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不安障害とHSP気質を持つ人必見!不安を感じた時の「8つの意思決定スタイル」とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

HSPや不安障害の人の中には過剰な不安を抱え込んでいる方も多く、生きづらさにつながっていることが見受けられます。

不安障害を患いやすい方は、どちらかというと女性に多く、原因がわからないものから、対人関係やお金、自身の体形に関すること、将来についてなど多岐に渡ります。

また男女ともに共通する不安で、最近、深刻化しているのがネットへの不安があげられます。

顔が見えない相手の反応や悪意に満ちたコメントにより、人の心は簡単に傷ついてしまいます。

このように不安を感じるものは人によってさまざまで、出る症状も異なります。

不安障害を発症する原因は明確にはなっていませんが、本人の気質や健康状態、遺伝、環境、社会的な要因などが関わっていると考えられています。

今回はHSP気質と不安障害に関して、知見を深めるとともに自身の性格について考えてみましょう。

不安障害の症状とは?

「不安」は生きていれば誰にでもわき起こる感情です。

しかし、病的な不安や恐怖は心身にさまざまな影響をもたらし、症状となって表れます。

いくつか代表的なものをあげてみます。

・急性の強い不安発作(パニック発作)

発作は何の前触れもなしに起こります。

バスや電車の中、人混み、一人で部屋にいる時など場所や状況を問わず強い発作におそわれることがあります。

・いつもリラックスできない

強い不安を感じていると、頭の中がネガティブな感情に支配されてしまうため、楽しんだりリラックスしたりすることができなくなってしまいます。

物事を良くない方向に考えたり、体の血流が悪くなり冷えや凝りにつながったりするため、心身の健康も損なわれてしまうことがあります。

・汗をかいたり赤面したりする

人前で発表したり、意見を求められたりすると汗をかいたり、赤面し混乱してしまうことがあります。

たしかに、重要な会議や商談などで発表しないといけない場合は、誰でも緊張をするものですが、普通の人よりも不安や恐怖が勝り、日常生活にまで支障をきたしてしまうことがあります。

・予期不安

特にパニック発作が起こった後に「また起こるのではないか?」と不安を感じてしまいます。

発作を繰り返すようになると、発作が起きた場所や人混みを避けるようになります。

行動範囲が狭められるため、ひどくなると外出できなくなり、抑うつ状態におちいることもあります。

8つの意思決定スタイルとは?

人は誰でも、大きなことから小さなことまでさまざまなことで悩み、不安を抱えます。

その中でも、自分で意思決定しなければならない時は強い不安を感じてしまうことがあるのではないでしょうか。

HSP気質の方は、これまでのさまざまな環境や要因が複雑に影響し、自己決定をすることが苦手だという方も多くいます。

他人を優先したり、人の顔色を窺ったりで自分の意志が反映されてこなかったとうこともしばしば見受けられます。

ここでは、意思決定をする時に見られる8つのタイプについて紹介したいと思います。

①計画型スタイル

自分で計画を立て、情報収集し行動を起こせるタイプです。

段階を踏んで意思決定をするため、深くは悩まないタイプかもしれません。

②苦悩型スタイル

複数の選択肢を見つけ、各選択肢に関する情報を収集し、その中から1つを選ぶことに専念し過ぎて意思決定をするのに悩んでしまうタイプです。

③衝動型スタイル

さっさと1つの選択肢を選び、他の選択肢を探したり、情報収集したりすることに時間をかけないタイプです。

④直感型スタイル

計画的な段階をふまず、自分で良い結果をもたらすと思われる選択肢を選ぶスタイルです。

自分の目標を迅速に決定しますが、情報収集は行わず、自分の経験や判断を活用します。

⑤従順型スタイル

他人が自分の意思決定をすることを許すタイプです。

⑥延期型スタイル

意思決定する必要性はわかっているものの、恐怖心、または情報欠如、やる気のなさなどから、決定を延期し続けるタイプです。

⑦運命論型スタイル

「なるようになるさ」と人生の色々な出来事は自分の力でコントロールできるものではなく、外部の力によって定められていると信じているタイプです。

⑧無力型スタイル

意思決定をしなければならないとわかってはいますが、それに至るプロセスや結果が恐ろしくて前に進めないタイプです。

いかがでしょうか。

ぴったりと当てはまるものがあった方も、いくつか当てはまった方も自身の傾向を知り、意思決定をする際の参考にしてみてくださいね。

いざという時に不安感情に踊らされることなく、意思決定ができるかもしれません。

まとめ

今回は、不安障害を患うと表れる大まかな症状と、大きな不安を抱えた時に活用できる8つの意思決定スタイルについて紹介してみました。

普段から不安を抱えやすい人やHSP気質の方は、8つの意思決定スタイルを意識してみることで、ネガティブな感情を少しでも和らげることができるかもしれません。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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