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つけていい?NG? 飲み会の席での香水のつけ方、これがベスト

調香師・ゆうか調香師/フレグランスライフアドバイザー

12月に入り、今年は久しぶりに忘年会に参加する!とか、久々に友人と集まる!という方も多いのではないでしょうか。
そんな飲み会や食事の席で気になるのは、「香水をつけてもいいの?」という疑問。
普段は気にならなくても、飲み会などの食事の席や隣の人との距離が近い場面だと香水の匂いが気になることもありますよね。

そこで今回は飲み会の席で香水をつけるときのポイントをお伝えします!

なぜ「つけてもいいの?」と思うのか

そもそも香水を「つけていいのか」という疑問が生まれる背景に、香水は「食事の席ではNG」という考え方があります。
そして食事の席でも特にNGとされがちなのは和食の席だと言われています。
なぜ和食なのかというと和食は味だけではなく、繊細な香りや素材の風味も味わうものという考え方が他の食事ジャンルより強くあるからです。
例えば椀物の出汁の香りを楽しむときに強い香水の匂いは妨げになります。そういった意味で「食事の席で香水は控えた方がいい」とされています。

飲み会の席ではどうなのか

では飲み会の席ではどうでしょう?飲み会は和食や洋食、エスニック料理など場面は様々ですね。
また価格帯もリーズナブルなお店から高級なお店まで幅広いので判断に迷うところです。
そこで、どんな場面でも共通して押さえておくといいポイントを2点お伝えします。

それは「香りのジャンル」「つける量」です。

ポイント1 飲み会の席におすすめの香りのジャンルは?

飲み会の席で香水をまとうときにおすすめなのは、ライトで主張しすぎない香りです。
飲み会はお酒が主流という方も多いかもしれませんが、飲めないから食事がメイン!という方もいますよね。
そのため飲み会の席で香水をつけるなら食事をしっかり楽しめるよう、食事の邪魔にならないくらいの軽い香りをまとうのがベストです。
例えば柑橘系の香り。爽やかなシトラスの香りは食事の香りの邪魔をしにくい香りです。
もしフローラルノートの香りをつけたいなら、トップノートはシトラスノートで軽めのお花の香りにするのがベスト。
逆に難しいのがオリエンタルやグルマンなどの個性の強い香りがメインのものです。
また意外にもムスクの香りが苦手という方も一定数いるのでムスクの香りが強いものも飲み会の席では控えめにつけた方がいいと思います。

ポイント2 飲み会の席で注意したいつける量は?

ではライトな香りを選べば問題はないか?というと、つける量も重要です。
飲み会の席は特に同席する方との距離が近くなります。そうすると、普段は問題がない量でも近くに座っている人からすると香りがきついと感じられることがあります。
飲み会の席で香水をつけるなら控えめに。感覚的に普段の半分くらいと思っておいていいと思います。
量を調節する方法として、サイズの小さいアトマイザーに移すという方法があります。飲み会の前に香りをつけ直したいという方にはおすすめの方法です。
また一旦四つ折りにしたティッシュに香りを吹きつけて、それを肌に押し当てるという方法も香りの量の調節方法としておすすめです。

みんなで楽しめるように

今回は飲み会の場で香水をつけていっていいか迷った時に注意するポイントでした。
上記のポイントを押さえつつ、自分も、周りの人も楽しめるにはどうすればいいか?という視点で香水をつければきっとうまく行くと思います。
やっぱり心配だな・・と思ったら香水は潔く諦めて、飲み会を楽しむことを優先しちゃいましょう。

香水はあなたとあなたの周りの人たちをハッピーにするアイテム。
明日も楽しく香水をまとうことができますように!

調香師/フレグランスライフアドバイザー

中学生のときに初めて買った香水の感動が忘れられず、10年間務めた銀行を退職して調香師の道へ。ワークショップや動画を通じて初めて香水をつける方へのお役立ち情報からマニアックな香料の話まで、調香師ならではの視点で香水の魅力についてお伝えする活動をしています。ATELIERS AROMES & PARFUMS PARISフレグランス・デザイナー、パルファン・スタイリストディプロム保持。

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