京都駅ナカで見つけた。老舗和菓子屋のつくる京都らしい和菓子のお土産
今回ご紹介するのは、京都の長久堂さんのつくる「花面 はなおもて」です。
このお菓子を作っている長久堂さんは、京都北山にある老舗の和菓子屋。ほんのり染めた煉羊羹に薄い求肥を重ね、和三盆糖をまぶした代表銘菓「きぬた」で知られるほか、伝統的な和菓子の材料でつくる現代的な色彩の和菓子にも人気があります。
ご紹介する「花面」も長久堂さんの人気和菓子のひとつ。掛け紙に書かれた文字には趣があります。
箱を開けるとお菓子についての説明があります。
「能楽の面、すなわち「おもて」は、幽玄の美を深く秘めて、その面の動きは喜怒哀楽の人のこころを表現いたします――花面、説明文より」
能面師が本面の美しさを面にうつすように、このお菓子の木型もまた能面師の手によって写しつくられたのだそう。
箱の中はこのように面が並んでいます。
菓子ひとつひとつの繊細な表情から、それぞれが持つ世界観が広がります。
落雁はどれも風味が異なります。まずは大豆粉の入った翁から。
続いて空豆の香りがふわっと口の中に広がる、乙羽御前
シンプルな美味しさ和三盆の小面。
抹茶風味の福の神
そして玄米粉の入ったこくのある風味の嘯吹(うそぶき)
このうそぶき、なんてユーモラスな表情でしょう。隣にあった福の神の抹茶落雁が鼻の下に偶然ついて、一層とぼけた表情に…。
割ってみるとこんな風になっています。
いずれも口の中に入れるとあっという間にほどけます。繊細で滑らかな口当たりの落雁でした。
「花面」は北山にある長久堂さんの本店やJR伊勢丹だけでなく、お土産コーナーや京都駅ナカでも販売しています。お土産の買い忘れなどの際にもいかがでしょうか。
京都らしい雰囲気の縁起和菓子、長久堂さんの「花面」のご紹介でした。
お菓子について
花面 6個入 928円(税込)他10個入、15個入有