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菊の花に真綿を乗せた風流な和菓子、重陽の節句の和菓子

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和菓子研究家

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今日は重陽の節句(9月9日)、菊の節句とも呼ばれるこの日には、昔から、菊を鑑賞したり、菊の香りを移した酒を嗜んだり、栗ごはんを食べるなどして、長寿や邪気祓い、無病息災を願ったそうです。

その中に「菊の着せ綿」という風習があり、8日の晩に菊の花に真綿をかぶせ、9日朝に露で湿ったその真綿で身体を拭くと、不老長寿の効果があると信じられていました。

重陽の節句を祝う文化は、中国から伝わったものですが、着せ綿は日本独自の風習で、当時の様子は紫式部日記、枕草子にも記されています。

その菊の着せ綿を題材に作られたのが、和菓子の着せ綿です。

一般的には色付けされたこなし、または外郎生地の菊の花の上に、蒸した山芋を白あんに混ぜたそぼろがふんわり乗ったお菓子ですが、お店によって作り方は異なります。

販売期間が限られている事と、地域によっては販売しているお店も少ないため、なかなかお目にかかれない和菓子でもあります。

さて、今回動画でご紹介したのは、京都にある和菓子屋、末富さんの着せ綿です。

ピンクに彩色されたこなし生地の菊は、もっちりしており、中のこしあんとよく合います。

菊の上に乗ったそぼろの綿は、山芋の香りがほんのり香る柔らかい餡。

そぼろをお箸で持ち上げると、菊芯が現われます。

今回は、二つ購入したのですが、職人さん達が一つずつ作っている為か、菊の花の切り方にそれぞれ個性がありました。

和菓子の着せ綿は、明日以降には売らなくなってしまいますが、もし来年試してみたいという方は、来年のこの時期にぜひ試してみて下さいね。人気のある品でもあるので、前もって予約されておくと安心ですよ。

今回ご紹介したお店

京菓子司 末富
https://www.kyoto-suetomi.com/

音源提供:Nash Music Library

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