本当は怖い『不安神経症』の『共通点』5つの予防法についても解説!
こんにちは、精神科医しょうです。
私は普段、精神科での外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
さて本日のテーマは「不安」です。
「不安」とは精神的なストレスや恐れを感じた時に表れる感情の一つです。
不安は脅威を感じ取り、危険を察知するといった面で非常に重要な役割を果たしていますが、慢性的に不安感情を抱いていると、心身のバランスが乱れ、つらい症状が表れやすくなります。
症状が深刻化すると、不安神経症を発症し、社会生活を営むことが困難になる場合もあるため、注意が必要です。
今回は、私たちがごく一般的に日常生活の中で感じ取っている「不安」について考えてみたいと思います。
不安神経症とは?
あらゆる場面で不安を感じたり、漠然とした不安を慢性的に感じたりしてしまい、心身に悪影響を及ぼしてしまう病です。
人は誰しも、様々な状況で不安を抱いていてしまいますが、上手く対処することで、不安と共存することができています。
しかし、何らかの原因で心身のバランスが乱れると、強い不安や苦しさを感じ、自力で対処することができなくなってしまいます。
ひどい場合には何の前触れもなしにパニック発作に見舞われるなどの症状を引き起こします。
不安神経症を発症する原因は?
不安神経症を発症する原因は解明されていませんが、環境、遺伝、脳機能、性格・気質などが影響していると考えられています。
特に神経質な人は不安神経症を発症しやすい傾向があるため、自身の性格について自覚している場合は、考え方のクセを直したり、気分転換をしたりするなど、ストレスに対して上手く対処していくようにしましょう。
不安神経症の主な症状は?
不安神経症の主な症状について、精神面と身体面に分けて解説したいと思います。
<精神面>
・心配事が頭から離れない
・感情のコントロールができなくなる
・外出することが怖くなる
・焦燥感に駆られる
・意欲が無くなる
<身体面>
・動悸や息切れ
・胸の痛み
・めまい
・吐き気
・冷や汗
・体の震え
上記の症状は、一例にすぎませんが、これらの症状が継続した結果、自律神経失調症を合併してしまったり、うつ病を発症してしまったりなどの可能性も高まるため、何らかの症状に慢性的に苛まれている場合は、すぐに医療機関を受診されることをオススメします。
不安神経症の治療法は?
不安神経症の治療方法は薬の服用や呼吸法などの精神療法、外出のトレーニングなどを取り入れることで、多くの場合において克服することができます。
薬物治療では不安症状を軽減させる抗不安薬や希望に応じて漢方薬を用いることもあります。
また、感情のバランスを整えるためのカウンセリングも必要に応じて行われます。
治療方針については担当の医師から十分な説明を受けた上で、指示に従うようにしましょう。
不安神経症を発症しないための予防法は?
不安神経症の発症を防ぐには、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか?
危険を察知するための防衛本能として、不安は私たちに備わっているため、不安感情そのものを一切、感じずに生きることはできませんが、感じ方を軽くすることはできるかと思います。
ここでは、不安な気持ちを抱いた時に和らげる簡単な方法について、いくつか紹介したいと思います。
・深呼吸をする
不安や恐怖を感じると血圧や心拍数が上がり、呼吸が浅くなります。
ネガティブな感情を抱いた時には、呼吸を意識してみましょう。
深い呼吸を繰り返していると、精神的な面で落ち着きを取り戻すことができます。
・肩の力を抜く
体を動かす努力をしているにもかかわらず、肩こりが治らない人は、精神的な負担が体にのしかかっているのかもしれません。
真面目な人や責任感の強い人は常に体に力が入っていることが多いので、体の痛みや不調を訴えやすい傾向があります。
余分な力が体にかかっていると感じたら、脱力するよう心がけてみてはいかかでしょうか。
・温かい飲み物を飲む
心細い時や落ち着かない時などに温かいものを口に入れると、ホッとした経験があるのではないかと思います。
疲労を感じ、ネガティブな感情を抱いた時には、ぜひ温かくて甘い飲み物を飲んでみて下さい。
不安な気持ちが少し和らぐハズです。
・行動する
不安な気持ちが持続しやすい人は頭の中だけで、あれこれと考えを巡らせてしまっているケースが多いです。
不安だったことがやってみると、あっさりと解決したという経験は誰しもあるものかと思います。
机上で悩みぬくよりも、行動しながら悩む方が解決の糸口をつかみやすいのではないでしょうか。
・問題の解決策を考える
「上手くいかなかったら、どうしょう」「失敗するかもしれない」と考えるのではなく、失敗した時の打開策を考えてみませんか?
「もし上手くいかなかったとしても、A案がある」「〇〇さんに嫌われても、職場の全員から嫌われるわけではない」などとポジティブ思考へシフトしていきましょう。
まとめ
今回は不安神経症についての基本知識と治療法、発症を防ぐための予防法について紹介しました。
不安は生きていく上で備わっていなければならない感情ですが、時に病気を発症する要因にもなり得ます。
今回紹介した予防法を参考に、上手に付き合ってけるよう心がけてみて下さいね!
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