「軽量強化クラッチ」組んだらスクーターって速くなるのか?試してみた
≪教えて!TODAY(トゥデイ)先生⑮ ≫ ぶっちゃけ「軽量強化クラッチ」ってどんなものなのか?理論じゃなくて体験してみたい!チューニングパーツとしてよく聞く「軽量強化クラッチ」だけど、ぶっちゃけどんな働きをするのかよくわからない。 クラッチミート回転数が上がるってのは頭で理解していても ぶっちゃけどうなるのか分かってないので実際に取り付けて走ってみました~
「軽量強化クラッチ」とはなんなのか?ノーマルエンジンに取り付けたら速くなるのか?試してみたい
(YouTubeへのリンクです)→ ぶっちゃけ「軽量強化クラッチ」って何なのか!?テスト≪教えて!TODAY(トゥデイ)先生⑮ ≫
ども!スクーター初級者です。
「強化クラッチ」と聞いて、あぁ、クラッチのスプリングの力を強くして、クラッチプレートとフリクションプレートの滑りをなくして無駄なくパワーを伝えるあのパーツね?
↑と、答えてしまうのならアナタも同じ穴のムジナ。クラッチはクラッチでもスクーターの「軽量強化クラッチ」ってのはちょいと違うのだそうです。
右がノーマルで左側が軽量強化クラッチ。
クラッチシューのカバープレートの形は違えども、外観上の違いといえばシューの幅が違うくらい?
でも、中身は別物で、シュー自体の重さが軽くできていて、そしてスプリングはより強力なものが入っています。
シューが軽くて、スプリングが強いから「軽量強化クラッチ」というらしい。
なんたってスクーターの初心者なので「それが何か?」と思ったのですが、そこが重要らしいのです。
スクーターのクラッチは「遠心クラッチ」になっていて、エンジン停止時またはアイドリング時はクラッチが切れた状態ですが、回転数が増して遠心力が働くとシューが広がってアウターに食いつくことによって駆動力が伝わる仕組みとなってます。
つまり・・・
クラッチシューが重いほどすぐ開いて、軽いとなかなか広がらない。スプリングが弱いほどすぐ開いて、強いとなかなか広がらない。
つまり、シューを軽く、スプリングを強くすると、より高回転でクラッチミートするようになります。
なるほど、そういうことか!!!
すみません、ちょっとでもスクーターに詳しい方にとっては「そんなこと?」と思われてしまうような初歩的な知識なのですが、理解力に乏しい筆者にとって、いくら言葉で聞いてもやっぱり実物を見た時の理解度とは別物なのですよ。
で、軽量強化クラッチを組み付けることによってクラッチミートのタイミングが変わるのはわかった。
これ、実際にエンジンを始動して、空ぶかししてみると非常によくわかります。
ノーマルは、アクセル開けたらすぐ動き始めるのに対して、軽量強化クラッチを組み付けると、そこそこ回転数が上がらないとクラッチが繋がりません。
これならば、回転数を上げてクラッチをつないだ時みたいにスタートダッシュができるのでは?と思ったのだけど、実際に走ってみたらさにあらず。
ノーマルエンジンに、①ノーマルクラッチ、そして②軽量強化クラッチで走った映像を並べてみたらその違いが歴然なほどに興味深いものになりました。
結論から言うと、「ほとんど変わらない」結果でした。
強いて言うならば、低回転から高回転までまんべんなく加速していくノーマルクラッチに対して、軽量強化クラッチは出足がちょっと速かったものの中間にモタツキがあって、そのあと後半にやっと伸び始めたところでリミットの30km/hになってしまいました。
まとめ:軽量強化クラッチだけでは速くならない
当たり前といえば当たり前ですが、軽量強化クラッチだけでは「速く」はなりませんでした。
クラッチが繋がる回転数が高くなったので、音だけは速くなった感じになりますが、エンジンのパワー曲線とウェイトローラーなどによる変速タイミングがズレてしまったので、結果として加速ムラが発生してしまったようです。
なるほどね~~
つまりは、エンジンそのものや給排気をチューニングして、より高回転型のエンジンになった時に、それに合わせてクラッチミートのタイミングを変えるというのが正しい順番だったようです。
奥が深いですね~
ちなみにこの軽量強化クラッチは、クラッチシューだけやスプリングだけの交換も可能なので、しっかりセッティングしていけば自分好みのフィーリングを作れると思いますので皆様もチャレンジしてみてください♪
この記事が、何処かの誰か様の参考になれば幸いです。
今回もご視聴ありがとうございました~!
(YouTubeへのリンクです)→ ぶっちゃけ「軽量強化クラッチ」って何なのか!?テスト≪教えて!TODAY(トゥデイ)先生⑮ ≫