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HSP気質による睡眠過多?それとも病的な過眠?チェックリストで自分の症状を確認!

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

過眠とは、夜に十分な睡眠を取っているにもかかわらず、日中に強い眠気が生じて起きていることが困難になる状態を言います。

健康な人でも、昼食をとった後には自律神経の働きにより、眠気が生じることがありますが、自分の意志で起きておくことが可能です。

しかし、いくら頑張っても眠気に襲われ、起きていることが困難な場合は、睡眠障害の一つである「過眠症」を疑った方が良いかもしれません。

HSP気質を持つ人の中には、過眠症とまではいかなくても、ついつい寝過ぎてしまうので困っているという人も多くいます。

そこで今回はHSPと睡眠の関係と過眠について考えてみたいと思います。

HSPと睡眠は切り離すことができない!?

理想とされる睡眠時間には、性別や年齢、体力、性格などにより個人差があるため、何時間寝たらベストだとする明確な基準はありません。

しかし、HSPの多くの方は、睡眠時間を長くとる傾向があるようで、ロングスリーパーが多いと言われています。

なぜならHSPは、普通の人よりも日中にあれこれと考える機会が多く、脳や体が刺激を受けるため、疲労を感じやすい気質を持っているからです。

HSPにとって睡眠は、日中に蓄積した疲労を回復する何よりも大切な時間であると言っても過言ではありません。

睡眠時間を削った翌日は頭の働きが悪かったり、心が重く沈んでいたりといった経験が、もしかしたらあるのではないでしょうか?

過眠症とロングスリーパーの違いとは?

「過眠症」と「ロングスリーパー」についての違いを考えたいと思います。

よく寝るという意味で、同じようにとらえられがちですが、大きく異なるものです。

過眠症は十分な睡眠時間を確保しても、日中に起きていられないほどの睡魔が襲うなど、日常生活に支障をきたしてしまう睡眠障害です。

しかし、ロングスリーパーは睡眠障害ではなく、睡眠時間が長いだけで、日中に支障をきたすようなことはありません。

過眠症の原因とは?

過眠症の原因となることとは一体何なのでしょうか?

原因としては以下のようなものが考えられます。

・脳内の何らかの異常

・睡眠時無呼吸症候群

・薬剤の影響(副作用)

・うつなどの精神疾患 etc

HSP気質による睡眠過多?それとも過眠症?

自分の眠気は、果たして気質からきているものなのか、それとも病気からきているものなのか、気になりませんか?

参考程度に過眠症のチェックリストを載せておきます。

もし、当てはまることがありましたら一度、医療機関を受診しましょう。

  • 3カ月以上日中に強い眠気に襲われている
  • 人と話をしている時に急に眠くなることがある
  • 会議や商談などの緊張を要する重要な場面でも強い眠気が襲う
  • 車を運転している時に睡魔が襲うことがある
  • 家族の助け無しに起床することができない
  • 昼寝をしても頭がボーっとする
  • 夜間の睡眠を10時間以上取っている
  • 日中に無意識に寝落ちしている

過眠症を発症すると、社会生活を送る上で大きな支障をきたすと同時に他人にも迷惑が及び、最悪の場合は事故などにより、命の危険を脅かしてしまうこともあり得ます。

たんなる睡眠障害だと軽んじるのではなく、気になる症状があれば、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

過眠症を予防するには?

では、過眠症を防ぐために普段から意識しておく方が良いことをいくつかあげてみたいと思います。

過眠症だけではなく、全ての病の予防にもつながる対策ですので、ぜひ心がけてみましょう!

・規則正しい生活

何よりも規則正しい生活を心がけることが大切です。

入眠と起床のリズムがバラバラであったり、食生活が不規則であったりする場合は体に負担がかかり、体調不良におちいりやすくなります。

結果的にメンタルにも影響を与えることになるため、日頃から健康を意識した生活を心がけてくださいね!

・アルコール、タバコ、カフェインを避ける

睡眠前にアルコールやタバコ、カフェインを摂取すると睡眠の質が低下します。

摂取するのであれば、睡眠前は避けるようにしてください。

・昼休みに15分~30分ほどの昼寝をする

もし可能であれば、昼食後に軽く昼寝をする時間を作ってみましょう。

日中にとる短時間の睡眠は、気分をリフレッシュさせ、午後からの作業効率をアップさせることにつながります。

まとめ

今回はHSPと睡眠、過眠症について考えてみました。

過眠症を患うと日常生活において、さまざまなことに支障をきたすと同時に社会的な信頼を損なうことにもつながりかねません。

もし、自分や身内が睡眠について悩んでいることがあれば、すぐに専門の医療機関を受診することをオススメします。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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