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【折れたボルトの抜き方】ちょっとハイレベルな≪上級編≫ 紹介します!

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折れたボルト抜き、ちょっとハイレベルな【上級編】紹介します!

やっちまったよ。

いや、自分じゃなくてね。誰が折ったのかはわかりませんが ・・・ バイクをレストアしていて見つけてしまった最悪の状況・・・!!

はい、クラッチレバーのホルダーです。一見、ちょっとサビてるくらいで問題ないように見えますが ・・・ わかりますか?

ボルトが折れてる!

単なる締め過ぎ(オーバートルク)による折れじゃなくて、錆によるカジりが原因の≪ネジ切れ≫状態。

非常にタチの悪い状態です。単なる締め過ぎ(オーバートルク)ならば、残った部分をペンチから何かで掴んで回せば、くるくると回るのものですが、カジリでねじキレている場合は、そもそもボルトをネジ切るほどのトルクをかけても回らないだけの「断固たる固着力」を持っているワケで。

つまりは、生半可な力で回そうとしたところで、回るワケがない。いやむしろ、回そうとしたところで「ほぼ動かない」と断言できる状況だったりします。

これを回そうとしようとしても ・・・ かの「ネジザ〇ルス」でも回すのは困難でしょう。錆によるカジリの頑固さたるや、想像を絶するものなのです。

と、いうわけで「折れたボルト抜き」の≪上級編≫です。

ちょっと大げさに話を初めてみましたが、古い機械やボロボロにサビくれた品物の修理とかしていると、こんな折れたボルトなどは割とメジャーな状況だったりします。しょっちゅうあります、こんなボルト。

そんな時にとる手段としては、【破壊】です!!!!

といっても、本当に「破壊」してはその部品の再利用ができなくなってしまうので、本体は壊さずに、中にカジってしまっている「ボルトだけ」を、破壊します。

この場合用意する道具は以下の通り!

用意するアイテム

①M6のタップ

②5ミリのドリル

③6ミリのドリル

詳しい説明は後回しにして、サクサク作業を進めていきましょう。今回の作業は、ボール盤とバイス(万力)が必須となります。(こうなると一般家庭にあるような道具ではないので、今回は≪上級≫とさせていただきました!!)

とにもかくにも重要なのは、折れたボルトを抜く本体を、垂直に固定できるか?ということ。

ボール盤で作業するために、しっかり固定するのは兎にも角にも重要です。これは、ボール盤が垂直にドリルが動くからなのですが、逆に言えば電動ドリルを使えば垂直でなくてもいい ・・・ となりますが、今回はシビアな穴あけ作業が必要になるので、可能な限りボール盤を使って、垂直固定を目指してください。

まず最初に、6ミリドリルを穴に当ててみて、本体(今回のケースではクラッチホルダー)がちゃんと垂直になっているか、ドリルを上下させてみて確認してください。

大丈夫なようであれば、6ミリドリルの役目はここで終了。

お次は、5ミリのドリルです。

しっかり固定されているのを確認して ・・・ ボール盤を始動。 ゆっくりハンドルを回して、ドリルを下げていきます ・・・ !!!

最初は慎重に穴あけしてください。もし、折れたドリルの断面が不安定な場合は、細いポンチまたはオートポンチを使って、センターを打っておくことをお勧めします。とにかく、ここでドリルが真ん中に入るのが重要なので。

そして、あとは慎重に穴あけして ・・・

ゴリゴリゴリゴリ ・・・

ゴリゴリゴリゴリ ・・・

さぁ、どうだ ・・・?

開通した~~!!!!

どうでしょう? ちょっと緊張しましたが、どうやらうまくいってくれたようです。M6のボルトに対して5ミリのドリルで開けたので本当にギリギリ。空いた穴を見ると、ちょうどねじ穴が潰れたように見えます。

これは、残っていたボルトの、ネジ部分だけを残してあとはドリルで削った状態です。

あとは ・・・

タップを通して ・・・

エアでごみを吹き飛ばせば ・・・

ほら、スムースにボルトが通ります!!! 

ねじ穴復活~~~!!!!!

余談ですが、今回はやや安全マージンをとって5ミリとしてますが、4.5ミリなどの細いドリルを使えば、多少穴がズレたとしてもネジ穴を痛める可能性が低く抑えられます。ただ、その場合は、折れたネジのカスがより多く残る結果となるので、タップを使ってもネジ穴の修正が難しくなってしまうのです。

とはいえ、ネジの溝を削ってしまっては元も子もないので ・・・ これは、作業者の経験と勘で、ドリル径をチョイスしてみてください!!!

・・・というわけで、如何だったでしょうか??

折れたボルト抜きなんて経験がモノを言うので、どれだけ場数を踏んだかによって対処法なんていくらでもあるとは思いますが、今回は、どうしても抜けない!または、抜くのが面倒だな~って思ったときに、とっとと破壊してネジ穴を綺麗に掃除する、という方法を紹介してみました~~~。

使う道具がやや専門的になってしまうので、すべての皆様にお勧めできるものではないですが ・・・ ちょいと絶望的な状況でも、道具さえあれば何とかなってしまう、ということが伝われば嬉しいです!!

というわけで、今回もご視聴ありがとうございました~!!

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