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プラスチックを溶かしてみたい②「ABS樹脂液体パテ」を自作します!

DIY道楽のテツ

プロの溶接工で2児の父。バイク大好き&ママチャリ乗ってます

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皆々様こんにちは!DIY道楽 テツです。今回のネタは「プラスチックを溶かしてみたい」その②です。

今回はバイクのカウルや3Dプリンターで使われているABS樹脂を溶かしてみます。

これは有名な話なので、今さら実験というわけでもなく。割れたバイクのフェンダーを直すために「ABS液体パテ」が欲しいから、です。

ドロドロですが、紛れもないABS樹脂です。
ドロドロですが、紛れもないABS樹脂です。

で、このABS樹脂を溶かしたパテがどういうものかというと、シンプルにドロドロになったABS。接着剤と大きく違うところは、修理するABS樹脂の表面も溶かして一体化するので、くっつけたあとの強度が半端なく強いということ。

粘度によって、接着剤にもパテにもなる。
粘度によって、接着剤にもパテにもなる。

というわけで、さっそく作ってみましょう。

今回用意したのは百均ショップで買ってきたABS樹脂製のスコップ。

可哀想なので、いっかいだけスコップとして使いました。スコップとして使わないでゴメンね。
可哀想なので、いっかいだけスコップとして使いました。スコップとして使わないでゴメンね。

気を付けたいのは、買うときにちゃんと素材をチェックしてPPとかPSとかを買わないように注意すること。このやり方はABSでないと通用しないので。

踏んずけてもひん曲げてもなかなか割れなかった。さすがABS。
踏んずけてもひん曲げてもなかなか割れなかった。さすがABS。

できるだけ細かくしておきたいのですが、ABS樹脂ってばなかなか強くてしなやかで、うまく割ることができません。・・・かと思いきや、廃棄処分用のハサミで切ることができました。

あ、切れる!!
あ、切れる!!

細かくしたABS樹脂をガラス瓶に入れます(昆布に見えてきた・・・)

昆布だ。昆布だよ、コレ!
昆布だ。昆布だよ、コレ!

アセトン注入(取り扱い注意)

アセトン入りま~す
アセトン入りま~す

粘度はあとで調整できるので量はわりと適当です。ついでに言うと、ABS樹脂が完全に浸らなくても溶けていくと沈んでいくのでアセトンの量は少なめでもOKです。

すぐ溶け始める。
すぐ溶け始める。

アセトンを入れるとすぐに色が濁って、樹脂が溶けていくのがわかります。細かくしてたら30分もかからずドロドロになりますが、今回の場合は2時間ほど放置しました。

拍子抜けするくらいに溶けました
拍子抜けするくらいに溶けました

そして、二時間経ったのがこの状態。ほぼ完全に液状化してます。もっと硬くしたい場合はABS樹脂を追加して、もっとサラサラにしたいときはアセトンを追加します。

今回はこの硬さでちょうどいいかも
今回はこの硬さでちょうどいいかも

ちなみに、接着剤として使うなら塗料くらいの粘度、パテとして使うなら糸を引くくらいのドロドロさがちょうどよろしいそうです。

で、今回は割れたバイクのカウルを補修しました。

割れたカウルの裏から、ABS樹脂パテを塗っていく。薄く、うす~く塗っていくのが吉。

見た目は悪いけど剥がれることはありません。カウルのABSも溶けて一体化してるので強力です。
見た目は悪いけど剥がれることはありません。カウルのABSも溶けて一体化してるので強力です。

パテとして使うときの注意点としては、とにかく「厚塗りをしない!」ことです。なぜなら、表面はすぐに膜ができてしまうので、その下のアセトンが気化できずに閉じ込められてしまうから。するってぇと、ずっとブヨブヨした状態になってしまいます。1mmの厚みにすると硬化に一時間くらいはかかるので、気長に塗り重ねていくのが吉ですね。

ばっきり割れていたフェンダーもご覧の通り。かなり強くなります。
ばっきり割れていたフェンダーもご覧の通り。かなり強くなります。

割れた部品をくっつけるというより、母材のABS樹脂もアセトンが溶かしてパテごと一体化するのでその強度はかなり強力。うまく廃材を使えば色も同じにできるのが便利ですね~~(今回は黒になっちゃいましたが)

ひとつ欠点といえば完全に溶けて液状化するのにそれなりの時間がかかるので、使う前日などにアセトンに浸けておくことをおすすめいたします。

それでは、ご視聴ありがとうございました~!!

【アセトンの取り扱いについての注意点】

・火気厳禁(消防法:危険物第四類第一石油類水溶性) アセトンの引火点は-20と、常温でも引火します。 更に揮発性も高いので、使用時は必ず換気をして、火気がないことを確認してから使いましょう。

・換気に気を付けてください。防毒マスクの着用を推奨します。

・肌に付着した場合、驚くほどの脱脂能力があります。すぐに手が荒れてしまうので十分な洗浄ののちにスキンケア等の処置をお勧めします。

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