【ニセコ】大沼湯/ぐらぐら沸き立つ温泉泥沼!地球の大自然エネルギーで湯気ざんまいエナジーチャージ!
皆さまこんにちは、すでに夏バテ気味の伊達千歳です。
ニセコ地域の山開きは毎年6月上旬で、これ以降一斉に山歩きやハイキングが解禁されます。
このタイミングで私がだいたい一番最初に行くのが、通称ニセコパノラマライン(道道66号線)の途中にある「ニセコ湯本温泉」の源泉、チセヌプリの麓に湧き出す湯の沼。
この沼の独特な臭いに触れることで、夏のパワーをチャージします。
【ニセコ】大沼湯/湯けむりモウモウ、湯温平均70度
ニセコ駅から約15km、車で10分! 1年ぶりにやって来ました大沼湯!
駐車場から降りると、すこし荒涼とした独特のパノラマが眼前に広がり、すぐに硫黄の香りが立ちこめてきます……これこれ、この匂いを楽しみにしていました。
この硫黄臭がたまらない!!
縦50m・横90mの大きさで、標高560mの地点にある、周囲200mほどの沼です。
周辺の表面は40度ほどですが、ご覧のとおり中心部は100度をこえてグラグラと煮えたぎっている源泉がいくつも見えます。
湖底から噴出する高温の硫気ガスや水蒸気によって、湖水が熱せられ、沼の底から毎分1000リットルの温泉がたえることなく湧き出しているんですよ。
秋の紅葉時期になっても、沼の周囲は暖かいので緑が残っているという珍しい光景が見られます。厳冬期でも凍りません。
湯けむりがすごくて、風向きによっては前がまったく見えないなんて時もあります。
暖かい霧の中を泳ぐような日もあって、これがまたおもしろい!
大湯沼は観光地化され、周囲には遊歩道が整備され、子供が落ちてしまわないように柵ががっちり張り巡らされているので、安心して立ち寄ることができます。
とても幻想的で神秘的な沼を眺めながら散策でき、自然豊かでとても素晴らしい景色。
家族連れにおすすめスポットです。
昔は一周ぐるりと歩いて回れたのですが、現在は、遊歩道の一部が閉鎖されています。
以前は「湯さわり階段」といって、途中に一ヶ所だけ足湯できる場所があったのですが、こちらも現在はロープが張られて下りられないようになっています……残念。
さらに言えば、昔は周囲にもっと遊歩道が広がっていて、北に1kmほどのところの「小湯沼」に行ける登山道がありました。
小沼湯は入浴可能な泥の温泉として知られていて、大沼湯から道道66号線を少し北側に登ったところの途中にある林道入り口から獣道を行くことになりますが、今日見た限りでは通行止めになっていました…。
さらに「青鬼池」「赤鬼池」という小さな池も存在していたのですが、同様に今は見えません。
大湯沼の表面には、薄黄色い膜のようなものが張っているのを見ることができます。
これは、「黄色球状硫黄(おうしょくきゅうじょういおう)」というもので、学術的に貴重なものだそうです。
より詳しく大湯沼について知りたい場合は、隣接する「蘭越町大湯沼自然展示館」に立ち寄ってみてくださいね。
対岸に、大沼湯の由来が記されています。
発見された1885年当時この大沼湯は、定期的に数メートルの噴湯がある間歇泉だったのです。
しかし明治末年にハウル社という英国系鉱山会社(近くに硫黄鉱山がありました)が、湯沼から硫黄を大量に汲み上げてしまい、間歇泉は失われてしまったとのこと。
な、なんということ……現代まで間欠泉が残っていれば、もっともっとたくさんの人に来てもらえていると思います……無念。
【ニセコ】大沼湯/気分高まる匂いの温泉沼!
この沼の本名は、「ニセコ湯本温泉の大沼湯」といいます。
周囲は温泉郷になっていて、いくつかの日帰り温泉施設や温泉宿があって、各旅館に源泉を送出しています。
大湯沼から湧き出る温泉は「泥温泉」であることが特徴で、女性に大人気。
大沼湯のお湯は、近くの温泉で楽しんでくださいね! くんかくんか!