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忍者の携帯食。日本一硬いと言われる伊賀名物のおせんべい

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和菓子研究家

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今回動画でご紹介したのは、三重県伊賀市にある伊賀菓庵山本さんの和菓子「かたやき」です。

かたやき(堅焼き)は、長時間熟成した生地を切り、一つずつ鉄板に乗せて専用のこてで押し付け、樫の木で出来た拍子木を重石にしてながら水分を抜き、時間をかけて焼き上げる手焼きせんべい。

1852年に創業して以来、製法も当時のまま変わっていないという、とても歴史のあるお菓子で、独特の硬さと素朴な風味から熱狂的なファンも多く、伊賀の銘菓として愛されて続けています。

動画でご紹介したかたやきは、青のり風味の6枚入り。小さな木づちが入っています。青のり風味という事もあり、おせんべいの表面には青のりがしっかりと埋め込まれています。

かたやきには他にもごま、黒胡麻、ピーナッツ、くるみ、アーモンドがあります(青のりとごま風味のみ、表面に乗せてあるタイプ、他は生地全体に食材が練りこまれています)。

かたやきには他にも、手裏剣の形をしたものや、元祖かたやきが硬すぎて食べられない方の為に「うす焼き」という厚みを薄くしたタイプもあります。製法は全く同じとのことですが、こちらには通常のかたやきには無い、シナモン風味があります。いずれも余計なものが入っておらず、国産小麦を使っています。材料は小麦粉、砂糖(あとは風味に使う材料のみ)というシンプルさ。

かたやきをよく召し上がる方は、割ったものを口に含んで柔らくしてから召し上がるのか、それとも硬いまま召し上がるのかわかりかねますが、割ってあるとはいえ、このお煎餅をそのまま噛むことのできる強靭な歯の持ち主はそれほど多くなさそうです。

口に含むと、どこかべっこう飴を思わせるような独特の風味が広がります。少し甘めなので、醤油味のしょっぱいタイプのお煎餅を求める方には向いていないかもしれません。しばらく含んで柔らくしてと説明にありましたので、含んでいると、柔らかくなるまで30分近くかかりました。

もともと忍者の携帯食(保存食)からヒントを得て作られたというかた焼は当初、刀の鍔(つば)を表した「つば焼き」という名で販売されていましたが、その堅さから「かた焼」と呼ばれるようになりました。

忍者の携帯食として用いられていたというこのかたやき、当時の伊賀の忍者たちは敵状視察をする際、刀の鍔や柱の基礎石に打ち付けて割って食べたのだそう。確かに、口の中に含んでゆっくり食べられるのは理にかなっています。(普通のお煎餅を携帯して、大事な場面でバリバリ食べていたら忍びもなにもないですもん…)

忍者気分を味わえる、山本さんの伊賀のかたやきは、店舗だけでなく公式ホームページからもお取り寄せが可能です。日本一硬いと謳われるその堅さを一度試してみるのはいかがですか。

しかし、くれぐれも歯にはご注意を。

ご紹介したお店とお菓子

伊賀菓庵 山本 公式ホームページ
http://www.katayaki.co.jp/katayaki/index.htm

かたやき(堅焼き)せんべい青のり 6枚入り 864円(税込)

音源提供:Nash Music Library

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