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関西のお祭り、大阪今宮戎で見つけた縁起和菓子 関東、東北の二十日戎はもうすぐです

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和菓子研究家

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関西で催されるお祭りの中で、商売繁盛を願うものと言えば「えべっさん」とも呼ばれる十日戎(とおかえびす)。

えびす講の一つとされているこのお祭りは、地域によって行う日程が異なります。

関西では、福男を決めることで有名な兵庫県の西宮神社、商売繁盛を願う人たちが全国から集まる大阪の今宮戎神社、そして、舞妓さんなどの福笹授与など独特の雰囲気がある京都の京都えびす神社か、大阪、堀川戎神社のいずれかを入れたものが日本三大戎と呼ばれています。

大阪に二つあるのは、キタ周辺(堀川)とミナミ周辺(今宮)に分かれるからという事なのかもしれませんが、今宮戎神社(ミナミ周辺)の圧倒的な参拝者と周辺の盛り上がりは商売の街大阪ならでは。それに比べてキタ周辺の堀川さんは地元の方達のものという静かな雰囲気です。キタ周辺はその分、夏に行われる天神祭りが盛り上がります。

今回は、十日戎の中でも最も活気のある、今宮戎神社周辺で縁起和菓子を探してみました。神社周辺では恵比須様や七福神にちなんだ飴が多く売られており、きらびやかな福箕(ふくみ)、福熊手(ふくくまで)と相まって、独特の華やかな雰囲気を醸し出していました。

そんな中で売られていたのが、今回動画でご紹介した昌月堂さんの和菓子です。まず一品目がインパクトのある紅白薯蕷饅頭、恵比寿さんとお多福さんの形をした大きなお饅頭です。

とても大きく、ずっしり重みがあるにもかかわらず、中のあんこが甘さ控えめで、軽く食べられてしまいます。恵比寿さんが粒あん、お多福さんがこしあんで、しっとりもちっとした食感の皮からは山芋のほのかな香りがしていました。

続いて、福利休という名前のどら焼き。粒あんと白あんの入ったどら焼きは、表面に押された打出の小槌と鯛の焼き印が縁起良さそうです。

三品目は、和菓子ではなかったのですが、パッケージが和菓子のようだったのでご紹介しました。

大阪の今宮戎周辺で購入するにはぴったりの「福娘」は、外のさくさくサブレ生地と、中のホワイトチョコのバレンスが良い、珈琲によく合いそうな洋菓子。軽くて美味しく、他の和菓子二品に比べて日持ちもするので、今宮戎の帰り、お土産として持ち帰るのにおススメでした。

ご紹介した昌月堂さんは、普通の和菓子屋さんではなく、通常は結婚式向けなどのお祝い菓子を作っている会社です。お店を訪れてみると、工場のような雰囲気で、一般販売用のお菓子は置いておらず、注文商品と製造過程で出来たバームクーヘンの端などを少し販売されているようでした。

通常は出回らず、十日えびすの時にだけ出される縁起和菓子なので、来年、大阪の今宮戎に行かれる方はいかがでしょうか。

十日戎だけでなくお祭りでは、そのお祭りにちなんだ、限定のお菓子が売られることがよくあります。

関西での十日戎はもう終わってしまいましたが、関東や東北は二十日戎としてこれから行われるようなので、行かれる方は周辺の屋台で是非、縁起菓子も探してみて下さいね。

音源提供:Nash Music Library

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