「普通の砂」でサンドブラストはできる?できない?ちょいと予想外の結果に注目!
「サンドブラスト」って いうくらいだから「砂」でも サンドブラストできるんじゃね?ってくらいの 軽いノリでチャレンジしてみました。だって、サンドブラストのメディアって、アルミとかガラスとかプラスチックとか 環境に悪そうなものばっかりなので、 どうせだったら100%天然素材でサンドブラストできたら嬉しいですよね? こんなことに気軽にチャレンジできるのがプライベートの強みなのです。のはは。
「普通の砂」のサンドブラストは効果あるのか?ないのか?検証
通常、サンドブラストでは「メディア」という研磨剤を使います。砂とは違う、ちゃんとした素材の粒粒なのですが、しっかりした設備があるならともかく、衣装ケースとか段ボールとか、不備だらけの設備でサンドブラストをするサンデーメカニックにとって、メディアはけっこう周囲に飛び散ってしまうわけですよ。
で、そのメディアってのが・・・ アルミナとか、スチールとか、プラスチックとか、グラスビーズとか、さすがにヤバそうなものばかり。
もちろん、完全密封できるキャビネットがあればいいのだけど、メディアの補充や片付けの時も気を使わなければなりません。それは正直めんどくさい!
てことで、普通の砂でやってみたいのですわ。
砂ならば、多少こぼれたり飛び散ったところで、なんたって砂だし、ホウキで集めればオッケーです。
砂で大丈夫かって? いやいやいや、だって「サンドブラスト」でしょ? もともとは砂だったのではないでしょうか~(知らんけど)
てことで、今回使うのは普通の砂です。砂場にあるようなそこらへんにある砂。
ホームセンターで買うなら川砂だったっけ? できるだけ細かい砂がおすすめ。
理想を言えば砂浜の砂がいいかもしれないけど、勝手に持ってくるのはマズそうなので買うのが無難。
よく乾燥させてからのほうが使いやすいです。
余談ですが、ウェットブラストにしたいのだったら、水と一緒に入れても可(それはそのうち試してみたいと思います)。
論より証拠だ。やってみよう。
さび落とししたいのはこのホイール。
ほどよくサビが出ていて、形状が複雑。
まさにサンドブラストにもってこいの素材なのです。
下カップ式ブラスターに砂を入れて、いざサンドブラスト!
ぶしゃー!
ちなみに、これ撮影のために衣装ケースの蓋を開けてますが、いつもは蓋を閉めて作業をします。
本当は再度に穴を開けてそこから手を突っ込んでブラストするべきなのだけど、それはそれで動きが制限されるし、よく見えないのが難点なんですよね。
はてさて、砂のサンドブラスト、効果はあるのでしょうか?
見てみると・・・
うおっ!?
いや、むしろ強すぎるのですが!?!
これは予想外ですね。
普通の砂とは思えない威力で、サビどころか塗装まで吹っ飛ばして、プライマーの層まで達してしまっているので、ちょっとやりすぎだったようです。
そこで、コンプレッサーの空気圧を下げてもうちょっと離れたところから、できるだけまんべんなく吹き付けるようにしてみました。
すると、「何だ普通にサンドブラストできるんじゃん!?」という結果になりました。
そんなわけで、結論としましては、普通の砂でもサンドブラストはできたということです。ただし、メディア循環型で密封できるちゃんとしたサンドブラストキャビネットがある方にとっては全くいらない情報だと思います。しかし、最低限の設備でなんちゃってサンドブラストを目指している方には少しはお役に立てるかもしれません。
実は私、ガラスビーズもアルミナも持っているのですが、ほとんどの作業は普通の砂で大丈夫かもしれません。
すごいな、砂・・・。
この記事が、どこかの誰か様の参考になれば幸いです。今回もご視聴ありがとうございました~!
(YouTubeへのリンクです)→ スクーターのホイールのさび落とし