【DIY修理なら激安】水道水の出が悪い?浄水器の切り替えコック修理方法と必要な部品について
【悲報】本日、浄水器が壊れました。
正確には、浄水器の切り替えコックが壊れたようです。症状は以下の通りです。
・切り替えレバーが非常に重くなる。
・浄水に切り替えても、水があまり出てこない。
・ストレート出水にしても、なぜか浄水フィルター経由の水がちょろちょろ出てくる。
使用している浄水器は、日本ガイシ(NGK)家庭用浄水器C1です。販売停止となっており、新品をまるごと購入することはできません。中古を買うのは馬鹿らしいので、実はフィルターも替えを購入してしまっているため、このまま使いたいと思っています。そこで、切り替えコックを修理することにします。
#作業ログを備忘録として残していきます。
同じ浄水器を使って同じ症状で修理を考えている方がいたら、ぜひ参考にしていただければ幸いです。また、機種が違う浄水器の切り替えコックを分解したい方も、基本的な構造は同じかもしれないので、参考になるかもしれません。
以下、作業ログ:
① 切り替えコックを取り外す。
② レバーのところのカバーを外し、レバーを1本のネジで固定されているのでネジを外して取り外す。
③ 切り替えコックが2本のネジで止まっているので、そちらも外していく。
ここで一つ注意ポイント発見。レバー切り替えを「カチッ カチッ」ととめるためのボールが仕込まれているので無くさないように、そしてちゃんと元の位置に戻せるように覚えておきましょう。
④切り替えコックを引っこ抜くと、これはなんて言うんだろう?バルブ本体が出てきました。
これが浄水への通路を開け閉めしてると思われるのですが、ここのOリングが変形して切れかかってました。うんうん、多分これが原因でしょうね~
⑤単純にOリング交換して元に戻せば完成できるのですが、全体的な動きが悪くなっていたのでここは一つ洗浄することにします。
使ったのは超音波洗浄機。食器を洗剤を数滴入れて簡単に洗浄しますが、この超音波洗浄機という代物がなかなかに汚れを落とすいい仕事してくれるのですよ。スイッチをオンにするとみるみる汚れが浮いてくる。あまり長い間見てると、水を飲んでいた自分がちょっぴり嫌な気分になるのでそこそこに。
⑥その間に代替品になるOリングを探しておきました。
厳密には違うけど近いサイズのものがあったので多分これで大丈夫でしょう。とりあえず20分ほど洗浄。引き上げてみると、水がこんなに濁ってました。やっぱ汚かったんだね~~
洗浄後の部品は明らかに手触りが違う。超音波洗浄はブラシも届かない奥の奥まで微振動で汚れを分解してくれるのでこういった時には非常に効果的テキメン!メガネ洗うだけじゃないんですよ。
#グリス代わりのワセリン
⑦Oリングが擦り切れるということは操作時にそこそこの抵抗があったということ。わりと回転部分が多いので何か潤滑を与えたいのですが、さすがにここに通常のグリスを使うわけにいかないのでこんなものを使ってみます。「ワセリン」。
これなら仮に飲料水に混ざったとしても人体への影響は最小限で済むでしょう。グリス代わりのワセリンを摺動部に塗っていきます。消して厚塗りする必要はないですが、スムーズに動いて欲しいので隅々に薄く塗っていきます。
ボールも忘れずに組み付けました。
ついでに、入っていたOリングのサイズを記録用にとっておきます。
最初に外したカバーは、次から簡単に外せるように切れ込みを入れておきました。
オーバーホール完了した浄水器。
蛇口に組み付けてみると動きがスムーズに、しかもしっかり仕事をしてくれるようになりました。水流の切り替えも良好です。
そんなわけで初めて浄水器の切り替えコックの修理をやってみたわけですが、思ったよりは簡単でした。
動きが悪くなる要因としては、①まず9割がOリングの欠損、②残るは、水垢や汚れによる抵抗が原因だと思われます。つまり、内部を洗浄してOリングを交換さえすれば、部品が割れたりすることはそうそうないと思うので、事実上何度でも復活するということでしょう。
つっても、専用品にこだわらなければ汎用品やたけしの流用など安く交換できる方法はいくらでもあるんですけどね(笑)。