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「米がすすまない!」とは言わせない。元和食屋の作る濃厚肉じゃが

私は昔和食屋に勤めており、賄いに肉じゃがを出したら

料理長から「肉じゃがは米が進まないから副菜だ!!!!」

と言われて「えぇ~!??」ってなった思い出があります。

一般的にはどうなのかと思ってインスタのフォロワーさんに聞いたら

7割は主菜だったのですが、3割は副菜で。

副菜と答えた方のほとんどは料理人・給食関係者など、食の仕事に携わる方でした。

詳しく聞いてみたところ、

副菜扱いになる理由は米が進まないとか、

摂取カロリー等栄養に関する問題(芋多いから)からだそう。

ただ、仕事でならそれでも仕方ないけど家なら主菜としてみて欲しいなあという本音もいただきました。

改めて「肉じゃがは主菜か副菜か」

食べる側からしたら副菜かもしれない。

米進まないというのも分からなくはない。

でも、作る側の都合からしたら

それなりに手がかかるし肉も使っているのだから

主菜としてみて欲しい!

なら、肉がメインでお米の進む肉じゃがを

作れば万事解決なのでは?

ということで作っちゃいました。

【お米がすすむ!濃厚肉じゃが】

<材料>2人分

豚バラ肉 200g

じゃがいも(メークイン) 小2個(1個120g程度)

人参 小1本

玉ねぎ 1/2玉

A:酒 50ml

A:醤油 60ml

A:みりん 60ml

A:砂糖 大さじ1/2

いんげんやきぬさや(お好みで)

<作り方>

①豚バラ肉は3等分くらいの長さに切る。じゃがいも・人参は皮を剥いて一口大に切る。玉ねぎは芯を取ってくし切りにする。

②鍋に油をひき、豚肉を中火で色が変わるまで炒める。

③人参、玉ねぎ、じゃがいもを入れて全体に油が絡むよう炒める。

④Aを入れたら蓋をし、弱火で15分程度煮る。

※じゃがいもや人参に箸がすっと通ればOK

⑤お皿に盛り付け、お好みでゆでたいんげんを飾る。

 ※色合いのために乗せるので、なくてもOKです

【調理のポイント】

主菜の肉じゃがにするポイントは2つ

①肉多め、野菜少な目にする

②水や出汁を入れない

①は存在感の多いじゃがいも、人参を減らして、主菜感を強めるために肉を多めにします。

レシピの分量だと作っていて「野菜これだけでいいの?」と思うかもしれませんが、案外適量です。特にじゃがいもはお腹にたまるので、一人につき小さめの1個で何も問題ありません。

②は、煮るときに水や出汁入れると薄くなってしまい、

米が進まなくなってしまいます。なので、ここは調味料だけ入れて、蓋をして弱火で煮込みます。蓋を閉めて煮ればちゃんと全体に火が通るのでご安心を。

また、豚肉の旨みが出汁になるので、粉末出汁とかを入れる必要もありません。

水を入れないで煮ると、この写真のようにじゃがいもにもしっかり味が染みます。

この作り方であれば、ごはんの進む、主菜らしさ満点の肉じゃががつくれます。

是非お試しあれ!

追記:

ちなみに、上記のレシピに水200ml加えて煮ると、副菜的な肉じゃがになります。

最初に試作したのがこれで、美味しいけど確かに米は進まないかも?と思ったのでした笑

元和食屋のワーママです。和食のハードルを下げる簡単レシピや、定番メニューを美味しく作るコツまで。企業へのレシピ、動画提供経験あり