金の全額が復興支援として寄付されました。
「めった汁」の監修は、いつも野菜たっぷりのお弁当などを提供してくれている「フジコさんのちゃぶ台」を主宰する藤きみよさんが担当。
じゃがいもの代わりにさつまいもを使った豚汁のことで、「めった汁」という名前の由来は「めったに食べられない、豚肉が入った汁物」や「やたらめったら具を入れる」から付いたという説も。
大きめに切られた大根やニンジン、レンコンなどの具材がたっぷり。さつまいもの甘味がやさしく、イベント当日は寒い日だったので、体の中から温まりました。
ミチノサキ3階は子どもたちが主役となって大活躍、6階はおいしい食事とお酒も楽しめる「&WINE」
3階は子どもが主体のゲーム・ワークショップコーナー。以下の出店者が参加しました。
- 「Yaco Arts Tokyo」かえる跳び競争ゲーム
- 「オトリルキャンドル」ナンバータッチゲーム、ヘアクリップデ
- 「wanoiro」キャンディアニマルづくり、アクセサリー販売
- 「herb life」釣りゲーム、ポプリ作り
- 「こどもしょうてん」あなたの似顔絵、ゲーム
- 「エッセンシャルオイル's」バスソルトなどのアロマクラフト
6階にあるワインバー「&WINE」ではナポリタン、ステーキピラフ、ワインを提供。マルシェを楽しんだ後は、こちらでゆっくり過ごした方も多かったようです。
ミチノサキ1階入口ではワークショップとコーヒーの販売
「ミチノサキビル」1階・入口付近では「grow」によるコルク人形作りのワークショップを開催。いろいろなパーツを組み合わせてオリジナルのお人形を完成させていました。
そのお向かいでは「晴珈琲(ハルコーヒー)」が出店。店主である山崎晴子さんが丁寧に焙煎した珈琲豆と粉を販売していました。
前回のマルシェで買い損ねてしまったので、今回は深煎り好きにおススメという晴珈琲オリジナルブレンド「まぼろし」の珈琲を豆で購入しました。
駆け足でのご紹介で恐縮ですが、小さなお子様から大人まで楽しめるワクワクが詰まったご近所マルシェ「ミチノイチバ」。次回の開催は4月20日(土)となります。
今回、行きそびれてしまったという方はぜひ、4月20日(土)に足を運んでみてはいかがでしょうか。出店者として参加したいという方も歓迎とのことですので、公式Instagramをフォローしておきましょう。
■取材協力
ミチノサキ
住所:東京都目黒区目黒本町 4-3-14