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『繊細さん』がすべき仕事選びの”コツ”とは?避けた方が賢明な職業も紹介

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

繊細さんは人の感情を敏感に察知することで気づかいができ、聞き上手な方も多いかと思います。

仕事においても丁寧な仕事をしたり、場の空気を読んだりすることで頼られる存在として重宝される方も多くいるハズです。

しかし、一説によると繊細さんは、転職回数が多いとも言われています。

業務内容や対人関係、キャリアアップなど理由はさまざまかと思いますが、できれば自分に合った環境で長く務められたら、心の安定にもつながりますよね。

今回は繊細さんが仕事をしていく上で、積極的にした方が良いことと、できれば避けた方が賢明なことについて考えたいと思います。

繊細さんが会社を選ぶ時にした方が良いことは?

まず、会社を選ぶ際に注目したいことは、その組織が持つ「社風」です。

名の通った組織に入れたとしても、自分と価値観が合わなければ、心身ともに消耗する日々を過ごすことになってしまいます。

そうならないために、事前にできることについてお伝えしたいと思います。

・ネットで調べる

興味を持った組織があれば、評判をネットの投稿サイトなどで調べてみましょう。

しかし、あくまでもネット情報なので鵜呑みにはせず参考程度にとらえた方が良い場合もあります。

・働いている社員に聞く

もし知り合いで働いている人がいたら、どのような風土を持った会社なのかを直接聞くことをオススメします。

・足を運ぶ

サービス業や医療機関などであれば、顧客や患者として足を運んでみるのも良いかもしれません。

現場で働く従業員の立ち居振る舞いは、十分なヒントになるハズです。

また、組織によっては事前に合同説明会を行ったり、職場見学を行ったりする場合もあります。

何らかの形で門が開かれているのであれば、積極的に利用しましょう。

繊細さんができれば避けたい仕事や職場とは?

五感が優れ感受性が強い繊細さんの気質は長所にもなる反面、短所にもなってしまいます。

できれば、長所を活かしたり伸ばしたりできる職場で働くことが一番なのですが、向いていない環境下で働き続けると、心身ともにつらい状態が続き、病の発症にもつながりかねません。

では、繊細さんの気質から、できれば避けた方が無難な仕事や職場とはどのようなものがあるのでしょうか?

あくまでも参考程度にお伝えします。

・交渉が多くノルマが求められる仕事

対人関係がメインの仕事で、かつ契約取得数などのノルマが求められる職業は、繊細さんにとってはしんどいと感じてしまうこともあるのではないでしょうか。

もちろん、そのことに生き甲斐を感じ、バリバリと積極的に行動する繊細さんも中にはいるので、一概には言えませんが。

・臨機応変な対応が求められる仕事

どの職業でもある程度は臨機応変な対応が求められますが、医療機関においての救急外来やマスコミ関係などにおいては、一刻を争うような場面もあるのではないかと思います。

入社早々でいきなり突発的な対応を要求された場合、自分なら対応できるだろうか?ということを念頭に考えてみましょう。

・残業が多く休みが取りづらい仕事

繊細さんはロングスリーパーが多いことでも知られています。

一人の時間を大切にした方が良い特性もあるため、オフの時間はできるだけ長いにこしたことはないかと思います。

自身の体力と気力を参考に考えてみましょう。

・ハラスメントがはびこる職場

お伝えするまでもありませんが、ハラスメント行為を見て見ぬフリをする組織は避けた方が賢明です。

パワハラ防止法などハラスメントに対して世間の目が厳しくはなってきましたが、残念なことに不十分な組織もあるようです。

企業のホームページを見るなどして、ハラスメントに対してどのように向き合っている企業なのかを事前に調べておくようにしましょう。

上記の仕事や職場が必ずしも繊細さんに向いていないというわけではありません。

繊細さんの中にはマルチタスクが得意な方や交渉が得意な方もたくさんいらっしゃいます。

自身の性格と照らし合わせて、あくまでも参考としてとらえていただけたらと思います。

繊細さんが働く上で身につけておいた方が良いこととは?

多くのことに気がついてしまう繊細さんは、とにかく「忙しい」日々を過ごしているのではないでしょうか?

普通の人よりも気づく量が多いので、片っ端から対応している人もいるのでは?と推測します。

しかし、それでは心身ともに疲れ果て、つらくなる一方ですよね。

では、どうすれば働く上で少しでもラクに過ごすことができるのでしょうか?

いくつかお伝えします。

・状況を振り返る

「何でも自分でやらなければならない」と思っていませんか?

仕事は溜まる一方で、イライラしてしまう…そんなことを思い始めたら、自身の状況を振り返ってみましょう。

もしかしたら、他人の仕事を取ってしまっているだけかもしれません。

・絶対的なマイルールを緩和する

繊細さんの中には完璧主義の方が多く存在します。

「絶対しなければならない」や「かならず成し遂げなければならない」などの意気込みは、もしかしたら自分を束縛し、疲弊させているだけかもしれません。

強い思いが脳裏をめぐったら「一体、誰が考えたルールなのだろうか?」と冷静になりましょう。

まとめ

今回は、繊細さんと仕事選びについて考えてみました。

現在置かれている状況を把握し、ぜひ自分に合った仕事や環境を見つける参考にしてみてくださいね!

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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