【ニセコ倶知安】ICOR NISEKO(イコ ニセコ)/好景気のニセコで新感覚空間カフェがオープン
コロナ中も海外資本が次々参入し、特に冬季はまるで異国の街に様相を変える、景気の良いニセコ地域。
札幌や函館ともまた違う、個性色濃い地域です。
数年前からハイセンスなお店が次々にオープンしていますが、昨年9月にオープンしたカフェが、とても個性的と地元で好評だったので、早速行ってみました。
●1 「ICOR NISEKO」の建物は細長く湾曲していて上品
こちらが「ICOR NISEKO」の外観です。
日本の一般的なセンスとははっきりと異なるデザインの別荘やコンドミニアムが乱立するこの地域でも、ひときわ変わった建物。
建物が左右に細長く、普通のカフェとはとても思えなくて、「ここでいいんだよね?」と、戸惑いながら進んでいくと、入り口が見えてきました。
お店に入るとまず右手側には、化粧品が陳列されているのが目につきます
。
そして左側は、カフェのキッチンになってます。
●2 「ICOR NISEKO」はテーブルと椅子がないカフェ
先に注文とお会計を済ませると奥の席に通されますが、なんとこのカフェ、テーブルと椅子がありません。
写真のように、建物の内部は細長い通路が奥に向かって続いているのみで、非常にシンプル。
座席は石造りの窓の縁(へり)です。
柔らかい織りのシートクッションが置かれていて、白い壁に向かって座ります。
外の景色を眺められる窓のガラスが斜めになっているので、ここに体を預けて背もたれにします。
すぐ近くには国道5号線が通っていて交通量が多く、車の音がかなり聞こえるはずなのですが、内部は不思議と静か。
それもそのはず、この建物は車の音が遮断される設計になっており、鳥の鳴き声、すぐ近くを流れる川のせせらぎなど、ニセコの自然環境を全身で味わえる贅沢なつくりになっています。
天井は白樺の木。採光も柔らかく優しく、壁を眺めていると心が安らぎます。
こちらは国道とは反対側で山に面しており、夏季はここにテラス席を設けるそうです。
目の前の森に癒され、すぐ近くを流れる川に歩いて降りていけます。
ニセコには、独特のセンスが途切れることなくどんどん持ち込まれていますが、こんなユニークな建物は見たことがありません。
●3 「ICOR NISEKO」のカフェメニュー
メニューの品数自体はそんなに多くありませんが、地元の食材をふんだんに使った地産地消のフードと、美容と健康を意識したドリンクが中心です。
海外からの観光客が多いため、ニセコ地域は彼らの主食であるハンバーガーやサンドイッチのお店が充実。
そのためか、ハンバーガーはとにかく大きくボリュームのあるニセコサイズが多く、それに伴いお値段もニセコサイズ。
しかし、「ICOR NISEKO」のサンドイッチは、日本人にちょうどいいサイズだし、お値段もお手頃な方。
このエゾシカ肉を加工した中央のソーセージの存在感たるや、とても食べごたえがありますよ。
こういう言い方は何ですが、ニセコ地域のハンバーガーやサンドイッチって、どちらかというと「量」「ボリューム」を重視している感があり、お腹いっぱいにはなりますが見た目は二の次っぽい印象があります。
しかしこちらのお店のサンドイッチ、カラフルな野菜が挟まれていて、とってもオシャレで目を楽しませてくれます。
地元の農家さんの野菜や、テレビでも話題になったパン屋さんのパンを使った、まさに「ニセコの恵みづくしサンド」。ソーセージがとてもジューシー。
新鮮野菜がパリパリシャキシャキ、本当に噛みごたえがあります。
ちょっと一風変わったソースを使っていて、口の中に不思議なアクセント。
地元の酒店「二世古酒造」とコラボしたスイーツで、オシャレな小瓶の中にはあまーい魅惑の小宇宙がつめられてます。
全体的に甘すぎず、底部のカスタード部分がほどよい堅さで、ちゃんと食べた感がありました。
クリームに乗っているクッキーがまさに「ほどけていく感触」で、あーもっと食べたかった。
そしてそして! 本日の飲みものは、女性に嬉しい健康的な栄養素がたくさん入った(ビタミンC、ベリー、ビネガー、レモン)美容ジュース。
運ばれてきたのは、高さ20センチくらいのしゅっとしたトロピカルカラーの瓶でした。
は、迫力~!!
上部のパープルは「バタフライピー」というハーブティーで、底部にはベリーが沈み、よく振って混ぜてくださいとのこと。
さっぱりした酸味は強すぎず軽やかで、ごくごく飲めます。
バタフライピーはお茶にすると青系の色になる特徴があり、目にいいと言われるアントシアニンが豊富に含まれています。
●まとめ 心とお肌がキレイになるカフェ
ところでこのお店、本来は「ICOR(イコ)」という新しいビューティーブランドのスキンケア商品販売店であって、カフェは「併設している」というスタンス。
「ICOR(イコ)」は、「宝物」を意味するアイヌ語をベースにした造語で、2021年からここニセコ地域を発信拠点として商品展開を開始、このお店はこのブランドの「本店」です。
ニセコ羊蹄山の雪どけ水や、その美しい水に育まれた北海道の自然の恵み盛り込んだビューティーケアブランド「ICOR」で、なるほど、カフェメニューも美容を意識しているそう。
これらの商品は、近隣の高級ホテルのスパなどで、すでに使用されているようです。
私が奥でサンドイッチを頬張っている間にも、すっかりファンになったお客さんが購入してました。
もちろんカフェ利用だけでも、笑顔の素敵なスタッフさんたちがにこやかに迎えてくれます。
夏になったらまた来て、今度は外のテラス席でサンドイッチと美容ドリンクをオーダーしたいと思いました。
ニセコにいらしたら、ニセコグルメだけではなく、ニセコビューティーもお土産に持ち帰られてはいかがでしょうか?
ICOR NISEKO(イコ ニセコ)
[住 所]北海道虻田郡ニセコ町羊蹄99-3(お店の地図はこちら)
[連絡先]0136-55-5460
[OPEN]10:00 ~ 17:00
[CLOSE]水曜定休
※国道5号沿い、車がないと来店が難しいかも
※クレジットカード、電子マネー可
●HP ⇒ ICOR NISEKO
●インスタ ⇒ https://www.instagram.com/icorbeauty/