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抹茶風味の練りきりでつくる「落とし文」の作り方 季節の手づくり和菓子

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和菓子研究家

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今回は、和菓子の練りきりでつくる、落とし文の作り方をご紹介しています。

新緑の季節に見かけることが多い、この落とし文という和菓子ですが、抹茶を使わず食紅で鮮やかな色に染めたり、型を用いて葉脈をつけ、繊細な葉を表現したり、練りきり以外のものを用いたりと様々な形のものが見られます。

この落とし文という菓銘ですが、オトシブミという昆虫から取っているという説があります。

もともとの落とし文という言葉は、中世から近世にかけ、権力者批判や、社会風刺などを記したうえで、人目につきやすい場所に丸めて落として読ませた匿名文や、伝える事の出来ない秘めた恋文を巻物にして道に落としたなどとされるもの。

オトシブミは、葉をクルクルと丸め、その中に卵を一つだけ産みつけるのですが、その葉の姿が落とし文に似ているという事から、その名がつけられたとのこと。

そうなると、和菓子の落とし文のあの上にポツンと乗った白いものは、露ではなく…ということになります。

しかし、実際に菓子を作った和菓子職人さんが、どういう意図で作ったかはわかりませんので、嬉しそうに和菓子の落とし文を召し上がっている方を前に、昆虫説を述べるのは控えた方がいいかもしれません。

筆者は季節がら、昆虫ではなく本来の恋文を表す巻物を葉に例え、その上に梅雨を示す露が一粒のっている様子を表しました。

片方が尖ったタイプの竹べらが手元にない場合は、水で濡らした竹串を使っても、葉脈を描くことができますので、試してみて下さいね。

抹茶風味の練りきりは、白練きり生地に抹茶粉を混ぜ込んだものです。お好みの量や、お好みの色になるよう、調整して下さい。

それでは材料と作り方です

材料

抹茶練りきり生地 25グラム
こしあん 15グラム
白練りきり生地 少々

作りかた

抹茶練りきり生地を手に取り、両手で円錐状に伸ばします。

小さめのまな板などを、硬く絞った清潔な布巾またはさらしでぴったりと覆い、円錐状の抹茶練りきりを置きます。

抹茶練りきりを手のひらで伸ばします。

葉の周りを指先で押しながら、外側を薄く仕上げてゆきます。

生地を裏返し、竹べらまたは竹串で葉脈を描いてゆきます。

葉のギザギザも表現し、葉の先端を尖らせて置きます

葉を裏返し、幅が広い方を手前に置き、手前にこしあんを置きます。

葉をくるりと丸め形を整えたら、白練りきりを少量置いて、出来上がりです。

抹茶風味がとても濃厚で美味しいので、たっぷりの煎茶または白湯と一緒に召し上がってみて下さいね。

落とし文は、練りきりを扱う和菓子屋さんでも、五月によく見かける和菓子です。

実際には、五月上旬から中旬にかけて販売されることが多い和菓子なので、和菓子屋さんによってはもう販売を終えてしまっているかもしれません。もしまだ売っているお店を見かけたら、是非手に取ってみて下さいね。

■調理をする前に
動画では、見やすいように素手で作業していますが、ご自宅で行う和菓子作りは、感染症予防のため、調理用手袋をすることをお勧めしています。

音源提供:Nash Music Library

■参考情報/Yahoo!ショッピング

竹ヘラ 和菓子道具
https://bit.ly/2XsPKUS

さらし布 料理用 天然素材
https://bit.ly/2ZQO6iv

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