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思い出を傷つけたくないアナタへ! "古くて貴重" なステッカーを再利用前提でキレイに剥がしてみる挑戦

DIY道楽のテツ元プロの溶接工で2児の父。バイク大好き&ママチャリ乗ってます

古くて劣化したステッカー(デカール)を、傷つけずに綺麗に剥がすことができるのか???

フレーム塗装 ・・・ の前に、デカール類を剥がすのですが、「ステッカーをできるだけそのまま再現してほしいっ!」というバンディさんのリクエストに応えるべく、再利用前提のステッカー剥がしに挑んでみました!

ダックスのレストアの続編です!全バラにしたり、メッキ部品を磨いたり金属部品を塗装したのが前回までのあらすじ。

「ホンダ ダックス ST50 」。ダックスは、1969年と1995年の2回発売されたレジャーバイクです。今回レストアすることになったのは95年に発売された車体ですが、それでも26年前のもので、今は絶版車となってます。

今回はコレだ→→ 「古いステッカーを再利用前提でキレイに剥がしてみる」という挑戦の記録です!!

いよいよフレーム塗装の段です。

塗装するために、表面にあるステッカー、デカールの類はすべてはがすことになるのですが・・・チョット待った!!!

オーナーさんにとってのダックスは思い出のマシン。その「思い出」とはマシンそのものだけでなく、一枚一枚ステッカーにも宿るもの。

再塗装したフレームに、もういちど同じように貼りたい。
再塗装したフレームに、もういちど同じように貼りたい。

そうです。フレーム塗装に先立って剥がすデカール類は、「ただ剥がす」のではなくて、「もういちど貼りなおす」前提でのサルベージ作業となるのです・・・。

ていうか、ステッカーって綺麗に剥がすことってできるの??

ふつうに「綺麗に剥がす」って検索すると≪剥がした跡が綺麗な状態。ノリやステッカーのカスが残らない状態≫という「キレイ」であって、ステッカー自体は切れるわ伸びるわでグズグズ状態。

いや、今回やりたいのはソレじゃない。ステッカー自身を綺麗な状態ではがしたい!・・・のです。

まず、紙のシールならばシール剥がし剤を使えば、薬剤が浸透してペロンと剥がれてくれますが、ビニール製のステッカーは浸透しないので使えません。

そこで、糊を弱めるためにドライヤーやヒートガンを使って温めて剥がす、という強硬手段に出るしかないわけですが・・・ これも、ステッカーの素材がビニールである以上、暖かくなると「柔らかくなって、しかも伸びる」という課題にブチあたりました。

せっかく剥がれても、ユルユルのノビノビじゃあ再利用もあったもんじゃない。それは避けたい。

というわけで、今回は剥がれやすそうなステッカーから、ぶっつけ本番で挑んでみたのです。

作戦その① ステッカーをマスキングテープで補強!

一番シンプルな方法です。マスキングテープで補強されているので、多少引っ張ってもステッカーが切れることも曲がることもないので、比較的新しいステッカーはこの方法で剥がすことが可能です。

そして、剥がしたステッカーは、ステッカーのベース紙などに張り付けておけば再利用可能。もっとも、一度剥がすと粘着力は著しく低下するので、両面テープ等が必要になるのは言うまでもありません。

ただ、この方法だと、薄くて柔らかい(追従性の高い)ステッカーになると通用しないようです。というのも、温められて柔らかくなったステッカーは「伸びる」ので、伸びてしまったときに、上に貼っているマスキングテープは伸びないので、収縮率の差でステッカーがフニャフニャになってしまいました。 ・・・難しいなぁ~~

たるんだ皮膚のように ・・・ 難しい。
たるんだ皮膚のように ・・・ 難しい。

作戦その② 透明のカッティングシートで補強!

上記の失敗を踏まえて次にやってみたのが、「同じくらい伸びる透明のカッティングシート」を上に貼って補強をする、というもの。

これがうまく行きました。単純に厚みが二倍になるので強度がケタ違い。様子をみつつ、途中から上にマスキングテープを張ってもみましたが、最終的にこの方法でステッカーをおおむね剥がすことができました~~。

ただし、剥がせないステッカーもある。

どうしても剥がせないステッカーがありました。これは、下地が透けて見える半透明タイプのステッカーに多いようで、構造的な問題なのですが・・・ クリアなシートに文字が切り抜かれたものが重ねらているというもの。

このタイプのステッカーを剥がそうとすると ・・・

ベースのクリア層だけが剥がれて、フレーム側に文字だけが残るという大惨事。これは流石に無理でした。コレをうまく剥がせたら完璧だったのですが、非常に残念。

うまく剥がせるほうほうをご存じの方がいらっしゃったら教えてください・・・!!!!

というわけで、5勝5敗といった風情の結果でございました。

最初から、「透明のカッティングシート」作戦に出ていれば、透過タイプのステッカー以外ははがせたと思うので ・・・ ちょっと悔しい結果ですが、その悔しい結果をこうして記録に残して、挑戦する皆様の踏み台になれればちっとは救われるかな、と思います(泣)

⇒⇒ というわけで、お次はフレーム塗装、いっきま~~す!!!

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◎筆者プロフィール DIY道楽 テツ
ボロいバイクの修理が大好物で、二児の父。放浪癖アリ。
いつもママチャリに乗ってますが最近ロードバイクに目覚めました。

元プロの溶接工で2児の父。バイク大好き&ママチャリ乗ってます

はじめまして!「DIY道楽」のテツと申します。「無いものは作る」という父の教えと、道楽者の血筋の母に育てられ、思いついたものを片っ端から作る人生を歩んできました。小さな頃から工具を握り、家の中の何もかもを自分の手で修理・改造してきました。 趣味は、古くなったオートバイや自転車を見つけては、レストアして新たな命を吹き込むこと。この趣味が、DIYスキルをさらに磨く助けとなっています。また、週末には自転車や徒歩で旅をしながら、新しいアイデアを見つけることも私の大きな楽しみです。 お付き合いのほど宜しくお願いいたします!!

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