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お取り寄せ可、すべて職人さんの手わざで作られる福砂屋のカステラと五三焼

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和菓子研究家

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長崎カステラの老舗といえば、多くの方が思い浮かべる福砂屋さん。カステラの底に残ったざらめの美味しさを、福砂屋さんのカステラで知った方も多いのではないでしょうか。

その福砂屋さんのカステラ、ミキサーを使わずすべて職人さんの手で生地を泡立てている事をご存じですか。公式サイトでは、職人さんたちが並んで、ひたむきに生地を泡立てている様子の動画が公開されています。

福砂屋さんのカステラづくりは、よく知られているカステラづくりとは一線を画すものです。

黄身と白身や砂糖などを一度に泡立ててゆく共立法(ともだてほう)ではなく、手間のかかる別立法(べつだてほう/全卵を白身と黄身に分け、白身だけをしっかりと泡立てた後、黄味を入れてゆく方法)で作られ、はちみつを使わず、代わりに米飴(米由来の昔ながらの製法でつくられた、自然な甘みが特徴の水あめ)を用います。

一般的なカステラづくりのように、木枠に敷いた紙にザラメをまいて生地を流し込むのではなく、ザラメは卵を攪拌する際に加えられます。そのため、底に敷かれたザラメの角はほどよく削られ、口当たりの良さにつながっています。

職人さんは、焼き上がったカステラの底にあるザラメが残るよう、泡立て時に聞こえるザラメの小さな音を聞きわけ、季節に応じて生地を作るのだそう。

有名で大手の和菓子屋さんなので、分担作業をしているのだろうと想像してしまいがちですが、実際には、卵を手で割るところから、生地を攪拌し、焼き上げるまでのすべての工程を、一人の職人さんが責任を持って仕上げているというのだから驚きです。

福砂屋さんは全国展開をされているので、カステラを召し上がったことがある方は多いと思います。それでも、通常のカステラと特製五三焼カステラを並べる方はあまりおられないと思い、今回は、二つを同時に比べてみました。

筆者も通常のカステラ、五三焼ともに好きで、たまにいただくのですが、普段は通常のカステラ、ちょっと贅沢な気分を味わいたいときや贈り物に五三焼を購入しているので、同時にいただいたことは、これまでありませんでした。

五三焼は通常のカステラに比べ、砂糖が多く含まれ、小麦粉が少なく、卵の分量も比率(黄身と白身の割合)も異なります。そのため五三焼の方が、はっきり分かるほど黄色味や焼き色が強く、色の違いは一目瞭然だろうと思い込んでいたのですが(サイズはともあれ)、実際に比べてみると、見た目の色では、それほど違いがないのが意外でした。

五三焼と通常のカステラ、一番の違いはやはり食感、甘み、コク、そして香りです。

通常のカステラの方は、口当たりが軽く、ザラメの量も適量で、バランスのとれた万人に愛される味なのに対し、五三焼の方は香りが高く、ねっとりとコクがあり重厚、甘さも強めで、隙間が見当たらないほどザラメが敷き詰められています。

カステラを食べているはずなのに、なぜか蜜のたっぷり入った美味しい焼き芋を食べているような、独特の食感と甘みがありました。

また、五三焼の方は、口に入れるとほのかに木の香りがしました。桐の箱に入っていたわけではないので、焼き上げた生地を、冷まして寝かせる際の板の香りが移ったものなのかもしれないのですが、カステラ生地の香りがより豊かで爽やかに感じました。

どちらもそれぞれの美味しさがありましたが、昔ながらのカステラがお好きな方や、優しい甘さをお求めの方には通常のカステラを、濃厚でコクのある甘さを求める方には、五三焼がいいかもしれません。

昨年の11月にオンラインストアを開設した福砂屋さん、今月末(2021年1月31日)まで通常送料から300円引きのキャンペーンをされているそうなので、近いうち注文してみようと考えていた方はお早めに。

今回ご紹介したお店
福砂屋(ふくさや)公式ホームページ

https://www.fukusaya.jp/

ご紹介商品
カステラ小切れ1号1本 1890円(税込)
特製五三焼カステラ1本入 2916円(税込)

音源提供:Nash Music Library

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