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伊勢赤福の朔日餅 一年の締めくくりは冬らしく雪化粧された雪餅

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和菓子研究家

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毎月一日に発売される伊勢赤福の朔日餅(ついたちもち)、十二月の朔日餅は冬らしい雪餅でした。

火の用心の千社札風貼紙が描かれた今月の包み紙は、赤福さんでお馴染みの版画家、徳力富吉郎氏によって描かれたもの。

燃えさかる炎のように、勢いある雰囲気の包みを開けると、一転して静寂な雪景色を思わせる演出がされていました。

雪餅の外側を覆うのは、もち米で出来た氷餅を粉砕したもの。オブラートのような独特の食感が楽しめる、冬によく和菓子で使用されるまぶし粉です。

中の餅生地には、もろこし粉が入っていますが、茶色がかかった色合いは、大地を表しているのだそう。大地がほんのり雪化粧された様子を、雪餅としているようです。

この氷餅をまぶしたお餅は、これからの季節、和菓子の世界でよく見られます。

柔らかなお餅と甘めのあん、そしてパリパリとした氷餅の食感は、多くの和菓子屋さんでも楽しむことができますので、お近くの和菓子屋さんで見かけたら、是非いちど召し上がってみて下さいね。

さて、二月から約一年を通じ、伊勢赤福さんの朔日餅をご紹介させていただきましたが、いかがでしたか。

旬の食材や、文化、歴史的な背景などが織り込まれた朔日餅は、その月に行われる行事などを意識し、季節の移り変わりを感じることができる、とても面白い和菓子でした。

最後に、どれも美味しい朔日餅でしたが、筆者のお気に入りは、立春大吉餅(二月)麦手餅(六月)、八朔粟餅(八月)、萩の餅(九月)、十一月(えびす餅)でした。ただ、どれも好きすぎて、この中での一番を決める事は出来ませんでした。

毎年二月から始まる伊勢赤福の朔日餅。縁起の良い和菓子ばかりですので、月はじめに召し上がってみてはいかがでしょうか。

朔日餅(ついたちもち)とは

伊勢では毎月一日の早朝、伊勢神宮にお参りする「朔日参り」があります。一か月を無事に過ごせたことに感謝し、新しい月の無事を祈願するというものです。その朔日参りに来た参拝客をおもてなしするため作られ始めたというのが、赤福さんの「朔日餅」。行列が出来る事でも有名です。

朔日餅は一月以外の毎月発売されており、月によって内容が異なり、その季節に合った和菓子が販売されます。動画でご紹介しているのは、化粧箱入りのご贈答用のものですが、小箱、大箱というものも販売されています。来月はないので、来年は二月からまた新たに朔日餅が始まります。

今回ご紹介したお店

赤福
http://www.akafuku.co.jp/

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