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誰もがなり得る!?なぜ『人間関係リセット症候群』になりやすい「特徴」とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

人間関係を断ち切りたくなる方の多くは「何もかもが、イヤになってしまった…」と突然思うことがあるようです。

今まで我慢を重ねた結果、人や環境、立場など許せなくなる瞬間が来てしまうのでしょう。

嫌いな人や苦手なグループなどの縁を切ってしまうと、はじめは爽快で愉快な気分に浸れるかもしれませんが、後々後悔したり、苦労したりすることが出てくるかもしれません。

また、何かある度に人間関係をリセットしてしまっていては、人との良い関係性を築くことが難しくなってしまいます。

思う度合いは異なるかもしれませんが、誰でも一度は自分が置かれている状況をリセットしたいと思うことがあるものです。

しかし、そんな時にこそ自分の立場や状況、務めなどを冷静になって客観的に見つめ直してみましょう。

今回は「人間関係リセット症候群」についてレクチャーしていきたいと思います。

なぜ人間関係をリセットしたくなるのか?

「人間関係リセット症候群」になる人は、真面目で責任感が強いという方も多くいます。

人から頼られ過ぎたり、重い責任を負わされたりすると断ることができず、周囲の要求はますますエスカレートし、気が付いた頃には許容範囲を超えている…なんてこともあるようです。

そのような人たちが取ってしまいがちな逃げるための手段としては、次のようなものがあげられます。

・連絡先を変えて音信不通になる

・突然、退職する

・引っ越す

・SNSを削除する

一旦、イヤになると何もかもが許せなくなり、気持ちが離れどうでも良くなってしまうと言った傾向も見受けられます。

いつでもどこでも、人とつながっていられる現代では人間関係に疲れ、その関係性を苦痛に感じてしまう人がいてもおかしくありません。

人間関係がしんどいなと感じたら、まずは人と距離を置いて接したり、スマートフォンを見ない時間を作ったりすることで、リフレッシュできるようにしてみましょう。

「人間関係リセット症候群」になりやすい人の特徴とは?

人間関係をすぐにリセットしてしまう人の特徴とは、どのようなものがあげられるのでしょうか?

「責任放棄」「信頼できない」「めんどくさがり屋」「短期」などのイメージがあるかもしれませんが、実はそうではないようです。

真面目で精力的に頑張ってきた人が精神的に追い込まれた結果、糸が切れたかのように全てを拒絶してしまうといったケースも見受けられます。

また、周囲に悟られないよう念入りに準備を整え、逃げるといったこともあるため、本人にしてみれば思い悩んだ末の行動だということになります。

そこまで本人を追い込んでしまった周囲の環境や人間関係にも、もしかしたら問題があるのかもしれません。

いきなり人間関係をリセットする方が悪いに決まっている!などと、責めるのではなく、当事者同士で改善できる方法があったのかもしれないと、それぞれの視点で考えることができれば、良いですね。

では、人間関係リセット症候群におちいりやすい人の特徴をいくつかあげてみます。

・人を信頼していない

人に裏切られたり傷つけられたりした経験から、人を信頼できないという傾向があります。

・明るく前向き

できるだけポジティブに考えたり、元気いっぱいに振る舞ったりすることがありますが、人と接することに不安や恐怖を感じている人も多く、かなり無理をしています。

・責任感が強く真面目

自分に与えられたことを「ちゃんとやらなければいけない」「きちんとしなければならない」といった完璧主義な傾向があります。

・人間関係でストレスを感じやすい

本当は一人で行動することが好きですが、そんな素振りは見せることなく、人付き合いを大切にしています。

今の人間関係をリセットしたくなったら…

人間関係が上手くいっていないと感じたら、あなたならどうしますか?

・嫌な人間関係を断ち切る

・我慢してでも付き合う

・良好な関係を築けるよう努力する

・こんなものだと割り切る

・別のコミュニティで良好な人間関係を築く

など、方法はさまざまかと思います。

人間関係リセット症候群におちいりやすいパターンとしては人との関係を「我慢をする」ということがあげられます。

人間関係において多少の合う・合わないは、どこにいても経験をするものですが、我慢をし過ぎて体調不良になる場合や精神的に大きなストレスを感じている場合は、自分から人間関係をリセットする前に、一度、信頼のおける人に相談することをオススメします。

もし、同じ場を共有している人の中に相談できる人がいない場合は、友人や家族、カウンセラーなどに相談してみるのも選択肢としてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は「人間関係リセット症候群」について取り上げてみました。

なりやすい人の特徴から、誰でもなり得る可能性があることがお分かりいただけたかと思います。

「人に疲れた」と感じたら、一方的に断ち切るのではなくまずはスマートフォンの電源を切って、心を落ち着かせてみましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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