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HSPなら当てはまる4つの『共通点』と繊細さんが『自己肯定感』を上げる方法

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

最近多くのテレビや書籍で見かけるようになった「繊細さん」という言葉。

繊細さんという言葉通り、この気質を持っている人は常にストレスがかかりやすい状況で、日常生活の些細な出来事でも大きな刺激を感じてしまいます。

繊細さんは一般には、HSP(Higly Sensitive Person)という名称で知られています。

今回は、繊細さんの特性や繊細さんが生き抜くための自己肯定感の上げ方について心理学用語も交え解説していきます!

繊細さんの4つの特性「DOES」

まずは繊細さんの4大特徴を解説していきます。

あくまで特性なので、深刻に捉えずに自分に当てはめてみてくださいね!

D(Depth Of Processing) 何事も深く考えすぎる

繊細さんは高い情報処理能力を持っていることが多く、それゆえ仕事の失敗や人間関係でのトラブルを引きずってしまう傾向が高いです。

身近な例は友人とのランチです。

自分がハイテンションに話していても、相手の何気ない笑顔やリアクションだけで「今この人は楽しくないんだ。喋りすぎてしまった」と無意識に自分を責めてしまうのです。

人の顔色を伺いすぎたり、優柔不断で行動を起こすのに時間がかかってしまったりと、先のことを考えすぎてしまって疲れてしまいます。

O (Overstimulated) 感覚過敏

繊細さんと聞くとこれが一番浮かびやすい特徴です。

五感のすべて或いは一部が極端に敏感で、人混みやクーラーの音が気になる聴覚過敏や特定の食感が苦手な味覚過敏、日光や蛍光灯の光が苦手な視覚過敏が代表例です。

その場合はサングラスやノイズキャンセリングイヤホンを装着するとストレスが軽減されやすいので、ぜひ試してみてくださいね。

E (Emotionally reactive)

繊細さんは非常に高い共感力を持っているケースが多いです。

例えば、友人の愚痴を聞いている時に「分かる!分かる!辛いよね」などと、まるで自分も同じ場面に遭遇したかのようにリアクションをしてしまうのです。

最初の特性であるDと似ていますが、繊細さんは人の気持ちや心情を読む能力が高いです。

ドラマの主人公に深く感情移入してしまい強い怒りや悲しみを覚えてしまうなど、感情豊かなパターンが多く見受けられます。

S (Sutle Stimuli) 些細な変化にも気づく

2番目の特性であるOが強い場合はこの特性も持っている可能性が高いです。

小さな音や微かな匂いなど、普通は気づかない事でも繊細さんは素早く察知します。

人間の表情の機微や視線、外見の微かな変化にもすぐ気づくので、言い換えれば細かなことに素早く気づけるという長所にもなりますね。

繊細さんが自己肯定感を上げるには?

これまで説明した通り、繊細さんはストレスを抱えすぎてしまうので「私って駄目だ」と自分を卑下してしまう方が多いです。

女性の繊細さんは、低気圧不調や月経などの特有症状で自己肯定感が低くなる傾向があるので、ここからは明日からでも使える方法を3つご紹介します。

ここからぜひ自分に合った方法を探してくださいね!

①ダウンタイム(ひとり時間)を有効利用する

繊細さんは常にストレスにさらされているので、仕事外でのひとり時間はとても重要です。

静かな時間を過ごすと疲労やストレスが軽減されるので、スイッチを切ってもいいですね。

散策をしたり、好きな作家の本を読んだり、または好きな香りを嗅いでみたりして、自分をしっかりと労わってあげましょう。

②波長の合わない人は積極的に切る

繊細さんでなくても人と付き合いすぎていると、必ずパンクする日がきます。

繊細さんは高い共感能力のせいで、人間関係のストレスが非常に強いです。

一緒にいて「面倒臭いな」「なんか疲れるな」と違和感やしんどさを感じたら、付き合いを止めるのも有効です。

飲み会やランチに誘われてもやんわりと断り、自分のセルフケアを行っていきましょう。

③一日一善。毎日1つ自分を褒める

自己肯定感を高めるのに最も効果的なのは「自分を褒めてあげること」です。

1日過ごして特にイベントが無くても、「定時起床できた」「定時出社できた」「10分ストレッチできた」などと、ほんの小さなことでもできた自分を認めてあげましょう。

仕事で疲れた体を抱きしめるように、「今日も1日自分頑張ったね」と心の中で唱えてみたり、小声で自分に唱えかけてもいいですね。

自分を褒めると自然と気持ちも軽くなり、心も上向きになっていきますよ!

まとめ

本日は繊細さんの特性や繊細さんが生き抜くための自己肯定感の上げ方について心理学用語も交え解説しました。

繊細さんは病気ではなく生まれ持った特性の一部です。

それは個性とも言えるので、自分を卑下するのではなく特性を活かした職業を探すのもいいですね。

むしろ繊細さんは才能の宝庫でもあるので、是非自分の得意を伸ばしながら自己肯定感を高めていってくださいね!

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あなたの気持ちが楽になりますように♪

精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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