美しい菊花とこだわりの栗入り餡が秋らしい風味。奈良の老舗和菓子屋がつくるお取り寄せ可の和菓子
今回ご紹介するのは奈良県の老舗和菓子屋、本家菊屋さんの和菓子、菊の宿(きくのやど)です。
手触りの良い菊花模様の包みを開けると、紺色基調の和を感じる箱が現れます。
上蓋を開けると密閉された菊のお菓子が入っていました。
菊の宿の原材料はこのようになっています。余計なものが入っていないのが嬉しいですよね。
袋からお菓子を取り出してみます。美しい焼き色がついた艶のある菊花の桃山です。
外側の生地は餡に寒梅粉、つなぎに卵黄を混ぜた伝統的な桃山生地。栗入り餡を一つ一つ手包みし、菊花型の木型で成型してオーブンで焼き上げているのだそう。
横から見るとこのようになっています。
裏側はこのように焼き色がついています。
中央にはうっすらとしべ柄があります。
ナイフでカットしてみます。ナイフを通すと抵抗なく切れました。
中は栗入りの白餡。公式サイトによると高級白小豆と栽培面積の少ない味の良い特殊な白豆を使用した、お茶会の上生菓子でもなかなか使われない高級白餡なのだそう。餡を炊く釜は蒸気の高温で一気に炊き上げることができる昔の釜を使用し、ほろりとした口どけ良く粘りのないあっさりとした餡に仕上がっています。
写真では二つにカットしていますが、お召し上がりの際はケーキのように少しずつ切り分けるのが良さそうです。癖もないので飲み物も選びません。
中餡に使用される栗は漂白剤不使用で無添加のものを厳選しているとのこと。栗が本来持つ風味を存分に楽しむことができます。
縁起の良さそうな菊花型と自然な風味の栗入り餡が楽しめる和菓子「菊の宿」、奈良土産にとどまらず様々な慶事で重宝しそうなこだわりの詰まった一品です。
菊の宿は奈良にある菊屋さんの店舗で購入できる他、公式サイトからもお取り寄せが可能です。
ショート動画(29秒)でお菓子の質感を撮っています。購入される際のご参考にどうぞ。
今回ご紹介したお店とお菓子
本家菊屋
菊の宿 一個(160g) 1,000円(税込)