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クラッチレバーが重い?アクセルが戻らない?動きが悪い時は「潤滑スプレー」の前に「丸ごと洗浄」が効く!

DIY道楽のテツ元プロの溶接工で2児の父。バイク大好き&ママチャリ乗ってます

≪ヤマハ DT50初期型レストア計画 seazonⅡ③≫
アクセルワイヤー、クラッチケーブル、タコメーターケーブル・・・ 動きがちょっと渋くなるだけでバイクの操作性が損なわれるだけでなく、安全面でも問題が出てきてしまう重要な部品です。バイクをレストアしていく上で必ずと言ってもブチ当たる難関ですが、新品パーツが手に入らない古いバイクだったら・・・?? てことで、今回はこのケーブル&ワイヤー類の「アウター内の掃除」と、「インナーの潤滑」についてちょっと真面目に取り組んでみました。

(YouTubeへのリンクです)→ クラッチ&アクセルワイヤーの動きをここまで復活できた!これぞ ≪LSベルハンマー≫ の真骨頂♪ 動きが悪くなったインナーケーブルを掃除して復活させる!≪甦れ!青春バイクDT50 seasonⅡ③≫

皆さんこんにちは!DIY道楽のテツです。
ただいま、ヤマハ DT50(初期型?)をレストアしております。

古いバイクに乗っていて、妙にクラッチレバーの操作が重かったり、ドラムブレーキの操作感がイマイチだったり、アクセルの戻りが悪かったりとかしたことはありませんか?

そんなバイクの動作不良は、部品と部品の動きをつなぐ各種ケーブル類が原因かもしれません

アクセル、クラッチ、キャブレター、オイルポンプ、ドラムブレーキ、スピードメーター、タコメーター… シンプルな古いバイクでも、こんなにたくさんのケーブルがあります

比較的新しいバイクなら、動きが渋くなった時は潤滑スプレーを吹くなどして動きを復活させるのですが、今回のDT50のようにここまで古いバイクとなるとどうやらそう簡単にはいかないようで・・・ こりゃちょと、まじめに取り組まなきゃ、ですね~!

ワイヤー&ケーブル類の動きが悪くなる原因を考えてみる

ケーブルの動きが悪くなる要因は大きく分けて三パターンあるようです

①物理的な破損
アウターのスパイラル状の金属が折れたり削れたりすることによって、インナーワイヤーが引っかかって動かなくなるというもの。これはどうしようもないので部品交換が必要になります

②錆が原因
インナーワイヤーが錆びてしまって動作不良を起こすもの

③劣化グリスが原因
元々封入されていたグリスや、注入された潤滑用の油が劣化して固まってしまって、著しい動作不良を起こすもの

①はまあ例外として、②番が多いイメージがありましたが、実際のところ、私の経験上③番がほとんどの割合を占めているような気がします\_(・ω・`)コレ重要!

中で油などが固着してる場合、そのまま潤滑スプレーを注入しても殆ど効果が期待できないので一度中身を洗浄せねばなりません

通常ならクリーナーなどを吹き付けて、内部洗浄を行うのですが、今回はちょっと、これを試してみたいと思います

メタルクリーン!!

灯油などの洗油と同等か、むしろそれ以上の効果を期待できる、安全性の高い洗浄液です

大きめの容器に、メタルクリーンを溶かしてメタルクリーン風呂をご用意

これにワイヤー類を丸ごとどぶ漬!!

約2時間放置した後に

ウォッシュブローガンで洗ってみます

本当は直に圧力をかけて、メタルクリーン溶液でインナーを掃除したいところですが、そこまでの設備がなかったのであんまり効果は期待できないとわかりつつもコツコツ時間をかけて洗いました

最後にエアブローをしてとりあえず洗浄は完了!

実はこの時点で、ワイヤーの動きはかなり良くなりました

洗浄しただけで動きが良くなると予想はしていたものの、まさかここまでとはと驚くほどの効果です

そして、仕上げにワイヤーインジェクターでLSベルハンマーを注入!!

インナーを分解できるタコメーターなどは、ワイヤーに直接グリスを塗っていきます

グリスを薄く塗ります~~
グリスを薄く塗ります~~

そして、アウターには同じくLSベルハンマーをたっぷり注入

そして、作業完了(o´∀`o)ノ

すごいですよ、いや、本当に驚く程の効果がありました~!

ワイヤーの動きが全く別モノ!! タコメーターやスピードメーターはくるくる回るし、アクセルの動きも軽い軽い。そして一番動きは悪かったクラッチケーブルもスコスコ動きます!!!

キタ(゚∀゚)!

比較的新しいバイクならば、ケーブルとか部品が簡単に手に入りますが、なかなか部品が手に入らないバイクなどにとっては洗浄だけで動きは復活できるのは本当にありがたいです

今回はメタルグリーンに漬け込むという方法をとってみたのですが、ちまちまとスプレーで洗浄するよりも内部まで確実に浸透できるので、かなり効果が上がることが分かりました

さすがに1本だけでこの方法を使うのは無駄が多すぎますが、バイクのレストア作業では非常に有効な方法だと思います

少しでも皆様の参考になれば幸いです今回もご視聴ありがとうございました

お時間のある方は、是非YouTubeの方で映像付きで解説してるのでよかったら見てやってください↓↓↓  ↓↓↓

(YouTubeへのリンクです)→ クラッチ&アクセルワイヤーの動きをここまで復活できた!これぞ ≪LSベルハンマー≫ の真骨頂♪ 動きが悪くなったインナーケーブルを掃除して復活させる!≪甦れ!青春バイクDT50 seasonⅡ③≫

元プロの溶接工で2児の父。バイク大好き&ママチャリ乗ってます

こんにちは!DIY道楽のテツです。 父から「無いものは作る」精神、母からは道楽者の血を受け継いだ47歳二児の父です。 趣味は古いバイクや自転車をレストアして新たな命を吹き込むこと!バイクや自転車(特にママチャリ)、車のレストア、改造、修理、メンテナンスを楽しんでいます。また、何かを育てたり維持管理するのも好きなので、家庭菜園や掃除もやっています。 DIYは金属加工、100ボルト溶接、木工、家のリフォーム、工具の使い方など幅広く取り上げます。高価な工具も良いですが、コスパの高い百均(100円ショップ)の工具の使い勝手もレビューしていきたいと思います。お付き合いのほど、よろしくお願いします!

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