千利休にちなんだ和菓子 壷型の懐中しるこ
大阪の堺市は利休生誕の地として知られており、利休にちなんだ施設や商品があります。
豊臣秀吉をテーマにした小説や大河ドラマ、映画などをきかっけに利休に興味を持ち、堺にある屋敷跡や施設を訪れる方も多いのだそう。
今回ご紹介した、大坂、堺市にある八百源来弘堂(やおげんらいこうどう)さんの利休茶壷は、その名前の通り、利休にちなんだ和菓子の一つです。
壺は、呂宋壺(るそんつぼ)という、当時の茶人たちの間で茶壷として重宝された、海外製の陶器の事。ルソン島を通じて輸入されていた為、そのように呼ばれていました。
味は三種類、汁粉、抹茶葛湯、シナモンの葛湯です。
最中の側面を指先で破り、穴をあけて湯を注ぐと、湯気と共にとろりとした葛湯が現われます。シナモンは特に香りが強く、甘い葛湯とよく合っていました。
葛湯の抹茶とシナモンとは違い、汁粉はさらりとしたこしあんの汁、いずれも、これから急に冷え始める季節や、芯まで冷え込む季節に、かたくなった身体を緩めてくれそうです。
歴史好きの方や利休が好きな方への贈り物として喜ばれそうな、変わった形の懐中しるこのご紹介でした。
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