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自律神経失調症と心の病の関係性とは?3つのストレス反応と周囲のサポートについて

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

不規則な生活を送っていたり、ストレスを感じながら生活をしたりしていると心身の疲労が蓄積し、自律神経失調症になるリスクが高くなります。

自律神経失調症を患うと、複数の症状が表れることも多く自力で治すことが難しいため、医療機関を受診し他の病を併発していないかも含め、診察を受けるようにしましょう。

また、自律神経は些細なことでも乱れることがあるため、日頃から食生活や睡眠などのセルフケアを心がけることが大切です。

今回は自律神経失調症とストレスの関係性、心の病について、考えていきたいと思います。

自律神経失調症の主な要因とは?

自律神経失調症を引き起こす主な要因としては以下の3つがあげられます。

・生活習慣

・ストレス

・ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れは、自分ではどうすることもできないため、イライラしたり眠くなったりした時には、無理をしないように上手に付き合っていくことが必要になります。

しかし、生活習慣やストレスに関しては、自身で整えたり発散したりしながら心身に負担がかからないようにしていくことで、自律神経失調症を防ぐことができるのではないでしょうか。

主な3つのストレス反応と自律神経失調症の関連性

大きなストレスを受けた場合や小さなストレスが積み重なった場合には、自分が思っている以上に心身に負担がのしかかっているものです。

ストレスの感じ方は、性格傾向などの個人差があるとともに、家族や友人など周囲のサポートの有無によってもストレスのとらえ方は変わってきます。

職場に関して言うと、分からないことを気軽に相談できる上司や先輩がいるかどうかで、新入職員が抱える心理的なストレスを軽減できるかと思います。

ストレスは本人だけの問題ではなく、周りの環境の良し悪しも大きく影響すると言えるでしょう。

では、ストレスを感じた時に人はどのような反応を示すのでしょうか?

3つ紹介します。

①身体的なストレス反応

ストレスを感じると体に不快な症状が表れます。

具体的な症状としては下記のようなものがあげられます。

・頭痛、頭が締め付けられたように重くなる

・微熱が出る

・動悸、息切れがする

・下痢や便秘

・胃痛、腹痛、胸痛、背中の痛み

・じんましんや体のかゆみ

②心理的なストレス反応

ストレスを感じると、ネガティブな感情を抱きやすくなります。

主な症状としては、下記の通りです。

・不安や心配がわき起こる

・イライラする

・物事に集中できず、判断力が落ちる

・物事に興味が無くなる

・投げやりな気持ちになる

③行動面のストレス反応

ストレスを感じると行動面にも変化が表れます。

どのような反応を示すようになるのでしょうか?

下記を参考にしてみてください。

・食欲不振もしくは過食

・飲酒量が増える

・不眠もしくは過眠

・口数が減り、行動が不活発になる

・多弁・多動になる

いかがでしょうか。

人はストレスを感じると、何らかの反応を示すことによりSOSを発しているのだとお分かりいただけたのではないでしょうか。

適度なストレスを感じることは、心身ともに健康を保つ上で必要ではありますが、上記のような不快な症状が表れた時には我慢をするのではなく、できれば理解が得られそうな人に相談をしたり、体を休ませたり、気晴らしを心がけたりしながら、ストレスと上手く付き合っていく工夫をしましょう。

また、つらい症状が長引く場合には、医療機関を受診し適切な治療を受けるようにしてくださいね。

自律神経失調症が心の病につながる?!周囲ができるサポートとは?

自律神経失調症を放置していると、心の病につながってしまうリスクが高くなります。

心の病は誰にでも起こりますが、認めたくない人や気が付いていない人も多くいるため、医療機関の受診につながっていないケースが見受けられます。

もし、自身で体の不調のみならず心の不調を感じた場合にはためらわずに、医療機関を予約し医師に相談するようにしましょう。

また、家族や友人から相談をされた場合は、その人が置かれている状況への理解とつらい気持ちへの共感が何よりも大切です。

本人に共感的な理解と態度が伝われば、心理的負担が軽くなり、専門の窓口に行くなどのアドバイスを受け入れてくれるかもしれません。

あなたの周りで具合が悪いように見える人には「体調は大丈夫?」「食事はとれているの?」「最近、疲れているみたいに見えるけれども、睡眠は取れている?」など、優しい気づかいと言葉がけをしてあげてください。

一人でも自分のことを気に掛けてくれる人がいるという気づきで、希望や勇気が湧き病の発症を予防する効果にもつながるハズです。

まとめ

今回は3つのストレス反応と自律神経失調症の関連性、周囲ができるサポートについて解説してみました。

自律神経失調症は心の病のみならず、体の病の引き金になることもあります。

心の不調はもちろん、体調が優れない場合にも、早めに医療機関を受診し異常がないか診断を受けるようにしてくださいね。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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