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不安障害の特徴や「共通点」とは!?頻出症状もチェックしておこう

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、インスタやvoicyにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

「人より不安が強くビビりやすい」「少しのことにも驚きドキドキしてしまう」人は、強い不安によって心身が苛まれる心の病・不安障害の特徴が出ている可能性があります。

何かに恐怖を感じる・緊張から脈拍が速くなることは誰にでもありますが、たまに起こるのではなくいつも起こる慢性的なものである場合は要注意です!

今回は不安障害の特徴や共通点を解説していくので、怖がり・ドキドキ以外にも当てはまる症状がある人は解消方法を参考に状態を良くしていきましょう。

不安障害の特徴や共通点

不安障害の症状にはいくつかの特徴があります。

怖がり屋さんの人・ドキドキしやすい人は、不安からくる病気の症状と自分の状態を見比べセルフチェックしてみましょう。

主にどのような症状が起こるのか?

不安障害にかかってしまった人の心身にはどのような症状が起こるのか、 主なものを心と体に出るものを分けてあげていきます。

心の場合では以下のような症状が出やすいです。

  • 感情が安定せず集中して考えられなくなる
  • 極度の不安・恐怖感を抱いて色々と疑い深くなり、慎重になりすぎてしまう などなど

次に体の場合では以下のような症状が出やすいです。

  • 心臓の鼓動が大きくなるなど動悸を感じる
  • 胃のあたりが痛くなったり吐き気がする
  • 腹痛がしたりお通じの状態が悪くなる
  • めまいや頭痛がする
  • 寝つきが悪く睡眠不足になる

以上の症状のどれかがあなたの心身にも起きているときは、不安障害を発症している可能性もあるかもしれません。

動悸を感じる表現は「胸がドキドキする」とされるように、ドキドキは動悸の症状をそのまま示しています。

恐怖心・動悸は精神的に強いストレスがあり、神経が緊張にさらされているため起こっているものです。

一時的に症状が出ているなら心の病気の心配はありませんが、慢性的に症状が出ている場合は不安障害を疑うべきかもしれません。

不安障害のタイプは何が「怖い」かに特徴がある

不安障害の症状には種類がありストレス原因に特徴があるので、何が怖いかに注目するとあなたがかかっている不安障害の種類が判断しやすくなります。

対人関係であれば社会不安障害

怖いのが人前で何かを発表して他人に見られるなどであれば、恐怖対象は対人関係となるので社会不安障害になります。

社会不安障害は極度の緊張から集中力が低下してミスしてしまう、強い動悸を起こしてしまい息切れするなどしやすいです。

何もかもであれば全般性不安障害

怖いと感じる対象が対人関係・環境・仕事など何もかもであれば、全般性不安障害だと考えられます。

全般的なことに怖さを感じるとストレスの負荷が大きくなるため、常に様々な症状が出やすく心身が疲労しやすくなります。

特定的であれば恐怖症

「暗いところや狭いところが怖い」など対象が特定的であれば、決まったものが怖いと思う恐怖症です。

怖いと思うだけで心身に何も症状がなければ治療の必要はなく、頭がパニック状態になったり強い動悸やめまいを起こすようになったら治療を検討しましょう。

不安障害を治療して怖がり・ドキドキを解消する

あなたが自分の怖がり・ ドキドキを気にしていて解消したいと思う場合は、根本的な原因である不安障害を治す必要があります。

自分の中にある不安を薬の服用で抑える・考え方を変え不安を感じなくなるなど、病院の精神科・心療内科を受診して治療方針を相談し実行してみてください。

不安が強い場合は薬で和らげる

抱えている不安が強く心身の症状も重い状態の場合は、薬での治療を試み早く症状を和らげることが回復のためにはおすすめです。

不安障害で処方される薬には脳に作用して心を鎮める、体に作用して身体の症状を抑えるタイプがあります。

不安にならない考え方にする

心の病気には認知行動療法が用いられていますが、不安障害の治療にも活用され不安にならない考え方ができるようにするものです。

物事の受け止め方や捉え方を変えることで、不安に思うことが少なくなっていきます。

人よりネガティブな考え方をしてしまう人などに、認知行動療法は最適かもしれません。

考え方を変えるには心理療法のプロの助けが要るので、受診した病院でカウンセリングが受けられないか相談してみましょう。

不安を抱えにくくするには健康的な生活を

不安障害の治療をして一度良くなり怖がり・ドキドキがなくなっても、健康的な生活を心がけないと消えた不安が再発しやすいです。

夜更かしや不規則な食事など不健康な生活を送っていると心身のバランスが崩れ、特に心が不調になりやすいため不安を抱えやすくなります。

不安を抱えにくくするには心身の健やかさが重要なので、あなた自身の生活に乱れがないかよく見ておきましょう。

「自分は不健康な生活を送っているかも」という人は、健康的な生活に整えることをおすすめします。

まとめ

不安障害の症状には恐怖感と動悸があるので、慢性的な怖がり・ドキドキは不安障害の症状の特徴の中に含まれるものです。

「いつも怖がってしまうのはどうして?」「少し音がしただけでドキドキするのはなぜ?」と、怖がり屋さんの人・ドキドキしやすい人は疑問に思っていませんか?

あなたの怖がり・ドキドキは不安障害の特徴かもしれないので、セルフチェックを行い病気の疑いがあれば治して怖がり・ドキドキを解消しましょう。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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